恋愛・結婚

婚約期間にやること|
順序と過ごし方

関口美奈子

こんにちは。恋愛心理研究家の関口美奈子です。結婚相談所エースブライダルを運営しています。
プロポーズが実って、婚約。まずは、本当におめでとうございます。でも、その大きな喜びが少し落ち着いてくると、入れ替わるように、次の不安が顔を出します。「この期間、いったい何から手をつければいいの?」「やる順番を間違えたら、あとで気まずいことにならないかな」——。うれしいはずなのに、やることの多さに、少し途方に暮れてしまう。
お伝えします。婚約期間にやることは、順序で考えれば、もう迷いません。そしてこの期間は、単なる準備期間ではなく、「結婚の練習期間」です。タスクを黙々とこなす時間ではなく、二人で意見を出し合い、決める力を育てる時間。今日は、動くべきことの順序と、この時間の本当の意味を、ひとつずつお話しします。

婚約期間は「結婚の練習期間」である

まず、いちばん大事な捉え方から。多くの人が、婚約期間を「結婚式までの準備をこなす作業期間」だと思っています。挨拶を済ませ、式場を決め、住まいを探す——ToDoを消化していく時間だ、と。でも、それだけだと、この期間の本当の価値を、半分も使えていません。

私は、婚約期間を「結婚の練習期間」だと考えています。両家の挨拶も、お金の話し合いも、住まい選びも、すべて「二人で意見を出し合い、すり合わせ、決める」という結婚後に一生続く作業の、最初の練習なのです。ここでケンカしても大丈夫。むしろ、練習期間のうちに、二人の決め方の癖を知っておくほうがいい。準備の完成度より、二人の「決める力」が育つかどうか。それが、この期間の本当のゴールです。プロポーズからの流れをおさらいしたい方は、プロポーズのしかたもあわせてどうぞ。

この捉え方には、心を軽くする効用もあります。「練習期間」だと思えば、意見が食い違っても「本番前に分かってよかった」と受け止められる。完璧に段取りをこなそうと気負うほど、小さなすれ違いが「この結婚、大丈夫かな」という不安に化けてしまう。でも、練習なら、つまずいて当たり前。大事なのは、うまくやることではなく、つまずいたときに二人でどう立て直すかを知ることです。その経験こそ、結婚後のいちばんの財産になります。

順序①──両家への挨拶が、すべての起点

やることには、動く順番があります。最初は両家への挨拶。まず、お互いの実家を訪ね、結婚の許しをいただく。これがすべての起点です。

なぜ最初かというと、ここが二人の「これから」の土台になるから。親の気持ちを置き去りにして先に話を進めると、後々、必ずどこかでこじれます。順番としては、一般に女性側の家へ先に挨拶に伺うことが多いですが、地域や家の考え方で変わります。大事なのは形式より、二人で事前に段取りを相談しておくこと。どちらの家に、いつ、どんな服装で、何を話すか。この最初の共同作業が、練習期間の第一歩です。ここを二人で丁寧に越えられると、その後がぐっと楽になります。

ここで一つ、心に留めておいてほしいことがあります。挨拶は「二人の代表として、相手が親に選ばれるかを見られる場」ではありません。あなたが、相手の家族を大切にできる人かどうかを、相手に見せる場でもあるのです。緊張して自分を良く見せることばかり考えるより、相手のご両親に誠実に向き合う姿を、パートナーに見てもらう。その姿こそが、「この人と家族になって大丈夫だ」という安心を、相手の中に育てます。挨拶は、審査ではなく、二人の信頼を深める共同作業なのです。

順序②③──顔合わせ、そして「お金の話し合い」

両家への挨拶が済んだら、次は両家の顔合わせ。両家の親が初めて顔を合わせ、これからの家族としての関係を始める場です。結納をするか、食事会だけにするかも、ここで二人が主導して決めます。当日の流れは両家顔合わせの段取りを参考にすると安心です。

