夜の仕事をやめてから昼を探すのではなく、重ねながら移る。この順番のほうが収入が途切れず、実際に続きやすい。このコラムでも繰り返しお伝えしてきました。
ただ、重ねる期間に入った人から、必ず出てくる悩みがあります。見た目です。昼に出るときの顔と、夜に出るときの顔を、一日のうちに二回作ることになる。これが、想像以上に時間と気力を削ります。シフトの組み方の話は別記事にありますが、見た目の組み立て方は扱ってきませんでした。
結論から言うと、二回作り替えないで済ませる方法があります。土台をひとつに決めて、夜に出るときだけ足す。引き算ではなく足し算にすると、支度は短くなります。この記事では、その組み立て方を部位ごとに具体的に並べます。
- 重なる期間に先に削られるのは、体力より支度の時間
- 土台はひとつに決める。夜は足す、昼は足さない。引き算にしない
- 眉は毎日描き変えるより、形を先に決めておくほうが早い
- 夜の店側にも、先に言っておいたほうが揉めない

重なる期間に先に削られるのは、体力ではなく支度の時間
昼と夜を重ねると、まず睡眠が削られます。これは誰でも予想します。ところが実際に始めてみると、それより先に効いてくるのが支度の時間です。
昼に出るための支度をして、夕方に一度落として、夜に出るための支度をやり直す。落として作り直す工程は、一回あたり短くても、毎日となると効きます。しかも、疲れているときほど時間がかかります。
そして、ここで崩れる人が出ます。夜の支度を省いて出勤して指名が落ちるか、昼の支度を省いて職場で浮くか。どちらかが先に折れます。重ねる期間をやめる理由が、シフトではなく支度だった、という話は珍しくありません。
だから、重ねると決めた時点で、支度そのものを設計し直したほうがいいのです。やることは単純で、作り替える回数を一日一回に減らすことです。
土台はひとつ。夜は足す、昼は足さない
考え方はひとつだけです。昼に出られる状態を土台にして、夜はそこに足す。夜の状態から引いて昼に持っていく、という順番にはしないことです。
引き算にすると、落とす工程が必要になります。落とすには時間と手間がかかるうえに、落としきれなかった分が昼に残ります。足し算なら、足す時間だけで済みます。
| 部位 | 土台の決め方(昼に出られる状態) | 夜に足すもの |
|---|---|---|
| 眉 | 形を整えておく。角度と濃さは自然光に合わせる | 眉尻だけ少し足して輪郭を強くする |
| 目のまわり | 落ち着いた色で、にじみにくいものを土台に置く | 上から重ねる。落とす工程を作らない |
| リップ | 手持ちの中で一段落ち着いた色 | 夜用を上から重ねる |
| 髪 | 昼に出られる明るさの範囲で決める | まとめ方やセットで印象を変える |
| 爪 | 職場の方針を先に確認して、その範囲で決める | 基本は変えない |
ポイントは、髪色と爪です。この二つは一日のうちに変えられません。だから最初に「昼に出られる範囲」で決めてしまう。そのうえで、夜は髪のまとめ方や巻き方で印象を作る。ここを毎回変えようとすると、重なる期間は続きません。
髪色と爪の範囲は、昼の職場の方針で決まります。求人票に髪色自由・ネイルOKと書いてあるかどうか。書かれていなければ、面接の連絡をするときに確認して構いません。ここを先に押さえておくと、重なる期間の設計が一気に楽になります。求人票の読み方は別記事にまとめています。
履歴書なしで、まず話を聞かせてください。
メンズ眉毛サロン Winsome は、夜職のご経験がある方のご相談を歓迎しています。
応募を決めていなくても、条件の相談や店舗見学だけで構いません。相談は応募扱いになりません。
眉は「毎日描き変える」より「形を決めておく」ほうが早い
支度の時間を減らすうえで、いちばん効くのが眉です。眉毛サロンの現場から申し上げると、毎日きれいに描いている方ほど、支度の時間の大半を眉に使っています。
眉が時間を食うのは、左右をそろえる工程があるからです。もとの形が整っていないと、描きながら整えることになります。そこで毎回、数分から十数分が消えます。
形が整っていれば、やることは足すだけになります。昼は足さないか、ごく薄く。夜は眉尻を少し足して輪郭を強くする。土台の形が同じなので、左右をそろえ直す必要がありません。
ここで大事なのは、昼用に細くしたり薄くしたりしないことです。細くした眉は、夜に足して強くすることができません。足せる余地を残した形にしておくと、両方に対応できます。逆方向に作ると、どちらかを毎回作り直すことになります。
