こんにちは。恋愛心理研究家の関口美奈子です。法政大学文学部史学科に在学し、歴史の視点から結婚と家族を読み直しています。
教養講演としてお話しするとき、最初に置く問いがあります。私たちが「当たり前」だと思っている結婚のかたちは、いつからのものでしょうか。
恋愛結婚は、ごく新しい発明である
好きになった人と結婚する。いまでは当然に思えるこの形は、日本の歴史のなかではきわめて新しいものです。長いあいだ、結婚は個人の感情ではなく、家と家をつなぐ取り決めでした。
戦国期の婚姻はその極端な例です。誰と結ぶかが、そのまま生き残りの戦略でした。愛情の有無ではなく、関係を設計する技術として婚姻があった。
ここを知ると、現代の悩みの見え方が変わります。「運命の人が見つからない」という苦しみは、結婚に感情の全責任を背負わせるようになった時代に固有のものだからです。
歴史を知ると、いまの息苦しさの出どころが分かる
私たちは、結婚に多くを求めすぎているのかもしれません。かつて結婚が担っていたのは、生活の共同体という機能でした。そこに、恋愛感情も、自己実現も、生涯の親友であることも、すべて乗せるようになった。
私はこれを「親密さのインフレ」と呼んでいます。求めるものが増えたのに、期間は人生100年へ伸びた。難易度だけが上がっているのです。
教養講演としておもしろく聞いていただきながら、最後には必ずいまの自分の話に着地するように構成しています。歴史は、遠い昔話ではなく、いま効く補助線です。
講演メニュー
| 演題(例) | お伝えする内容 | 主な対象 |
|---|---|---|
| 恋愛結婚はいつ生まれたか|日本人の結婚観の歴史 | 家の取り決めから個人の選択へ。当たり前の来歴をたどる基調講演 | 一般・大学・自治体・団体 |
| 戦国時代の婚姻|関係を設計する技術としての結婚 | 生き残りをかけた縁組の論理。人物と逸話で読む関係戦略 | 一般・団体・生涯学習 |
| 親密さのインフレ|結婚に求めるものは、なぜ増えたのか | 結婚が背負わされた期待の増加と、人生100年という長さ | 一般・大学・自治体 |
| 歴史から見る少子化|家族はどう変わってきたか | 家族機能の変遷を長い時間軸で。政策の前提を確かめ直す | 自治体・議会・大学 |
| 教養としての人間関係史 | 縁・世間・共同体。日本人が関係をどう結んできたか | 一般・企業・生涯学習 |
こんな場面でご依頼いただいています
・生涯学習講座、市民大学、公民館の教養講座
・大学の一般教養・キャリア科目のゲスト回
・経営者団体の勉強会で、実務から少し離れた知的な回を入れたいとき
・自治体の少子化・家族政策の勉強会で、前提を確かめ直したいとき
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おわりに
歴史の話をすると、必ず言われることがあります。「昔のほうが不自由だったのに、なぜ息苦しくなかったのだろう」と。
その問いこそが、この講演の入口です。自由になったぶん、私たちは何を引き受けることになったのか。答えを押しつけずに、考える材料をお持ち帰りいただきます。