そして、多くのカップルが後回しにしがちで、でも絶対に避けて通れないのが「お金の話し合い」です。結婚式の費用、新生活の初期費用、これからの家計をどう分担するか、貯蓄や借入の状況。お金の話は気まずい。でも——お金の価値観のズレは、結婚後にいちばん揉める原因です。だからこそ、練習期間のうちに、正直に開示し合う。ここで誠実に向き合えるかどうかが、二人の信頼を大きく左右します。詳しくは結婚前に話し合うべきことにまとめています。お金の話を「愛がないみたい」と避ける人ほど、結婚後に苦労します。むしろお金の話を落ち着いてできる関係こそ、大人の信頼。数字を突き合わせるこの時間は、二人が同じ未来を見ているかを確かめる、いちばん誠実な作業なのです。

順序④──「住まい」は二人の暮らしの設計図

お金の見通しが立って、はじめて住まいの話が現実的になります。順番が逆——先に理想の家を見てしまうと、予算と現実のギャップに二人でがっかりすることになる。だから、お金の話し合いの「後」に住まい、なのです。

住まい選びは、単なる物件探しではありません。どこに住み、どんな暮らしをしたいか——二人の価値観が、いちばん具体的に表れる場面です。職場への距離を優先するのか、部屋の広さか、街の雰囲気か。ここでの話し合いは、そのまま「二人がこれから何を大切に生きていくか」の設計図になります。意見が割れて当然。割れたときに、どう折り合うか。その練習ができれば、この期間は大成功です。

住まいの話し合いで意識してほしいのは、「どちらの希望を通すか」という勝ち負けにしないことです。勝ち負けにすると、通したほうも、譲ったほうも、しこりが残ります。そうではなく、「二人にとっての最適はどこか」を、一緒に探す。予算、通勤、広さ、街の空気——優先順位を二人で並べ替えていくと、不思議と着地点が見えてきます。この「対立を、共同作業に変える力」こそ、結婚生活の土台そのもの。住まい選びは、その最高の練習台なのです。

まとめ:順序を守り、練習として楽しむ

婚約期間にやることは、順序で迷いを消せます。①両家への挨拶で土台をつくり、②顔合わせで両家をつなぎ、③お金の話し合いで価値観をすり合わせ、④住まいで暮らしを設計する。この順番には、それぞれ理由がある。そして何より、これらすべては「二人で決める」練習です。準備の完成度ではなく、二人の決める力が育てば、それでいい。

婚約期間にぶつかる小さな衝突は、失敗ではありません。結婚後に一生続く「すり合わせ」の、いちばん優しい練習です。ここで丁寧に向き合えた二人は、結婚してからも強い。順序を守り、一つひとつを二人で決めていく——その積み重ねが、揺るがない信頼になっていきます。とはいえ、決めることが多くて、二人だけでは煮詰まってしまうこともあります。私たちエースブライダルでは、ご成婚後も、こうした準備の進め方や両家との向き合い方を、仲人がそばで支えています。「順序に迷っている」「話し合いがうまく進まない」という方は、よければ一度、無料相談でお話を聞かせてくださいね。

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よくある質問

婚約期間にやることは、どんな順番で進めればいいですか?
両家への挨拶、両家の顔合わせ、お金の話し合い、住まい選びの順がおすすめです。まず両家に挨拶して土台をつくり、顔合わせで両家をつなぎます。その後にお金の見通しを立ててから住まいを決めると、予算と現実のギャップで悩まずに済みます。順序にはそれぞれ理由があるので、焦らず一つずつ二人で越えていってください。
婚約期間は、どれくらいの長さが適切ですか?
一概には言えませんが、二人が納得して準備を進められる長さが適切です。大切なのは期間の長短より、その間に両家への挨拶やお金の話し合いといった大事な工程を、順序立てて丁寧に越えられるかどうかです。婚約期間は結婚の練習期間でもあるので、急いで消化するより、二人で決める力を育てる時間として使うことをおすすめします。
お金の話し合いは気まずいのですが、婚約期間にすべきですか?
ぜひ婚約期間のうちにしてください。お金の価値観のズレは、結婚後にもっとも揉めやすい原因だからです。式や新生活の費用、家計の分担、貯蓄や借入の状況を、気まずくても正直に開示し合うことが大切です。練習期間のうちに誠実に向き合えるかどうかが、その後の信頼を大きく左右します。避けるほど後で大きな溝になります。

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