恋愛・結婚

婚活でお断り
する時の伝え方

関口美奈子

こんにちは。恋愛心理研究家の関口美奈子です。結婚相談所「エースブライダル」を運営しています。
婚活では、「選ばれる」場面と同じくらい、「お断りする」場面が、どうしても訪れます。でも、断るのが苦手で、申し訳なくて、ずるずると関係を続けてしまう方が、本当に多いんです。
そこで、お伝えしたいことがあります。上手なお断りは、相手を傷つける行為ではなく、相手への「思いやり」です。伝え方しだいで、お互いの心の傷は、最小限にできる。今日は、角を立てずに交際終了を伝えるコツを、お話しします。

「断ること」は、悪いことではない

まず、いちばん大切な心構えから。「お断りするなんて、相手に悪い」。そう感じて、決断をためらう方へ。合わないのに関係を続けるほうが、よほど不誠実です。

気が進まないまま交際を引き延ばせば、相手の貴重な時間を奪うことになります。婚活は、お互いが幸せな結婚へ向かうための場です。「この人とは違う」と感じたら、早めにお断りすることが、相手への思いやりであり、相手を次の縁へ送り出すことでもあるのです。断られる側のつらさを知っているからこそ、断るのをためらう。その優しさは素敵ですが、だからこそ、誠実に、丁寧に断る技術が必要なんです。お断りは、婚活を前に進める、大切な力です。

理由は「正直」でも、「ダメ出し」はしない

では、どう伝えるか。多くの人が迷うのが、「理由を正直に言うべきか」です。ここが、肝心なところです。正直に言うことと、相手を傷つけることは、別物です。

「ここが嫌だった」「この欠点が無理だった」と、具体的なダメ出しをする必要は、まったくありません。それは正直さではなく、ただ相手を傷つけるだけ。そうではなく、「ご縁を感じられなかった」「価値観が合わないと感じた」といった、人格を否定しない表現にとどめる。これが、大人の思いやりです。相手にも、その後の人生があります。あなたの一言が、相手の自信を不必要に折らないように。理由は、ぼかしていい。むしろ、ぼかすのが優しさなんです。

結婚相談所なら、まず「仲人経由」で

伝える「方法」も、大切です。結婚相談所を通している場合、お断りは、担当者(仲人)を経由して伝えるのが基本です。

これが、いちばん角が立ちません。直接、相手に断りの言葉を伝える気まずさもなく、仲人が間に入って、やわらかく伝えてくれます。これは、相談所を使う、大きなメリットの一つです。もし自分で伝える場面でも、ポイントは同じ。まず、会ってくれたことへの感謝を述べ、丁寧な言葉で、簡潔に。「お時間をいただき、ありがとうございました。とても良い時間でしたが……」と、感謝から入ると、断りの言葉も、ずっとやわらかく届きます。

だらだら引き延ばさず、早めに、はっきり

最後に、タイミングについて。お断りで、いちばんやってはいけないのが、「だらだら引き延ばす」ことです。

気まずさから、返信を遅らせたり、曖昧な態度でフェードアウトしようとする。これは、相手を宙ぶらりんにし、かえって深く傷つけます。決めたなら、早めに、はっきりと。それが、相手が気持ちを切り替え、次へ進むための、いちばんの思いやりです。連絡を絶つ「音信不通」での終わらせ方は、最も避けたい形。誠実に向き合って始めた縁は、誠実に締めくくる。その姿勢は、巡り巡って、あなた自身の品位と評判を守ることにもつながります。

例文の前に:IBJのお断りのルール

ここからは、場面ごとにそのまま使える一言を並べます。その前に、結婚相談所(IBJ)で活動している方が押さえておきたいルールを、原文のまま確認しておきます(出典:IBJ「お見合いと交際のルール&マナー」、2026年9月時点)。

