こんにちは。関口美奈子です。
「何事も、ちゃんとやらないと、気が済まない」「少しのミスも、許せない」。そんな完璧主義で、知らず知らず、自分を追い込んでいませんか。完璧を目指すのは、立派なこと。でも、それで心がすり減り、苦しくなっているなら、少し、肩の力を抜く時期かもしれません。
今日は、完璧主義の背景にある心理と、それを手放して楽になる考え方を、お話しします。「ちゃんと」が、あなたを苦しめる前に。
完璧主義の根っこにある「不安」
まず、なぜ人は、完璧主義になるのか。その根っこには、たいてい「不安」が、隠れています。
「完璧でなければ、認めてもらえない」「失敗したら、価値がない」。そんな思いが、自分に高い基準を課させ、できていない部分にばかり、目を向けさせます。だから、どれだけ頑張っても、満たされない。100点を取っても、足りない1点が気になる。これは、能力の問題ではなく、自己肯定感と、深く関わっています。完璧主義は、頑張り屋の証であると同時に、不安の表れでもあるんです。
完璧主義は「長所」でもある
ここで、大切なことを。完璧主義を、ただの「悪いもの」だとは、思わないでください。完璧主義は、立派な長所でもあります。
高い基準で、丁寧に、責任を持って取り組む力。妥協せず、質を追求する姿勢。これらは、得がたい才能です。だから、完璧主義そのものを、全否定する必要はありません。問題なのは、それで自分を追い込み、苦しくなってしまうこと。長所は活かしつつ、自分を責めすぎない。その「ほどよいバランス」を、見つけることが、ゴールなんです。ゼロか100かで、考えないでくださいね。
「合格点でよし」とする練習
では、どうやって、肩の力を抜くか。いちばん効くのが、「100点」ではなく「合格点(80点)でよし」とする練習です。
完璧主義の人は、すべてを100点にしようとして、疲れ果てます。でも、世の中の多くのことは、80点で、十分に通用します。むしろ、仕事ができる人ほど、「完璧」より「完了」を優先し、力の配分が上手です。すべてに全力を注ぐのではなく、本当に大事なところだけ力を入れ、あとは「80点で、よし」とする。最初は、不安かもしれません。でも、「80点でも、案外うまくいく」という経験を重ねると、少しずつ、楽になっていきます。
「できなかったこと」より「できたこと」
もうひとつ、自分への目線を、変えてみましょう。完璧主義の人は、いつも「できなかったこと」「足りない部分」を、見ています。これを、ひっくり返すんです。
一日の終わりに、「あれができなかった」と反省する代わりに、「今日、できたこと」を、数えてみる。減点ではなく、加点で、自分を見る。100点に届かなかった部分ではなく、すでにできている80点に、目を向ける。この習慣だけで、心は、ずいぶん軽くなります。あなたは、思っているより、ずっと、たくさんのことを、ちゃんとできているはずですよ。
「失敗しても、大丈夫」と知る
そして、根っこの安心を。完璧主義を手放す鍵は、「失敗しても、大丈夫」と、心から思えることです。
完璧主義の人は、失敗を、過剰に恐れています。でも、考えてみてください。少しのミスで、あなたの価値が、なくなるでしょうか。まわりは、あなたが思うほど、あなたの失敗を、気にしていません。失敗は、誰にでもあり、そこから学んで、人は成長します。「完璧でなくても、私は私」。そう思えたとき、完璧主義の鎖は、ゆるんでいきます。あなたの価値は、できる・できないでは、決まりません。
まとめ:「ちゃんと」を、少しゆるめる
完璧主義の根っこには、不安があります。でも、それは立派な長所でもある。大切なのは、長所を活かしつつ、自分を追い込みすぎないこと。100点でなく合格点でよしとし、できたことに目を向け、失敗しても大丈夫だと知る。
「ちゃんと」を、少しだけ、ゆるめてみてください。手を抜くのではなく、力の配分を、上手にする。完璧でなくていい、と自分に許してあげるだけで、心も、結果も、かえって良くなることが、多いんです。頑張ってきたあなたこそ、もう少し、自分にやさしく。
メンタルの整え方や、自分との付き合い方のお話は、講演でもお伝えしています。ご関心のある方は、よければお気軽にご相談ください。