こんにちは。関口美奈子です。
「ちょっとしたことで落ち込んでしまう」「打たれ強くなりたい」。仕事でも恋愛でも、メンタルの弱さに悩む方は、たくさんいます。
でも、まず知ってほしいことがあります。打たれ強い人は、傷つかない人ではありません。傷ついても、立ち直る力を持っている人なんです。そして、その力は、生まれつきではなく、育てられます。今日は、しなやかで折れにくいメンタルの作り方をお話しします。
強い人は「傷つかない」のではない
まず、大きな誤解を解いておきます。メンタルが強い人は、何があっても動じない、鋼のような人——ではありません。
打たれ強い人も、ちゃんと傷つき、落ち込みます。違うのは、その後です。傷ついても、しなやかに立ち直る。この「立ち直る力」を、心理学では「レジリエンス」と呼びます。竹がしなって元に戻るように、折れずに回復する力です。メンタルを強くするとは、傷つかない自分になることではなく、立ち直り上手になることなんですね。
違いは「受け止め方」にある
では、打たれ強い人と弱い人は、何が違うのでしょう。それは、出来事の「受け止め方」です。
たとえば、仕事で一つ失敗したとき。メンタルが弱いと、「自分はダメな人間だ」と、すべてを否定してしまう。一方、打たれ強い人は、「今回のこの部分が、うまくいかなかった」と、出来事を一部として切り分けます。
同じ失敗でも、「自分の全否定」と捉えるか、「一つの出来事」と捉えるか。この受け止め方の差が、立ち直りの速さを決めるんです。そして、この受け止め方は、意識すれば変えられます。
メンタルを強くする、4つの習慣
では、しなやかなメンタルを育てる習慣を、四つお伝えします。
1.自分を責めすぎない。失敗を「全否定」でなく「一部」と切り分ける。親友にかける言葉を、自分にもかける。
2.生活を整える。睡眠・食事・運動。体が整うと、心も折れにくくなります。心の強さは、体から。
3.つながりを持つ。つらいとき、頼れる人がいること。一人で抱えないことが、いちばんの強さです。
4.小さな成功を積む。「できた」の経験が、「自分なら大丈夫」という土台(自己肯定感)を育てます。
「弱さを認める」ことが、強さになる
もうひとつ、大切なことを。本当に強い人は、自分の弱さを、認められる人です。
つらいのに「平気なふり」をして、一人で抱え込む。これは強さではなく、無理です。無理は、いつか限界を迎えます。「今、しんどい」「助けてほしい」と言えること。弱さを見せ、人に頼れることは、決して恥ずかしいことではありません。むしろ、自分の弱さと向き合える人こそ、しなやかで折れにくい。先に弱さを差し出せる「持てる人」の素直さが、本当のメンタルの強さなんですね。
私も、弱いままで歩いてきた
最後に、私自身の話を。
いまでこそ人前で話し、会社を経営していますが、もともとの私は、メンタルが強いとは正反対でした。吃音症や赤面症があり、人の言葉にいちいち傷つき、何度も落ち込んできました。
そんな私を支えたのは、強くなろうとすることではなく、傷ついても、また立ち上がることでした。完璧に強くなる必要はありません。転んでも、また起き上がる。その繰り返しの中で、心は少しずつ、しなやかになっていきます。
メンタルの強さは、生まれつきの才能ではなく、育てられる力です。傷つく自分を責めず、ゆっくり立ち直る練習を重ねていけば、あなたの心も、必ずしなやかになっていきますよ。