  • お見合いの返事:「交際に進むかどうかの結論は、できるだけ早く出すのがマナーです。できれば当日中に、遅くとも翌日の午後1時までにはご報告ください。」
  • 交際の終了:「交際を終了する場合、お断りの返事は担当の婚活カウンセラーを通じて行います。お相手に直接「NO」の意向を示すことは避け、婚活カウンセラーまでご連絡ください。」
  • 終了後:「交際が終了したお相手に直接連絡をとることなどは厳禁です。」

つまり相談所での活動中、お断りの言葉は、担当のカウンセラーに向けて書くものです。ここにひとつ、上手な人の工夫があります。カウンセラーには本当の理由を、お相手に届く言葉はやわらかく。本音を担当に伝えておくと、次のお相手選びの精度が上がり、お相手に伝える表現はカウンセラーが整えてくれます。お断りは二層で書く。これが、相談所ならではの断り方です。

以下の「自分から直接伝える場合」の例は、マッチングアプリや知人の紹介など、相談所を通さない出会いを想定しています。IBJで活動中の方は、お相手に直接伝えず、担当カウンセラーへご連絡ください。

場面1. お見合い後のお断り:短く、翌日13時までに

お見合い後のお断りは、いちばん数が多く、いちばん短くていい場面です。一度お会いしただけの方に、長い理由は要りません。大切なのは、言葉の長さより、返事の早さです。

相談所(担当カウンセラー)へ伝える文面の例

  • 「本日の〇〇さんとのお見合いは、お断りでお願いいたします。丁寧にお話を聞いてくださる方で、楽しい時間でした。お相手には、お礼の気持ちをお伝えいただけるとうれしいです」
    お礼を添えておくと、カウンセラーがお相手に伝えるときの言葉も、自然とやわらかくなります。
  • 「お断りでお願いします。会話は楽しかったのですが、休日の過ごし方や住まいの希望が、私とは少し違うように感じました」
    カウンセラーへは、具体的な理由を正直に。次のお見合い相手を選ぶ手がかりになります。
  • 「今回はお断りさせてください。とても誠実な方でしたが、お話ししていて、結婚後の暮らしがうまく想像できませんでした」
    「なぜか」を言葉にしきれないときは、感じたことをそのまま伝えて大丈夫です。
  • 「迷ったのですが、お断りでお願いします。理由をうまく言えないので、少しご相談させてください」
    迷いがあるなら、翌日13時の前にカウンセラーに相談を。返事の作法はお見合い後の返事とお礼の伝え方にもまとめています。

自分から直接伝える場合の例(相談所以外の出会い)

  • 「今日はお時間をありがとうございました。お話しできて楽しかったのですが、今回はご縁を見送らせてください。〇〇さんに素敵な出会いがありますように」
  • 「先日はありがとうございました。考えたのですが、お付き合いにはつながらないと感じました。丁寧にお話しくださって、うれしかったです」
  • 「お会いできてよかったです。ただ、私の気持ちが恋愛に向かわなかったので、正直にお伝えします。ありがとうございました」

NG例と言い換え

  • NG「写真と印象が違いました」
    言い換え「今回はご縁を見送らせてください」
    見た目の理由は、相手が変えようのないことほど深く刺さります。カウンセラーにだけ伝えれば十分です。
  • NG(返事をせず、既読のまま数日放置)
    言い換え「お返事が遅くなりすみません。今回は見送らせてください」
    沈黙は、言葉より長く相手を待たせます。
  • NG「もっと話し上手な方がいいと思いました」
    言い換え「会話のテンポが、私とは少し違うように感じました」
    相手の欠点ではなく、二人の違いとして言い直すだけで、受け取る側の傷は小さくなります。

場面2. 仮交際のお断り:時間をもらった分、感謝を厚く

仮交際は、何度か会って時間を重ねた関係です。お見合い後より少しだけ言葉を足し、一緒に過ごした時間へのお礼を厚くします。迷いながら続けるより、気持ちが決まった時点で早めに伝えるほうが、相手の時間を守れます。仮交際の見極め方は仮交際から本交際に進むにはもどうぞ。

