こんにちは。関口美奈子です。
「ちゃんとすべき」「普通はこうするべき」「これくらい、できて当然」。——気づけば、頭の中が「べき」でいっぱいになっていませんか。この「べき思考」こそ、完璧主義の正体であり、自分も他人も、苦しめる原因です。今日は、自分を縛る「べき」のゆるめ方をお話しします。あわせて、完璧主義をやめる方法も読んでみてください。
「べき」は、自分が作ったルール
まず知ってほしいのは、あなたを縛る「べき」の多くは、絶対のルールではなく、いつのまにか自分が握りしめた、思い込みだということです。
「妻なら、こうすべき」「大人なら、こうあるべき」。——それは、本当に、守らなければいけない決まりでしょうか。育った環境や、まわりの目から、知らず知らず取り込んだ『マイルール』であることが、ほとんどです。法律でも、自然の摂理でもありません。だから、ゆるめても、何も壊れないのです。
「べき」が、怒りと自己否定を生む
べき思考が厄介なのは、怒りと、自己否定の、両方を生むことです。他人が「べき」を破れば、「なんで、ちゃんとしないの」と腹が立つ。自分が破れば、「私は、ダメだ」と落ち込む。
つまり、「べき」が多い人ほど、イライラしやすく、自分にも厳しくなる。世界が、減点対象だらけになるのです。心が休まらないのは、当然です。怒りっぽさや生きづらさの裏に、たくさんの「べき」が隠れていないか、一度、点検してみる価値があります。
「べき」を「できたらいい」に変える
ゆるめ方は、とても簡単です。語尾を、変えるだけ。「〜すべき」を「〜できたら、いいな」に言い換えるのです。
「掃除すべき」→「掃除できたら、いいな」。「ちゃんとすべき」→「ちゃんとできたら、いいな」。——たったこれだけで、義務が、願望に変わります。できなくても、自分を責めずにすむ。他人に対しても、「あの人も、できたらいいけど、できないこともあるよね」と、ゆるめて見られる。語尾ひとつで、心の圧力は、大きく変わります。
他人の「べき」を、手放す
自分を縛る「べき」と同じくらい、人を苦しめるのが、他人に向けた「べき」です。「普通、こうするべきでしょ」と、自分のルールを、相手に当てはめてしまう。
けれど、あなたの「当然」は、相手の「当然」とは限りません。自分を受け入れるのと同じように、相手にも、相手のやり方がある、と認める。他人への「べき」を手放せたとき、人間関係は、驚くほど楽になります。期待しすぎないことは、冷たさではなく、やさしさなのです。
おわりに:ルールを、ひとつずつ手放す
「べき」を全部、捨てる必要はありません。ただ、自分を苦しめている「べき」を、ひとつずつ見つけて、「できたらいいな」に、ゆるめていく。それだけで、心はずいぶん、軽くなります。
べき思考は、完璧主義と地続きです。あわせて完璧主義をやめる方法を読むと、ゆるめ方が、より立体的に見えてきます。自分を整え、しなやかに生きる——そのヒントを、これからもお伝えしていきますね。セルフイメージや人づきあいのご相談も、承っています。
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