夜の照明と昼の自然光で、同じ眉がどう違って見えるかについては、別記事に詳しく書いています。重なる期間は、その両方に一つの形で対応する期間だと考えてください。
夜の店側にも、先に言っておいたほうがいい
見た目の話は、昼の職場だけの問題ではありません。夜の店にも基準があります。髪色を落とした、爪を短くした、というだけで話をされることがあります。
だから、重ねると決めたら、夜の店にも先に伝えておくほうが揉めません。全部を話す必要はありません。「昼の仕事を始めるので、髪と爪はこの範囲にします」と、結果だけ伝えれば足ります。理由を細かく説明する義務はありません。
先に言っておく利点は、あとから指摘されたときに揉めないことです。何も言わずに変えて、あとから言われると、話が感情的になりやすい。先に伝えてあれば、事実の確認で終わります。
辞める時期がすでに決まっているなら、それも含めて伝えるかどうかは状況によります。伝え方については別記事にまとめていますので、そちらも参考にしてください。
なお、店側の基準に納得できない扱い(罰金の形での天引きなど)が出てきた場合は、その場で判断せず、やり取りの記録を残しておいてください。相談できる窓口があります。
重なる期間を、どれくらい置くか
重なる期間は、短いほど体は楽です。ただ、短すぎると収入が途切れます。どこに置くかは、支度の負担も含めて決めたほうが現実的です。
目安として見ておきたいのは、三つです。昼の仕事が生活時間に入ったか。夜のシフトを減らしても収入が回るか。そして、支度が一日一回で済むようになったか。
三つめを入れているのは、これが続くかどうかの実感に直結するからです。支度が二回のままだと、重なる期間を延ばすほど消耗します。逆に一回で済むようになっていれば、期間を延ばしても持ちます。
週ごとのシフトの組み方と睡眠時間の決め方は、別記事に具体的にまとめてあります。この記事の内容と合わせて読んでいただくと、重なる期間の設計がひと通りそろいます。
Winsomeという選択肢
重なる期間に入るなら、昼の側が週2日から始められるかどうかで、負担が大きく変わります。メンズ眉毛サロン Winsome(運営:株式会社pine)は、そこを前提に募集しています。
- アルバイト・パート(アイブロウスタイリスト)は週2日・1日4時間から。夜のお仕事を減らしながら移る形も可能です
- 時給1,500円〜(研修中1,300円)。研修中も時給をお支払いしています。正社員登用あり
- 髪型・髪色・ネイル自由、ピアスOK。重なる期間に髪色や爪を作り替えていただく必要はありません
- 勤務時間は平日11:30〜21:30、土日祝10:30〜20:30。22時以降の勤務はありません
- 店舗は新宿店(新宿駅東南口 徒歩3分)、吉祥寺店(吉祥寺駅南口 徒歩1分)、高円寺店(高円寺駅北口 徒歩4分)
- お客様はほぼ男性。完全予約制・1対1。お酒なし・飛び込みなし。ノルマはありません
- 夜のお仕事の経歴や職歴の空白を、選考で不利に扱いません。面接で店名や仕事の詳細を聞き出すこともありません
- 最初のご相談と店舗見学は履歴書不要です。相談しただけでは応募扱いになりません。お問い合わせはフォームからのみ受け付けています
シフトをどう重ねるか、どのくらいの期間で移るか。そこから相談していただいて構いません。フォームの「ご希望・ご質問」の欄に書いていただければ、そこからお返事します。
よくある質問
昼と夜を重ねる期間、髪色はどうすればいいですか
昼の職場の方針を先に確認して、その範囲で決めてしまうのが早いです。髪色は一日のうちに変えられないので、両方に出られる明るさを一つ決めて、夜はまとめ方やセットで印象を作るほうが続きます。
支度の時間を減らすには、どこから手をつけるといいですか
眉です。形が整っていないと毎回左右をそろえ直すことになり、そこで時間が消えます。形を先に決めておけば、昼は足さない、夜は眉尻を少し足す、という足し算だけで済みます。
昼用に眉を細くしたほうがいいですか
細くしないほうが両方に対応できます。細くすると、夜に足して強くすることができなくなります。足せる余地を残した形にしておくと、一つの形で昼にも夜にも出られます。
夜の店に、昼の仕事を始めることを言うべきですか
髪や爪の範囲が変わるなら、結果だけ先に伝えておくほうが揉めません。理由を細かく説明する義務はありません。納得できない扱いが出てきた場合は、その場で判断せず、やり取りの記録を残して相談窓口を使ってください。
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