仮面夫婦に
疲れたとき

関口美奈子

こんにちは。関口美奈子です。
「会話は、事務連絡だけ」「同じ家にいるのに、まるで他人」。外からは普通の夫婦に見えても、内側では心が通っていない——いわゆる「仮面夫婦」。その状態を続けることに、静かに疲れている方は、とても多いものです。誰にも言えず、一人で抱えているのが、いっそうつらいんですよね。
今日は、仮面夫婦になってしまう理由と、これからどう向き合えばいいかを、お話しします。我慢し続けることだけが、答えではありません。

仮面夫婦は、ある日突然なるのではない

まず知っておいてほしいのは、仮面夫婦は、ある日突然そうなるのではない、ということです。小さなすれ違いの、積み重ねで、少しずつそうなっていきます。

言いたいことを、波風を立てたくなくて、飲み込む。分かってもらえなかった悲しさを、口に出さずにためる。それが何年も続くうちに、「どうせ言っても無駄」と、心を閉じてしまう。ぶつかるのを避けて「関わらない」ことを選んだ結果、いつのまにか、心の距離が広がっていたんです。だから、これはあなた一人のせいでも、相手だけのせいでもありません。すれ違いを、語り合えなかった。それだけのことなんですね。

まず「自分がどうしたいか」を、見つめる

疲れたとき、いちばん大切なのは、相手をどうするかより、「自分は、本当はどうしたいのか」を、正直に見つめることです。

もう一度、心の通う関係に戻したいのか。それとも、今さら戻すのは難しいけれど、争わず穏やかに暮らせればいいのか。あるいは、別々の道を考えたいのか。正解は、人それぞれです。大事なのは、世間体や「こうあるべき」ではなく、あなた自身の本音を、まず自分が知ってあげること。ここがはっきりしないまま我慢を続けると、ただ消耗するだけになってしまいます。

関係を変えたいなら、小さな一歩から

もし、「もう一度、心の距離を縮めたい」と思うなら、大きな話し合いより、小さな一歩から始めてみてください。

長年こじれた関係を、いきなり本音の対話で変えようとしても、たいていうまくいきません。それより、「ありがとう」「おかえり」と、ひとこと言葉を交わす。お茶を一杯、出してみる。そんな小さな雪解けの積み重ねが、固まった空気を、少しずつほどいていきます。夫婦の会話夫婦円満も、結局は、こうした小さな習慣からしか始まりません。期待しすぎず、でも、扉を少しだけ開けておく。それでいいんです。

一人で抱えず、本音を吐き出す場を持つ

そして、これがいちばん伝えたいこと。仮面夫婦のつらさは、誰にも言えずに一人で抱えることで、何倍にもふくらみます。

外からは普通に見えるからこそ、「こんなこと、相談できない」と、口を閉ざしてしまう。でも、本音を吐き出せる場所が、一つでもあると、心はずいぶん軽くなります。信頼できる友人でも、専門のカウンセラーでも構いません。声に出して話すうちに、自分の本当の気持ちが整理され、「これからどうしたいか」が、見えてくることもあります。抱え込むことだけは、どうか、しないでくださいね。

まとめ:あなたの心を、置き去りにしない

仮面夫婦は、すれ違いを語り合えなかった結果であり、あなたが悪いわけではありません。そして、その状態を、ただ我慢して続けることだけが、正解でもありません。

まず、自分の本音を見つめること。関係を変えたいなら、小さな一歩から。そして、一人で抱えず、本音を話せる場を持つこと。どんな道を選ぶにせよ、いちばん大切なのは、あなたの心を、置き去りにしないことです。自分の幸せを、あきらめないでくださいね。
夫婦の関係に一人で悩んでいるなら、よければ一度、お話を聞かせてください。デリケートなお気持ちも、大切にうかがいます。

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