マウントを取る人の
心理と対処法

関口美奈子

こんにちは。関口美奈子です。
「何かにつけて張り合ってくる」「こちらの話を、自分の自慢にすり替える」。そんな“マウントを取る人”に、もやもやした経験は、ありませんか。まともに相手をすると、どっと疲れるし、かといって受け流すのも、なかなか難しいものです。
でも、相手の本当の心理を知ると、不思議と、振り回されなくなります。今日は、マウントを取る人の意外な内面と、張り合わずに受け流す対処法を、お話しします。

マウントの正体は「自信のなさ」

まず、いちばん大切なことから。マウントを取る人の心理は、意外に思われるかもしれませんが、「自信のなさ」や「満たされない不安」であることが、ほとんどです。

考えてみてください。本当に満たされ、自分に自信がある人は、わざわざ他人より上に立とうと、躍起になりません。その必要が、ないからです。逆に、「自分はすごいと、認めてほしい」「下に見られたくない」という不安が強い人ほど、マウントで自分を大きく見せようとします。つまりマウントは、強さではなく、隠れた弱さの裏返し。そう知るだけで、相手の見え方が、少し変わりませんか。

「土俵に乗らない」が、最大の対処法

では、どう対処すればいいか。答えは、はっきりしています。まともに張り合わない。相手の土俵に、乗らないことです。

マウントを取る人は、あなたの「悔しがる反応」を、待っています。だから、こちらがムキになって張り合うと、相手の思うつぼ。火に油を注ぐだけです。そうではなく、「すごいですね」「さすがですね」と、軽く受け流す。勝ち負けのゲームに、参加しない。反応という“エサ”を与えないのが、いちばん効きます。張り合う相手として見られなくなれば、マウントは、自然とおさまっていきます。

イライラする自分を、責めない

とはいえ、「すごいですね」と流しながらも、内心イライラしてしまう。それも、当然のことです。そんな自分を、責めないでください。

マウントに不快感を覚えるのは、自然な反応であって、あなたの心が狭いからではありません。ただ、相手の言葉に、いつまでも心をかき乱されるのは、消耗するだけ。そんなときは、心の中でこうつぶやいてみてください。「ああ、この人は今、不安なんだな」と。怒りやイライラの下を覗くこの視点があると、相手を一歩引いて眺められて、不思議と気持ちが楽になります。あなたが、相手の不安に、付き合ってあげる義理は、ないんです。

距離を取る勇気も、持っていい

受け流しても、どうしても消耗する相手なら、物理的に距離を取るのも、立派な対処法です。

関わる時間を減らす。プライベートな話は、深くしない。SNSなら、そっとミュートする。苦手な人を無理に変えようとせず、自分から距離を調整する。これは、逃げではなく、自分の心を守る知恵です。あなたの心の平和は、マウントを取る誰かより、ずっと大切なもの。付き合う相手は、あなたが選んでいいんですよ。

まとめ:相手の不安に、振り回されない

マウントを取る人の正体は、強さではなく、満たされない不安でした。それが分かれば、いちいち真に受けて、傷つく必要はありません。

まともに張り合わず、土俵に乗らない。「すごいですね」と軽く受け流す。イライラする自分を責めず、「この人は不安なんだ」と一歩引いて眺める。そして、消耗するなら、距離を取る。こうして、相手の不安に、あなたの心を、振り回させないこと。それが、マウントと上手に付き合う、いちばんの方法です。自分の機嫌は、自分で守っていきましょうね。
人間関係の心理やコミュニケーションのお話は、講演でもよくお伝えしています。関心のある方は、よければお気軽にご相談ください。

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