こんにちは。恋愛心理研究家の関口美奈子です。
「清潔感がない」と言われた。でも、毎日お風呂に入っているし、服も洗濯している。いったい何が足りないのか、わからない。そんな男性からのご相談を、本当によくいただきます。
先にお答えします。男の清潔感は、顔立ちではなく「手入れが行き届いているか」で決まります。整える場所は、髪・眉・肌・服・手元・ニオイの6か所。ここで大切なのは、「汚れていない」ことと「清潔感がある」ことは別だということ。清潔は衛生の話、清潔感は印象の話です。毎日洗っていても、ボサボサの眉やシワの寄ったシャツが一つあるだけで、印象は「だらしない人」に傾いてしまうのですね。
うれしいことに、手入れは才能でもお金でもなく、知っているかどうかの差です。今日は、メンズ美容を何から始めるかの順番も含めて、清潔感の作り方を具体的にお話しします。
清潔感の正体は「手入れが行き届いている感じ」
まず、誤解を一つほどいておきます。清潔感とは、生まれ持った顔の良さのことではありません。「この人は、自分のことをきちんと扱っている」と相手が感じ取れる印象のことです。
どんなに整った顔立ちでも、寝ぐせの残った髪、伸びた爪、首まわりがよれたTシャツ、ふとした瞬間のニオイ。これだけで、一瞬で印象は下がります。逆に、目立つ顔立ちでなくても、すみずみまで手入れが行き届いていれば、「清潔感のある、きちんとした人」と好感を持たれる。のべ3万人以上の男女を見てきて、お見合いのあとに女性から返ってくる感想も、顔の話より「感じのいい方でした」「ちょっと身だしなみが気になって」という、手入れの話のほうがずっと多いのです。
清潔感がやっかいなのは、減点は一瞬で、加点は気づかれにくいところです。完璧に整えていても「清潔感がすごい」とはあまり言われませんが、一か所でも崩れていると、そこだけが記憶に残ってしまう。だからこそ、目指すのはおしゃれの足し算ではなく、マイナスを一つずつ消していく引き算なのですね。
かつては「美容は女性のもの」と言われた時代もありましたが、いまや身だしなみを整えることは、男性にとっても当たり前のマナーになりました。清潔感は恋愛だけでなく、仕事の場でも「信頼できそうな人」という評価に直結します。メンズ美容は見た目を飾るためではなく、自分の中身を正しく伝えるための下ごしらえだと考えると、ぐっと取り組みやすくなりますよ。
女性が「清潔感がない」と感じる瞬間は、近い距離にある
相談の現場で女性から聞く「清潔感がなかった」という感想は、遠目の見た目より、近い距離で気づいた小さなことがほとんどです。たとえば、こんな場面です。
- カフェで向かい合ったとき、シャツの襟の内側が黄ばんでいた
- メニューを指さした指先の爪が伸びていた
- 笑ったときに、眉間の毛がつながって見えた
- 隣を歩いたとき、服から生乾きのニオイがした
- 座ったときに、靴のかかとが大きくすり減っているのが見えた
どれも、本人にとっては「そんなところまで」と感じる細部かもしれません。けれど、初対面やデートの女性は、相手が自分を大切に扱ってくれる人かどうかを、こうした細部から無意識に読み取っています。自分の身の回りを丁寧に扱える人は、きっと私のことも丁寧に扱ってくれる。そんな連想が働くのですね。
逆に言えば、近い距離で見られる場所さえ整っていれば、多少の流行おくれの服や、目立たない顔立ちは、ほとんど気にされません。清潔感は、遠くから見せるものではなく、近くに座った人に安心してもらうためのものなのです。
