品のある人の
特徴

関口美奈子

こんにちは。関口美奈子です。
特別に着飾っているわけでもないのに、なぜか「品があるな」と感じさせる人がいます。一緒にいると、こちらの背すじまで伸びるような、あの上品さ。
「品は、生まれや育ちで決まるもの」と思っていませんか。じつは、そうではありません。品とは、日々の振る舞いと心配りで、後からつくられるものです。銀座で一流の所作を学んだ私の経験から、品のある人の特徴をお話しします。

品は「生まれ」ではなく「習慣」

まず、安心してほしいことがあります。品の良さは、裕福な家に生まれたかどうかでは決まりません。

私自身、もとから上品だったわけではありません。銀座の社交場で、一流のお客様の所作を間近で見て、学び、まねるうちに、少しずつ身についていったものです。つまり品は、意識して身につけられる習慣。今日から始めれば、誰でも「品のある人」に近づけるんですね。

品のある人の、振る舞いの特徴

品は、特別な場面ではなく、ふとした日常の所作ににじみ出ます。代表的なものを挙げます。

1.動作が、ゆっくり丁寧。ドアを静かに閉める、物を両手で扱う。せかせかせず、一つひとつの動作に余裕がある。
2.言葉づかいが、穏やか。乱暴な言葉や悪口を使わず、声を荒らげない。
3.人によって、態度を変えない。立場の上下に関係なく、誰にでも同じ敬意で接する。
4.食事の所作が、美しい。音を立てず、ていねいに食べる。
どれも、難しい技術ではありません。「丁寧さ」と「他者への敬意」——この二つが、品の正体なんですね。

本当の品は「内面」からにじむ

とはいえ、形だけ整えても、品は出ません。本当の品は、内面からにじみ出るものだからです。

感謝を忘れない。謙虚でいる。人の悪口を言わない。見ていないところでも、ずるをしない。こうした心のあり方が、自然と振る舞いににじみ、品となって表れます。逆に、どんなにマナーが完璧でも、心に思いやりがなければ、どこかで品のなさが透けて見える。品とは、結局のところ、その人の心の美しさの“あらわれ”なんですね。

品は、最強の「自分磨き」になる

品を身につけることは、見た目を飾る以上の力を持っています。

丁寧な所作は、相手に安心と敬意を伝えます。穏やかな言葉は、信頼を生みます。品のある人は、恋愛でも仕事でも、「この人は、きちんとした人だ」と一目置かれ、大切にされます。高価なものを身につけるより、振る舞いを整えるほうが、ずっと深く人を惹きつける。品は、お金のかからない、最強の自分磨きなんですね。

まずは「ひとつの所作」から

最後に。
品のある人になるのに、特別な訓練は要りません。今日から、ひとつの動作を、丁寧にしてみること。それだけで十分です。

ドアを静かに閉める。物を両手で渡す。「ありがとう」を、心を込めて言う。その小さな積み重ねが、あなたの所作を変え、やがて雰囲気そのものを変えていきます。
そして、品の根っこにあるのは、相手を大切に思う心。先に敬意を贈り、丁寧に人と向き合える「持てる人」の心づかいは、必ず品となって、あなたから自然とにじみ出ます。育ちは選べなくても、品は、今日から自分で育てられるんですよ。

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