相談所(担当カウンセラー)へ伝える文面の例

  • 「〇〇さんとの仮交際を終了させてください。三回お会いして、とても優しい方だと感じましたが、結婚後の暮らし方のイメージが違うと思いました」
    会った回数と、良かった点と、終了の理由。この三つがあれば、カウンセラーは十分に伝えられます。
  • 「仮交際を終了でお願いします。連絡の頻度やペースが合わず、無理を続けてしまいそうだと感じました」
    ペースの違いは、どちらが悪いわけでもない理由。そのまま伝えて大丈夫です。
  • 「別の方と真剣交際に進むことになったため、〇〇さんとの仮交際を終了させてください。楽しい時間をありがとうございました、とお伝えください」
    真剣交際に進むと、ほかの方との交際は終了になります。お礼の伝言を添えて。
  • 「大切な方だと思うからこそ、気持ちが追いつかないまま続けるのは失礼だと感じました。終了でお願いします」
    申し訳なさで言葉が出ないときは、この一文から書き始めてみてください。

自分から直接伝える場合の例(相談所以外の出会い)

  • 「何度もお時間をつくってくださって、ありがとうございました。考えた末、お付き合いは見送らせてください。〇〇さんと行った〇〇、楽しかったです」
  • 「一緒に過ごすなかで、結婚について考えていることが少し違うと感じました。これ以上お時間をいただくのは申し訳ないので、ここでお伝えします」
  • 「中途半端な気持ちのまま会い続けるのは、〇〇さんに失礼だと思いました。今までありがとうございました」

NG例と言い換え

  • NG(連絡を少しずつ減らして、自然消滅を待つ)
    言い換え「考えた末、ここで区切らせてください」
    フェードアウトは、相手に「終わった理由」を一人で探させる終わらせ方です。
  • NG「友達としてなら、これからも」
    言い換え「〇〇さんの幸せを願っています」
    結婚相手を探している人に、友達の席を差し出すのは、残酷な優しさになりがちです。相談所の場合は、終了後の直接連絡そのものが禁止です。
  • NG「〇〇さんには、もっと合う人がいると思います」
    言い換え「私の気持ちが追いつきませんでした」
    主語を相手から自分に戻すだけで、上から目線の響きが消えます。

場面3. 真剣交際の解消:いちばん重い場面ほど、ルールに乗る

真剣交際は、ほかの交際を終えて一人に絞った関係です。解消を伝える場面は、断る側にとっても大きな痛みを伴います。だからこそ、いちばん重い場面ほど、個人の言葉ではなくルールに乗せる。IBJでは、交際終了のお断りは担当カウンセラーを通じて行い、お相手に直接「NO」を示すことは避けるのがルールです。まずは担当カウンセラーに、迷っている段階から相談してください。

相談所(担当カウンセラー)へ伝える文面の例

  • 「〇〇さんとの真剣交際について、ご相談させてください。話し合いを重ねるなかで、住まいと仕事の考え方がどうしても合わず、解消を考えています」
    いきなり「解消します」ではなく「相談」から入ると、カウンセラーと一緒に、本当に解消でよいかを確かめられます。
  • 「真剣交際を解消させてください。〇〇さんには本当に大切にしていただきましたが、結婚を決める気持ちに、どうしてもなれませんでした」
    最後まで大切にしてもらったことへの感謝は、省かずに言葉に。
  • 「お互いのご家族へのご挨拶を前に、将来の考え方の違いが大きいことがわかりました。解消でお願いいたします。〇〇さんには、これまでのお礼をお伝えいただけますか」
    理由が具体的であるほど、カウンセラーはお相手が納得できる伝え方を選べます。

自分から直接伝える場合の例(相談所以外の出会い)

  • 「大事な話なので、会ってお話しさせてください」
    真剣な関係の終わりを、メッセージ一通で済ませない。まず、会う約束から。
  • 「たくさん話し合ってくれて、本当にありがとう。そのうえで、結婚という形で一緒に歩む気持ちになれなかった。ごめんなさい」
  • 「あなたが悪いわけではありません。私が、結婚を決める覚悟を持てませんでした」

