パートナーシップ

結婚後も
デートする夫婦

関口美奈子

こんにちは。関口美奈子です。結婚相談所「エースブライダル」を運営しています。
「結婚したら、もうデートなんてしなくなった」——そんな声を、本当によく聞きます。そして多くの方が、マンネリの原因を「長く一緒にいすぎたから」だと思い込んでいます。でも、私はそうは思いません。
夫婦のマンネリは、一緒にいすぎるから起きるのではなく、「特別な時間を作らなくなる」から起きるのです。今日は、結婚後もデートを続けている夫婦が、自然にやっていることをお話しします。これから結婚する方にも、ぜひ知っておいてほしい話です。

マンネリの正体は「刺激の慣れ」

そもそも、なぜマンネリは起きるのでしょう。その正体は、心理学でいう「刺激への慣れ」です。

人の脳は、毎日くり返される同じ刺激には、だんだん反応しなくなるようにできています。出会った頃はあんなにドキドキした相手でも、毎日顔を合わせ、同じ会話、同じ生活がくり返されれば、脳は「もう知っている」と判断し、ときめきの信号を出さなくなる。これは愛が冷めたわけでも、相手が悪いわけでもありません。ただ、脳が慣れてしまっただけなのです。だからこそ、慣れに対して何もしなければ関係は静かに平坦になり、逆に少しの工夫を加えれば、ときめきはちゃんと戻ってきます。

「日常の脱・当たり前化」という考え方

そこで私が大切にしているのが、「日常の脱・当たり前化」という考え方です。

これは、いつもそこにいてくれる相手を「当たり前」にしないために、意識して非日常のスイッチを入れる、ということ。家の中で向き合うのと、おしゃれをして外で待ち合わせるのとでは、同じ相手でも見え方がまるで違います。エプロン姿しか見ていなかった相手が、お店の灯りの下では少し違って見える。この「いつもと違う」という小さなズレこそが、慣れた脳をもう一度動かしてくれるのです。デートとは、その脱・当たり前化を起こすための、いちばんシンプルな装置なんですね。

小さな非日常を、定期的に作る

では、具体的にどうするか。まずおすすめしたいのが、小さな非日常を定期的に作ることです。

豪華な旅行や特別な記念日でなくて構いません。月に一度、二人だけでいつもと違うカフェに入る。帰り道を少し遠回りして話しながら歩く。たった三十分でも、「二人で、いつもと違うことをする」だけで、脳には十分な刺激になります。大切なのは時間の長さではなく、頻度と継続です。日々の会話が関係の土台になることは夫婦の会話を増やすコツでもお伝えしていますが、そこに「非日常の場」が加わると、二人の時間はぐっと豊かになります。

新しい体験を、一緒に味わう

次のポイントは、新しい体験を二人で共有することです。

心理学に「吊り橋効果」という有名な現象があります。揺れる吊り橋の上で出会った相手に、ドキドキを恋心と勘違いしてしまう、というものですね。ここから分かるのは、少しのドキドキや新鮮さを一緒に味わうと、その感情が相手への魅力に結びつきやすいということです。行ったことのない街を歩く、初めての料理に挑戦する、二人とも未経験のことを習ってみる——新奇性のある体験は、慣れた関係に新しい感情を流し込んでくれます。同じ景色を二人で初めて見る。その共有が、出会った頃の感覚を呼び戻すのです。

記念日を、ちゃんと大事にする

そしてもう一つ、見落とされがちですが大切なのが、記念日をちゃんと大事にすることです。

結婚記念日や誕生日を「もういい歳だから」と流してしまう夫婦は少なくありません。でも記念日は、「あなたと一緒にいることを、私はちゃんと特別だと思っている」と伝えるための、年に数回の機会です。高価な贈り物はいりません。小さな花を一輪、短い手紙を一枚、いつもより少し丁寧な「ありがとう」。その一手間が、相手の心に「大切にされている」という実感を残します。記念日を大事にできる夫婦が長続きする理由は、長続きするカップルの習慣にも通じています。

相手を楽しませる人が、自分も満たされる

ここまで読んで、「なんだか面倒だな」と感じた方もいるかもしれません。でも、本当にうまくいっている夫婦を見ていて思うのは、「相手を楽しませること」そのものを、楽しんでいるということです。

どこに連れて行ったら喜ぶかな、と考える時間。相手の笑顔を想像してお店を選ぶ時間。そのサービス精神は、めぐりめぐって自分自身を満たします。与えられることばかり待つ人より、与えることを楽しめる人のほうが、結局は豊かな時間を手にしている。これは恋愛も結婚も同じで、いい夫婦・いいカップルの条件の根っこにある考え方でもあります。相手を喜ばせる小さな工夫を、どうか「義務」ではなく「楽しみ」として育ててみてください。

まとめ:特別な時間を、二人で作り続ける

夫婦のマンネリは、一緒にいすぎるからではなく、特別な時間を作らなくなるから起きる。その正体は「刺激への慣れ」であり、対処法は小さな非日常を定期的に作る・新しい体験を共有する・記念日を大事にするという、ささやかな工夫の積み重ねでした。そしてそれを支えるのは、相手を楽しませることを自分も楽しむ、あたたかなサービス精神です。

これから結婚する方も、どうか覚えておいてください。ときめきは、放っておいて続くものではなく、二人で育て続けるものです。今のパートナーシップにもう少し新鮮さがほしいと感じたら、まずは次の週末、いつもと違う場所へ二人で出かけてみませんか。
私たちエースブライダルでは、出会いのお手伝いだけでなく、その先の長く続く関係づくりについてもお伝えしています。パートナーとの関係を見つめ直したい方は、よければ一度、無料相談でお話を聞かせてくださいね。

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よくある質問

結婚後もデートを続けたほうがいいのですか?
はい。夫婦のマンネリは一緒にいすぎるからではなく、特別な時間を作らなくなることから始まります。たとえ月に一度でも、二人だけで出かける「デート」という非日常を意識的に作ることで、お互いを改めて見つめ直すきっかけになり、関係に新鮮さが戻ります。
忙しくてデートの時間が取れません。どうすればいいですか?
長い時間や特別な場所は必要ありません。いつもと違うカフェに寄る、帰り道に少し遠回りして話すなど、三十分の小さな非日常でも十分です。大切なのは時間の長さではなく、二人で同じ体験を共有しようとする姿勢です。短くても定期的に続けることが、マンネリを防ぎます。
ときめきが薄れてきました。もう元には戻らないのでしょうか?
戻せます。ときめきは生まれ持った相性ではなく、新しい体験や少しのドキドキを一緒に味わうことで再び育てられるものです。行ったことのない場所へ出かける、初めてのことに二人で挑戦するなど、新奇性のある時間を共有することで、出会った頃の感覚を取り戻していけます。

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