たとえば、プロフィールも会話も悪くないのに、お見合いのあとのお断りが続いている男性がいるとします。原因を探してみると、毎回同じ、袖口のすり切れたジャケットを着ていた。こうしたケースは決して珍しくありません。新しい一着に替え、眉を整えるだけで、相手の反応ががらりと変わることがあります。本人の中身は何も変わっていないのに、です。変わるのは、中身が伝わる前に引かれていた減点が消えること。清潔感の手入れとは、あなたの良さが相手に届くまでの道を、掃除しておくことなのですね。
だからこそ、「清潔感がない」と言われても落ち込む必要はありません。それは人格を否定されたのではなく、道の掃除がまだ少し残っている、というだけのことです。掃除の場所さえわかれば、今日からでも整えられます。
清潔感をつくる6つの場所と、整え方の基本
では、具体的にどこを整えればいいのか。女性が男性を見るとき、目が行く順番に近い形で6か所をご紹介します。
①髪:清潔感の第一印象は、まず頭から
髪は面積が大きいぶん、印象の大部分を決めます。目安は、伸びて形が崩れる前に切ること。一か月から一か月半に一度、同じ美容室で整えてもらうと、形が安定します。朝は寝ぐせを水で一度リセットしてから整えるだけで、だらしなさは消えます。脂っぽさやフケは、清潔感を大きく損なうので、夜にしっかり洗って乾かす習慣を。髪型の選び方は髪型で第一印象が変わるで詳しくお話ししています。
②眉:顔の額縁。ここが整うと一気に垢抜ける
眉は、意外なほど見落とされている場所です。眉間や眉の下に伸びた毛があるだけで、顔全体がぼんやりと疲れた印象になります。逆に言えば、眉を整えるだけで、顔の印象は一段上がる。費用対効果がいちばん高いのが眉なのです。
ただ、自分で整えると細くしすぎたり、左右差が出たりしがちです。自分でやる場合の基本は、メンズ眉毛の整え方にまとめています。「失敗したくない」「一度プロの形を知りたい」という方は、メンズ眉毛サロンのWinsomeで、骨格に合った形に整えてもらうのも一つの方法です。一度きれいな形を作ってもらえば、あとはそれを保つだけなので、毎朝の手入れもぐっと楽になります。
③肌:テカりとカサつきを抑えるだけでいい
肌の手入れは、難しく考えなくて大丈夫です。基本は、洗顔と保湿の二つだけ。朝と夜に洗顔料で顔を洗い、化粧水や保湿液で乾燥を防ぐ。これだけで、テカりや粉をふいたようなカサつきが落ち着き、肌の清潔感が上がります。夏場はあぶらとり紙を一枚持っておくと安心です。始め方の手順はメンズスキンケアの始め方で紹介しています。ひげは、剃り残しと青ひげが目立たないよう、出かける直前に剃るのがおすすめです。
④服:高い服より、シワとサイズ
服で大切なのは、値段ではなくシワ・ヨレ・サイズの三つです。首まわりが伸びたTシャツ、毛玉のついたニット、肩が落ちた大きすぎるジャケット。どれも「だらしない」の印象につながります。シャツはアイロンかしわ取りスプレーを。靴は意外と見られているので、汚れを拭いて、かかとのすり減りに気を配りましょう。デートやお見合いの服選びは婚活の服装も参考にしてください。
⑤手元:爪と指先は、近くで必ず見られる
食事の席で、グラスを持つ手、メニューを指さす指先。手元は、近い距離で必ず目に入ります。爪は白い部分が出ないくらいに短く切り、ささくれや指先の乾燥はハンドクリームで整えておきましょう。爪の間の汚れは、それだけで一気に印象を下げてしまうので要注意です。
⑥ニオイ:自分では気づけないから、いちばん差がつく
口臭・体臭・汗・タバコ・部屋干しのニオイ。ニオイは自分では慣れて気づきにくく、しかも周りは指摘しにくいものです。だからこそ、いちばん差がつきます。歯みがきに加えて舌の手入れ、汗をかく季節は制汗剤と着替え、衣類はしっかり乾かす。基本の対策はメンズの体臭・ニオイケアの基本にまとめています。
メンズ美容は何から始める?迷ったときの順番
6か所を一度に整えようとすると、続きません。メンズ美容の入口として、私がおすすめしている順番はこうです。
