昼職に移ろうとして、最後に足が止まるのはたいてい収入です。求人票の金額を見て、いまの月の数字と並べて、そこで話が終わる。実際、並べれば下がることが多い。だから「やっぱり無理だ」と結論が出ます。
けれど、その比較には抜けているものがあります。夜の収入には夜の支出がくっついていて、昼の給与には夜になかったものが乗っています。同じ「月いくら」という言葉を使っていても、中身が違う数字を並べているのです。
この記事では、精神論で「お金じゃない」と言うつもりはありません。手元に残る額をどう見るか、差額をどう埋めるか、下がる期間をどれくらいに設計するか。数字の話として順番に進めます。
- 比べるのは額面ではなく、手元に残る額と、来月も同じだと読める度合い
- 夜の収入には衣装・美容・移動・同伴といった支出がくっついている。そこを入れずに比較しない
- 差額の埋め方は三つ:重ねる期間を置く、歩合のある職種を選ぶ、固定費を先に下げる
- 最初の数ヶ月は下がる前提で予算を組むと、焦って戻らずに済む
「下がる」は本当です。ただ、比べている数字が違う
最初にはっきりさせておきます。夜の仕事で指名が付いている人が昼の仕事に移れば、月の額面は下がることが多いです。これは事実で、ごまかす必要はありません。
問題は、その比較のしかたです。多くの場合、比べているのは「夜のいちばん良かった月」と「昼の求人票の下限」です。片方は最高値、片方は最低値。これでは比べる前から結果が決まっています。
比べるなら、そろえるものが二つあります。ひとつは期間。ひと月ではなく、直近の半年か一年を平均した額で見る。夜の仕事は月による差が大きいので、良かった月だけを基準にすると実態から離れます。
もうひとつは、額面ではなく手元に残る額で見ることです。給与から引かれるもの、逆に支給されるもの、そして働くために自分が払っているもの。この三つを入れて初めて、同じ土俵になります。
夜の収入には、夜の支出がくっついている
夜の仕事を続けるために、毎月出ていくお金があります。人によって違いますが、よく挙がるのはこのあたりです。
- 衣装やドレス、そのクリーニング
- ヘアセット、ネイル、まつ毛、眉の手入れ
- 出勤と帰宅のタクシー代
- 同伴や営業にかかる飲食代
- 連絡用の携帯やアプリの費用
これらは仕事のための支出です。昼の仕事に移ると、多くが消えるか、大きく減ります。毎日のヘアセットは要らなくなり、終電を気にすればタクシー代も要らない。衣装は制服か私服になります。
ここを計算に入れないまま「月◯万下がる」と言っているとき、実際の差はもっと小さいことがあります。まず、いまの一ヶ月で仕事のために出ている金額を、思い出せる範囲で書き出してみてください。正確でなくて構いません。桁が分かれば十分です。
逆に、昼の給与に乗ってくるものもあります。交通費の支給、社会保険料の会社負担、有給休暇。有給は休んでも減らない給与ですから、実質的には収入の一部です。この三つは夜の働き方では手に入りにくいものです。
履歴書なしで、まず話を聞かせてください。
メンズ眉毛サロン Winsome は、夜職のご経験がある方のご相談を歓迎しています。
応募を決めていなくても、条件の相談や店舗見学だけで構いません。相談は応募扱いになりません。
それでも残る差額は、三つの方法で埋める
計算し直しても差が残ることはあります。そのときに取れる方法は、大きく三つです。
一つめは、重ねる期間を置くこと。夜を辞めてから昼を探すのではなく、昼を週二日から始めて、様子を見ながら夜を減らしていく。収入が途切れないので、焦って決めずに済みます。掛け持ちのしかたは別の記事で詳しく書いています。
二つめは、歩合のある職種を選ぶこと。昼の仕事にも、固定給に成果分が乗る形はあります。夜の仕事で身につけた、相手の望みを引き出して提案する力は、そのまま成果に変わります。固定給だけで比べると低く見えても、乗る部分を入れると見え方が変わることがあります。
三つめは、固定費を先に下げること。収入が下がってから生活を縮めるのは苦しいので、順番を逆にします。家賃、通信費、サブスク、使っていない定期。移る前に一度だけ棚卸ししておくと、下がった月の体感がかなり変わります。
この三つは併用できます。むしろ、どれか一つだけで埋めようとすると無理が出ます。
下がる期間を、あらかじめ決めておく
移ったあとにいちばん危ないのは、「思ったより少ない」と感じた月に、勢いで夜に戻ってしまうことです。戻ること自体が悪いのではありません。予定していなかった戻り方は、次にもう一度移るときの足を重くします。
だから先に決めておきます。最初の何ヶ月かは下がる。その期間はいくらまで下がっても想定内とする。この二つを、移る前に自分の中で確定させておく。
期間の目安は、仕事に慣れて評価が動き始めるまでです。多くの仕事で、最初の数ヶ月は覚えることに時間を使います。そこを過ぎてから、条件の話をする。逆に言えば、その前の数字で結論を出さないということです。
貯金がいくらあれば足りるかは人によって違いますが、考え方は共通です。下がる幅と下がる期間を掛けたものが、必要な緩衝材になります。足りなければ、期間を短くするのではなく、重ねる期間を長くするほうを選びます。
Winsomeの場合、収入はどう積まれるか
参考までに、当店の形をそのまま書きます。アイブロウリストの正職員は月給230,000円から500,000円で、これに指名バックと、契約や店販のインセンティブが乗ります。アルバイト・パートは時給1,500円から(研修期間中は1,300円)です。
受付・カウンセリングのスタッフは時給1,500円から3,000円で、こちらにも契約と店販のインセンティブがあります。交通費は月30,000円まで支給、制服の貸与、脱毛とホワイトニングは無料です。
正職員は社会保険が完備で、健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険がそろっています。アルバイト・パートの加入条件は勤務日数と時間によって変わるため、面談でご案内しています。
金額の話は、求人票の数字だけ見てもピンと来ないことがほとんどです。いまの収入と支出を伝えてもらえれば、どこがどう変わるかを一緒に並べて確認できます。相談だけでも構いません。
よくある質問
昼職に移ったら、収入は何ヶ月で戻りますか
人によって違うため、期間を断定することはできません。仕事の覚え方や、選んだ職種に成果が乗る仕組みがあるかで変わります。確実に言えるのは、最初の数ヶ月の数字で結論を出さないほうがいいということです。面談では、いまの収入を伺ったうえで、どのくらいの期間で何が変わるかを具体的にお話ししています。
掛け持ちしながら昼の仕事を始めることはできますか
当店は副業・兼業が可能で、週2日・1日4時間から相談できます。夜の仕事を減らしながら移りたい方の相談も受けています。シフトの組み方は面談でご案内します。
いまの収入を伝えるのは気が引けます。言わないと相談できませんか
言わなくても相談できます。金額を伏せたまま「いまより下がると困る」という相談で構いません。最初の相談と店舗見学は履歴書不要で、相談しただけでは応募扱いになりません。
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