こんにちは。関口美奈子です。
職場でも、友人関係でも、なんだか人と関わるだけでどっと疲れてしまう。そんなふうに感じている方は、とても多いんです。
でも、考えてみてください。人間関係に疲れる人は、冷たい人ではありません。むしろ、優しくて、真面目すぎる人。ただ、「全員に好かれよう」と、背負わなくていいものまで背負っているだけなんですね。今日は、その重荷を下ろす考え方をお話しします。
なぜ、人間関係はこんなに疲れるのか
人付き合いで消耗してしまう人には、共通点があります。他人の評価を、自分の軸にしているということです。
嫌われたくなくて、頼まれごとを断れない。相手の機嫌が悪いと、自分のせいかと不安になる。みんなに good に思われようと、いつも気を張っている。
これでは、人と会うたびに神経をすり減らして当然です。疲れの正体は、人間関係そのものではなく、「全員に好かれなければ」という、自分で自分に課したプレッシャーなんですね。
大前提:全員には、好かれません
ここで、少し勇気のいる事実をお伝えします。
どんなに素晴らしい人でも、すべての人から好かれることは、絶対にありません。
よく言われるように、人が10人いれば、何があってもあなたを好いてくれる人、何をしても合わない人が、それぞれ必ずいます。残りの大半は、状況次第で変わる。つまり、あなたがどれだけ頑張っても、合わない人は一定数いる。これは、あなたの欠点ではなく、人間関係の“自然の法則”なんです。全員に好かれようとすること自体が、そもそも叶わない目標。だから、手放していいんですよ。
「それは誰の課題か」で、線を引く
では、どうやって重荷を下ろすか。とても役に立つ考え方があります。「それは、誰の課題か」と問うことです。
あなたが誠実に接したうえで、相手があなたをどう思うか——それは、もう相手の課題であって、あなたにはコントロールできません。あなたにできるのは、自分が誠実でいることだけ。相手の感情まで背負おうとするから、苦しくなるんです。
「私は私のやるべきことをした。どう受け取るかは、あの人の領域」。そう線を引けると、心はふっと軽くなります。相手の機嫌は、相手のもの。あなたが抱え込む必要は、ないんですね。
「離れる」「断る」は、わがままではない
そして、もうひとつ大切なこと。合わない人と無理に近づかない、できないことは断る。これは、わがままでも冷たさでもありません。自分を守る、当然の権利です。
断ったくらいで離れていく人なら、もともとその程度の関係です。本当に大切な人は、あなたが正直に線を引いても、ちゃんとそばに残ってくれます。
限られた時間と心のエネルギーを、合わない全員にばらまくのをやめて、本当に大切な少数の人へ注ぐ。そう決めるだけで、人間関係はずっと豊かになります。
他人軸から、自分軸へ
最後に。
人間関係の疲れから抜け出す鍵は、他人にどう思われるか(他人軸)から、自分がどうありたいか(自分軸)へ、重心を移すことです。
自分を満たし、自分の価値を自分で認められる人は、全員に好かれようと必死になりません。だから、ゆったりと構えて、嫌われることも恐れず、それでいて人には誠実でいられる。媚びるのではなく、自分を持ったうえで先に与えられる——そんな「持てる人」のあり方は、結果として、いちばん多くの信頼を集めます。
全員に好かれなくて、いいんです。あなたが、あなたらしくいられる関係を、大切にしてくださいね。