- 一週目:髪と眉。面積が大きく、一回の手入れで印象が大きく変わる場所から。美容室と眉の手入れを同じ週に済ませると、鏡の中の変化がはっきりわかり、続ける意欲が湧きます
- 二週目:ニオイと手元。歯みがきの見直し、制汗剤、爪切り。お金はほとんどかからないのに、近い距離での印象が変わります
- 三週目:肌。洗顔料と保湿液を一本ずつ。最初はシンプルなもので十分です
- 四週目:服と靴。手持ちの服を見直し、ヨレたものを手放す。新しく買うなら、サイズの合う無地のシャツを一枚から
費用の目安も気になるところだと思います。洗顔料、保湿液、制汗剤、ハンドクリームは、ドラッグストアでそろうもので十分です。高価な道具より、毎日同じことを続けられる手軽さのほうが、清潔感にはずっと効きます。
この順番には理由があります。最初に「見た目がはっきり変わった」という手ごたえを得られると、人は手入れを習慣にしやすいのです。反対に、肌の手入れのように変化がゆっくりなものから始めると、効果を感じる前にやめてしまいがちです。
そして、一か月続いたら、もう十分に「清潔感のある人」の入口に立っています。メンズ美容は、特別なモテたい人のためのものではありません。自分を大切に扱う習慣そのものなのです。
「やりすぎ」より「整え」が好かれる理由
清潔感を意識し始めた男性が、ときどき陥るのが「やりすぎ」です。香水を強くつけすぎる、眉を細く剃りすぎる、ヘアワックスで固めすぎる。本人はがんばっているのに、かえって不自然な印象になってしまうのですね。
女性が求めているのは、キメすぎたおしゃれではなく、自然な清潔さです。強い香水より、ほのかな石けんの香り。派手な柄より、シンプルで手入れの行き届いた服。「がんばっている感じ」より「きちんとしている感じ」のほうが、ずっと好印象です。香りの付け方に迷ったら、香水のつけ方マナーを一度読んでみてください。
やりすぎを防ぐ合言葉は、「盛る」ではなく「整える」。ボサボサ・テカり・ヨレ・ニオイといったマイナスを消すことに集中すれば、足し算をしなくても印象は驚くほど良くなります。
出かける前の清潔感チェックリスト
- 寝ぐせは直っているか、髪の脂っぽさはないか
- 眉間や眉の下に、伸びた毛はないか
- ひげの剃り残し、鼻毛は出ていないか
- シャツの襟と袖口に、汚れやヨレはないか
- 爪は短く、指先は乾燥していないか
- 靴の汚れ、かかとのすり減りはないか
- 口のニオイ、服の生乾きのニオイはないか
清潔感は、相手への敬意のあらわれ
最後に、いちばん大切なことをお伝えします。清潔感を整えるのは、自分をよく見せるためだけではありません。会う相手への、敬意のあらわれでもあります。
「あなたに会うために、きちんと身支度をしてきました」。清潔感は、言葉にしなくても、そんなメッセージを相手に届けます。だから清潔感のある男性は、「自分を大切にし、相手のことも大切にできる人」として信頼されるのです。身だしなみを整えることは、先に相手へ敬意を贈れる「持てる人」の、いちばん基本の心づかいなのですね。
そしてもう一つ。清潔感は、相手のためであると同時に、自分のためでもあります。整えた髪と眉で鏡を見た朝は、背筋が少し伸びて、人と目を合わせるのが怖くなくなる。手入れは、自信の土台にもなってくれるのです。顔やスタイルに自信がない方ほど、清潔感で大きく差をつけられます。本当にモテる男性の特徴でもお話ししたとおり、女性が最終的に見ているのは、顔の造作より「一緒にいて安心できるか」です。
清潔感は、才能ではなく習慣。今日は、まず髪か眉のどちらか一つだけ、整えるところから始めてみてくださいね。
もっと恋愛心理やモテる秘訣、魅力を高める方法を知りたい方は、こちらへ。
YouTube「モテ男TV」で、恋愛・結婚・男磨きのヒントを動画で発信しています。