こんにちは。関口美奈子です。
「友人の幸せそうな投稿を見て、自分が惨めに思えた」「同期の活躍を聞くと、焦りで落ち込む」。つい、人と自分を比べては、苦しくなる。そんな経験は、ありませんか。とくに、SNSが当たり前になった今、この「比較ぐせ」に、疲れている方は、本当に多いんです。
でも、安心してください。比べて落ち込むのは、あなたが劣っているからでは、ありません。今日は、比較ぐせの正体と、そこから自由になる考え方を、お話しします。
「比べてしまう」のは、自然なこと
まず、知っておいてほしいこと。人と比べてしまうのは、あなたの性格が悪いからでも、心が弱いからでもありません。人間が、もともと持っている、自然な心の働きです。
人は、自分の価値や、立ち位置を、他人と比べることで、確かめようとします。これは、誰にでもある本能のようなもの。だから、比べてしまう自分を、まず責めないでください。問題なのは、比べること自体ではなく、その比較が、自分を責める材料になってしまうこと。とくに、自分に自信が持てないときほど、比較は、つらい刃に変わります。
SNSは「他人の編集された一部」
そして、現代の比較ぐせを、何倍にもつらくしているのが、SNSです。ここには、大きな落とし穴があります。
SNSに並ぶのは、他人の人生の、「いちばん良い瞬間だけを、切り取って、編集したもの」です。楽しそうな旅行、幸せそうな家庭、華やかな成功——でも、その裏にある、悩みや、地味な日常は、写っていません。あなたは、相手の「編集後の最高の一部」と、自分の「編集なしの全部」を、比べているんです。これでは、勝てるはずがありません。人間関係に疲れる原因の多くも、ここにあります。
比べる相手を「過去の自分」にする
では、どうすれば、比較ぐせから自由になれるのか。いちばん効くのは、比べる相手を、他人ではなく「過去の自分」にすることです。
他人と比べると、上には上がいて、きりがありません。でも、「過去の自分」となら、健やかに比べられます。「半年前より、これができるようになった」「あのときより、少し成長した」。こうして、自分の中に、比較の物差しを持つ。すると、誰かに勝つ必要も、負けて落ち込む必要も、なくなります。大切なのは、横(他人)ではなく、縦(過去の自分)の比較。これだけで、心は、ずいぶん軽くなります。
「ないもの」より「あるもの」を見る
もうひとつ、習慣にしてほしいことがあります。比較ぐせの人は、いつも「自分にないもの」を見て、落ち込んでいます。これを、ひっくり返しましょう。
他人が持っていて、自分にないもの。それを数えるのを、やめる。代わりに、すでに自分が持っているもの、できていることに、目を向ける。当たり前に思えることの中に、実は、あなたの大切なものが、たくさんあります。自己肯定感は、人より優れていることではなく、「自分には、これがある」と気づくことから、育ちます。ないものより、あるもの。視点を変えるだけで、世界の見え方が、変わります。
まとめ:あなたの人生を、生きる
人と比べて落ち込むのは、自然な心の働き。とくにSNSは、他人の編集された一部と、自分の全部を比べさせ、落ち込ませます。大切なのは、比べる相手を過去の自分にし、ないものより、あるものに目を向けること。
他人の人生は、他人のもの。あなたが生きるのは、あなたの人生です。誰かのものさしで、自分を測るのをやめて、あなた自身のペースで、あなたの幸せを、育てていってください。「また比べているな」と気づくたびに、そっと、自分に視線を戻す。その繰り返しが、比較ぐせから、あなたを自由にしてくれます。
自己肯定や心の整え方のお話は、講演でもお伝えしています。ご関心のある方は、よければお気軽にご相談ください。