「いい人どまり」から
抜け出すには

関口美奈子

こんにちは。関口美奈子です。
「あなたはいい人なんだけどね」。優しくしているのに、なぜかこの一言で終わってしまう——そんな経験はありませんか。
ここで大事なことをお伝えします。いい人どまりになる人は、優しさが足りないのではありません。むしろ、優しさの“向け方”がずれているだけなんです。だから、少し角度を変えるだけで、ちゃんと選ばれる人になれます。

「いい人どまり」とは、どういう状態か

いい人どまりとは、好かれてはいるのに、恋愛対象としては見られない状態のことです。相談相手にはなれるのに、その先に進めない。

大切なのは、これは「嫌われている」のとは正反対だということ。あなたはちゃんと好印象を持たれています。ただ、「安心する人」ではあっても、「ドキドキする人」になれていない。あと一歩、何かが足りていないんですね。その正体を見ていきましょう。

なぜ「いい人」は選ばれないのか

理由は、大きく三つあります。

ひとつめ。嫌われたくなくて、相手に合わせすぎている。「何でもいいよ」「君に任せる」。一見やさしいこの態度は、裏を返せば「自分がない」。人は、自分を持っている相手に惹かれます。
ふたつめ。自分を見せていない。嫌われるのが怖くて当たり障りなく振る舞ううちに、あなたの本当の魅力や弱さが伝わらない。予測できる人に、人はときめけないんですね。
みっつめ。好意をはっきり示していない。誰にでも同じように優しいと、「私だけが特別」という感覚が相手に生まれません。やさしさが薄く広がって、誰の心にも刺さらないんです。

「減点されない」だけでは、選ばれない

ここに、いい人どまりの核心があります。
いい人は、減点されません。けれど、加点もされないんです。

欠点がなく、無難で、安心できる。それは素晴らしいことですが、恋愛で人の心を動かすのは、減点の少なさではなく、加点の大きさです。「この人といると、心が動く」「自分だけに見せてくれる顔がある」——そういう特別さが、人を恋に落とします。当たり障りのなさは、その特別さの、いちばんの敵なんですね。

「いい人」から「いい男・いい女」へ

では、どうすればいいのでしょう。優しさを捨てる必要は、まったくありません。優しさは、あなたの最大の武器です。問題は向け方だけ。三つ、意識してみてください。

ひとつめ。自分の意見と好みを持つ。「僕はこれが好き」「私はこう思う」と、自分を見せる。賛成ばかりやめて、ときには違う意見も言う。
ふたつめ。好意を、その人にだけ示す。誰にでもの優しさでなく、「あなたが特別だ」と態度や言葉で伝える勇気を持つ。
みっつめ。主体的にリードする。「どこでもいい」ではなく「ここに行こう」と提案する。
媚びる優しさではなく、自分を持ったうえで先に与えられる「持てる人」の優しさへ。これが、いい人どまりを抜け出す道です。あなたの優しさは、向け方ひとつで、最強の魅力に変わりますよ。

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