こんにちは。関口美奈子です。
「愛されたい」と強く願っているのに、なぜか恋愛がうまくいかない。そんな方は、少なくありません。
じつは、ここに切ない逆説があります。「愛されたい」と渇くように願う人ほど、愛されにくいのです。理由は、自分で自分を満たせていないから。相手がどれだけ愛を注いでも、底の抜けたコップのように、漏れ続けてしまうんですね。今日は、その「愛される土台」のお話です。
自己肯定感とは、「自分はこれでいい」と思える感覚
自己肯定感とは、特別な実績や条件がなくても、「ありのままの自分でいい」と思える感覚のことです。
これは、自信とは少し違います。「人より優れている」という比較の自信ではなく、たとえ欠点があっても、失敗しても、「それでも自分には価値がある」と思える、もっと静かで土台のような感覚。この土台がぐらついていると、恋愛は一気に難しくなります。
自己肯定感が低いと、恋愛で何が起きるか
自分で自分を認められないと、その不足を、無意識に相手に埋めてもらおうとします。すると、こんなことが起きます。
「嫌われたくない」から、相手に尽くしすぎる。「愛されている証拠がほしい」から、連絡を求めすぎ、束縛してしまう。少し冷たくされただけで「やっぱり私なんか」と不安に飲まれる。あるいは、好かれると怖くなって、自分から関係を壊してしまう——以前お話しした「蛙化」も、この一種です。
どれも、相手を困らせようとしているのではありません。自分の中の不安を、相手で埋めようと必死になっているだけ。けれど、その重さに、相手はだんだん疲れてしまうんですね。
「愛されたい」の前に、コップを満たす
ここが、いちばん大事なところです。
愛は、コップに注ぐ水のようなもの。でも、コップの底(=自己肯定感)が抜けていると、どれだけ注がれても満たされません。
逆に、自分で自分のコップをある程度満たせている人は、相手の愛を素直に受け取れます。そして余った分を、今度は相手へ分けてあげられる。私がいつもお話しする「持てる人」——先に与えられる心の余裕は、自分が満たされているからこそ生まれるんです。恋愛がうまくいく人は、愛を“もらう”ことから始めるのではなく、自分を満たして“与える”ことから始めている。順番が逆なんですね。
愛される土台は、こうして育てる
では、自己肯定感はどう育てればいいのでしょう。生まれつきの性格だと思われがちですが、日々の習慣で、少しずつ育てられます。三つ、お伝えします。
ひとつめ。他人と比べるのをやめる。SNSで人と比べて落ち込むのは、土台を自分で削る行為です。比べる相手は、昨日の自分だけで十分。
ふたつめ。小さな「できた」を毎日認める。早起きできた、ちゃんとご飯を作った。当たり前のことを「よくやった」と自分に言ってあげる。その積み重ねが土台になります。
みっつめ。自分を、友人のようにいたわる。失敗したとき、親友にかける言葉を、自分にもかけてあげてください。「大丈夫、よくがんばってるよ」と。
恋愛の土台は、相手ではなく「自分との関係」
最後に。
恋愛がうまくいくかどうかは、どんな相手と出会うかよりも、あなたが自分自身と、どんな関係を結んでいるかで決まる部分が、とても大きいんです。
自分を満たし、自分を大切にできる人は、不安から相手にしがみつく必要がありません。だから、ゆったりと構えて、相手の愛を受け取り、また与えることができる。その余裕こそが、いちばんの魅力になります。
「愛されたい」と願う前に、まず自分が自分を愛してあげること。遠回りに見えて、それが愛される人になる、いちばんの近道なんですよね。あなたは、ありのままで、ちゃんと愛される価値があります。