こんにちは。関口美奈子です。
「仕事で怒られて、一日中、何も手につかない」「もう何日も、あのときのことを引きずっている」。怒られた経験を、いつまでも引きずってしまう。そんな自分を、「打たれ弱いな」と責めていませんか。
でも、まず知ってください。引きずってしまうのは、あなたが真面目で、責任感が強い証拠なんです。今日は、落ち込みを長引かせないための、気持ちの切り替え方をお話しします。
引きずるのは「人格」と受け取るから
なぜ、怒られたことを、こんなに引きずってしまうのか。その理由は、注意を「行動」ではなく「人格」への否定として、受け取ってしまうからです。
本来、相手が指摘したのは、「その仕事の、このやり方」という行動のはず。なのに、真面目な人ほど、「自分はダメな人間だ」「価値がない」と、人格まで否定されたように感じてしまう。ここがすり替わると、必要以上に深く、長く、落ち込みます。だからまず、「怒られたのは、私の人格ではなく、今回の行動だ」と、切り分けてください。これだけで、ずいぶん楽になります。
「反省」と「自己否定」は、別物
次に、大切な区別があります。それは、「反省」と「自己否定」は、まったくの別物だということ。
仕事で必要なのは、反省だけです。「次は、ここをこうしよう」と、改善点を一つ取り出す。それで、十分なんです。一方、「自分はなんてダメなんだ」と、自分を責め続けるのは、自己否定。これは、何も生み出さず、ただ心をすり減らすだけです。怒られた内容から、「次に活かす一点」だけを取り出して、あとは手放す。残りの、自分を責める部分は、抱えなくていいんです。
考え続けない「工夫」を持つ
とはいえ、「気にするな」と言われて、すぐ切り替えられたら、苦労しません。落ち込みは、頭の中で同じことを反芻(はんすう)するほど、深まります。だから、考え続けないための、具体的な工夫を持っておきましょう。
体を動かす。散歩する。好きな音楽を聴く。信頼できる人に、話してみる。こうして「考える」から「動く・話す」へ、意識をそらすと、ぐるぐる思考のループから、抜け出せます。特に、人に話すのは効果的。口に出すだけで気持ちが整理され、「そんなに大ごとじゃなかったかも」と気づけることも、多いんです。メンタルの強さとは、落ち込まないことではなく、こうして立ち直る術を持っていることなんですね。
すべてを、自分のせいにしない
そして、もう一つ。怒られたこと、すべてを自分のせいにしない、という視点も持ってください。
世の中の叱責には、相手の機嫌や、八つ当たり、その人自身の余裕のなさが理由のものも、正直、あります。だから、怒られた内容に、学ぶべき点があれば、ありがたく受け取る。でも、明らかに理不尽な部分は、「これは、相手の問題」として、線を引いていい。全部を背負い込む必要は、ないんです。一度や二度の叱責で、あなたの価値が揺らぐことは、決してありません。
まとめ:落ち込みは、成長の入り口に変えられる
仕事で怒られて引きずるのは、あなたが真面目だから。だから、まず自分を責めるのを、やめましょう。そのうえで、人格と行動を切り分け、反省だけを取り出し、考え続けない工夫を持ち、理不尽は相手に返す。
こうして向き合えると、怒られた経験は、ただのつらい記憶ではなく、次に活かせる、成長の入り口に変わります。落ち込む日があっても、大丈夫。立ち直り方さえ知っていれば、あなたは、何度でも前を向けます。自分を、大切にしてあげてくださいね。
メンタルの整え方や、職場でのコミュニケーションは、講演・研修でもよくお伝えしているテーマです。ご関心のある方は、よければお気軽にご相談ください。