NG例と言い換え

  • NG「少し距離を置きたい」(本当は終わらせたいのに)
    言い換え「結婚という形では、進めないと決めました」
    曖昧な保留は、真剣交際の相手にとって、はっきりしたお断りより重い宙づりになります。
  • NG「〇〇さんのご家族が、ちょっと……」
    言い換え「家族との距離の考え方が、私とは違うと感じました」
    相手の家族を責める言葉は、相手の人生そのものを否定してしまいます。
  • NG(カウンセラーに伝える前に、相手に直接切り出す)
    言い換え(まず担当カウンセラーに相談する)
    相談所を通さずに直接話を進めると、トラブルになることもあります。

断られた側になったとき

婚活では、断る側と断られる側を、誰もが両方経験します。断る言葉を丁寧に選べる人ほど、断られたときに、相手も同じように言葉を選んでくれたのだと受け取れます。断られたときの受け止め方はお見合いで断られるのがつらいとき、女性の方はお見合いで断られた女性へにまとめています。そもそも「ノー」と言うのが苦手な方は断れない性格を直すにはもどうぞ。お見合いの場で使える一言はお見合いの会話例文集に集めています。

まとめ:誠実に断ることも、思いやり

婚活でのお断りは、悪いことではなく、相手への思いやりです。理由は人格を否定しない表現にぼかし、結婚相談所なら仲人経由で、自分で伝えるなら感謝から入る。そして、だらだら引き延ばさず、早めにはっきりと。これが、角を立てない交際終了のコツです。

断ることに、罪悪感を抱えすぎないでください。あなたが誠実に、丁寧にお断りすることは、相手を次の幸せへ送り出すこと。始め方と同じくらい、終わり方にこそ、その人の品が表れます。上手にお別れできる人は、上手に出会える人でもあるのです。
私たちエースブライダルでは、お断りの場面も含め、あなたが心を痛めすぎないよう、仲人がしっかりサポートしています。「断るのが苦手で」という方こそ、よければ一度、無料相談でお話を聞かせてくださいね。

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よくある質問

婚活でお断りするとき、理由は正直に伝えるべきですか?
細かい欠点をあげつらう必要はありません。相手を傷つける具体的なダメ出しは避け、「ご縁を感じられなかった」「価値観が合わないと感じた」といった、人格を否定しない表現にとどめるのが思いやりです。理由を正直に言うことと、相手を傷つけることは別だと考えましょう。
交際終了は、どうやって伝えるのがいいですか?
結婚相談所を通している場合は、担当者(仲人)経由で伝えるのが基本で、これが最も角が立ちません。自分で伝える場合も、まず会ってくれたことへの感謝を述べ、丁寧な言葉で簡潔に。だらだら引き延ばさず、相手が次へ進めるよう、早めにはっきり伝えることが誠実さです。
お断りするのが申し訳なくて、決断できません。
気が進まないのに関係を続けるほうが、結果的にお互いの時間を奪い、相手にも失礼になります。合わないと感じたら、罪悪感を抱えすぎず、誠実に、早めにお断りすることが、相手への思いやりです。断る勇気も、婚活を前に進める大切な力だと考えてください。
お見合いのお断りは、いつまでに伝えればいいですか?
IBJのルールでは、交際に進むかどうかの結論は、できれば当日中に、遅くとも翌日の午後1時までに担当の婚活カウンセラーへ報告することとされています。お断りの場合も同じです。迷うときは、期限の前にカウンセラーに相談しましょう。
仮交際や真剣交際を終わらせたいとき、相手に直接伝えてもいいですか?
IBJでは、交際を終了する場合、お断りの返事は担当の婚活カウンセラーを通じて行い、お相手に直接「NO」の意向を示すことは避けるのがルールです。交際が終了したお相手に直接連絡をとることも厳禁とされています。
カウンセラーには、お断りの理由をどこまで正直に伝えればいいですか?
担当のカウンセラーには、本当の理由をできるだけ具体的に伝えるのがおすすめです。お相手に届く表現はカウンセラーがやわらかく整えてくれますし、あなたの本音がわかることで、次のお相手選びの精度も上がります。

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