夫婦の価値観が
合わないとき

関口美奈子

こんにちは。関口美奈子です。
「お金の使い方、休日の過ごし方、生活のペース……夫婦なのに、価値観が合わなくてつらい」。長く一緒にいるほど、そんな悩みは出てくるものです。
でも、安心してください。価値観が合わないことは、別れる理由ではありません。育ちの違う二人なら、価値観が違うのは当たり前。大切なのは、その違いを乗り越えていく考え方です。今日は、それをお話しします。

価値観が違うのは、当たり前

まず、大前提を。違う家庭で、違う環境で育ってきた二人の価値観が、ぴったり一致するほうが、むしろ不自然です。

お金の感覚、きれい好きの度合い、休日の過ごし方、親や友人との付き合い方。——これらは、育った環境でつくられた、その人の“当たり前”です。だから、ぶつかって当然。「価値観が合わない=相性が悪い、結婚に失敗した」と思い込む必要は、まったくありません。価値観の違いは、欠陥ではなく、二人が別々の人間である証拠なんですね。

相手を「変えよう」としない

価値観の違いで、いちばん消耗するのは、相手を自分の価値観に「変えよう」とすることです。

「普通はこうでしょ」「あなたの考えはおかしい」。そう相手の価値観を否定し、自分に合わせさせようとするほど、関係はこじれます。人の価値観は、そう簡単には変わりません。
大切なのは、どちらが正しいかを争うのをやめ、「ただ、違うだけ」と受け止めること。自分の当たり前が、相手にとっては当たり前でない。それを認められたとき、不思議と、苛立ちは小さくなっていきます。

「すり合わせ」と「中間点」を探す

違いを認めたら、次は、二人ですり合わせていく段階です。

すべてを一致させる必要はありません。大事なのは、譲れること譲れないことを、お互いに出し合うこと。そのうえで、「ここは私が合わせる」「ここはあなたに合わせてほしい」と、中間点を探していきます。
たとえば、お金の感覚が違うなら、共通のルールを決める。きれい好きの差があるなら、お互いが納得できる落としどころを話し合う。完璧な一致ではなく、二人で折り合える地点を見つける。それが、現実的な乗り越え方です。

違いは、二人を豊かにすることもある

少し見方を変えると、価値観の違いは、悪いことばかりではありません。

慎重なあなたと、行動派の相手。倹約家の片方と、楽しむことを大切にするもう片方。違うからこそ、お互いの足りないところを補い合えることもあります。自分にはない視点を持つ相手は、あなたの世界を広げてくれる存在でもある。違いを「対立」でなく「補い合い」と捉えられたとき、価値観のズレは、二人を豊かにする力に変わるんですね。相手の違いを面白がれる余裕も、持てたら素敵です。

まとめ:合わせるのではなく、認め合う

夫婦の価値観は、無理に一致させるものではありません。大切なのは、違いを認め合い、尊重し、二人で折り合っていくことです。

相手を変えようとするのをやめ、「違っていい」と受け入れる。そのうえで、譲り合い、中間点を探す。先に歩み寄り、相手の違いも受け止められる「持てる人」の余裕が、価値観の違う二人を、しなやかに結びつけてくれます。
違いが大きく、二人だけでは折り合いが難しいと感じるときは、第三者に間に入ってもらい、じっくり話し合う時間を持つのもおすすめですよ。

関連ページ

← コラム一覧 夫婦円満の秘訣 苦手な人との付き合い方