こんにちは。関口美奈子です。結婚相談所「エースブライダル」を運営しています。
結婚が近づくと、必ず出てくるのが「結婚資金は、どちらが、いくら出すのか」という問題です。式の費用、新生活の費用、指輪──まとまったお金が動くからこそ、ここでつまずくカップルは、本当に多いんです。
そこで、いきなり、意外なことをお伝えします。「きっちり半分こ(折半)」が、いちばん公平とは限りません。むしろ折半にこだわったせいで、最初の関係に小さなヒビが入ることさえあります。今日は、もめずに負担割合を決める考え方を、お話しします。
「どちらが出す」に、正しい慣習はもうない
まず、前提をほどきましょう。「結婚資金は男性が多めに出すもの」「親が出すもの」──そういう昔ながらの“相場観”を気にして、苦しくなっている人がいます。でも、はっきり言います。いまの結婚資金に、決まった正解の慣習は、もうありません。
共働きが当たり前になり、二人の収入も、貯金額も、家庭ごとにバラバラです。だから「普通はどうか」を探すこと自体が、もう古い。大事なのは、世間の普通に自分たちを合わせることではなく、二人の事情に、二人で合わせることです。まずは「正解はない」と知ること。それだけで、ずいぶん気持ちが軽くなります。
「折半」がきれいに見えて、危ういわけ
では、なぜ折半が公平とは限らないのか。たしかに「半分ずつ」は、いちばん分かりやすく、平等に見えます。でも、ここに落とし穴があります。
たとえば、年収に倍の差がある二人が、費用だけ半分こにする。すると、収入の少ないほうには、同じ金額でも、ずっと重い負担がのしかかります。無理をして貯金を使い果たせば、新生活のスタートが、いきなり苦しくなる。「金額の平等」と「重さの平等」は、別物なんです。きれいに見える折半が、じつは一方に我慢を強いている──これは、よくある話です。だからこそ、金額だけを見て決めてはいけません。
決め方の軸は「お金の地図」を一緒に描くこと
では、どう決めればいいか。私がおすすめしているのは、金額の前に、二人で「お金の地図」を描くことです。これは、私の造語です。
やることは、シンプルです。①二人それぞれの収入 ②それぞれの貯金額 ③これからかかるお金(式・新生活・将来)──この三つを、包み隠さず、紙に書き出して、並べてみる。これが「お金の地図」です。地図さえ広げてしまえば、答えはおのずと見えてきます。収入に差があるなら「金額の折半」ではなく「収入に応じた割合」にする。貯金に差があるなら、多いほうが少し多めに出す。結婚資金の内訳を二人で把握したうえで、地図の上で配分を決めるんです。大事なのは、勝ち負けの交渉にしないこと。「どちらが損か」ではなく「二人の家計を、どう作るか」という目線に立つ。これだけで、話し合いの空気が、まるで変わります。
本当に見られているのは、金額より「姿勢」
そして、いちばん大切なことを。この場面で、相手が本当に見ているのは、あなたが出す金額の大きさではありません。お金に対する姿勢です。
自分の収入や貯金を、ごまかさず正直に開けるか。相手の事情を思いやれるか。苦しいときに「一緒に考えよう」と言えるか。金銭感覚のコラムでもお伝えしたように、お金の出し方には、その人の人柄がそのまま出ます。逆に言えば、たとえ出せる額が少なくても、誠実に向き合う姿勢さえあれば、信頼は十分に育ちます。相手の年収そのものより、お金とどう向き合うかのほうが、長い結婚生活では、ずっと効いてくるんです。
まとめ:負担割合は「納得」で決める
結婚資金に、決まった慣習はもうありません。折半はきれいに見えて、収入差があれば一方に重い負担を強いることもある。だからこそ、金額の前に「お金の地図」を二人で広げ、収入や貯金に応じたバランスで、納得して決めることが大切です。
負担割合で本当に問われているのは、いくら出せるかではなく、お金に正直に、誠実に向き合えるか。その姿勢こそが、これから家庭を築く相手への、いちばんの安心材料になります。お金の話を避けずに、二人で地図を広げてみてください。その時間そのものが、結婚生活の、いい予行演習になります。
私たちエースブライダルでは、出会いから結婚資金やお金の価値観のすり合わせまで、安心して一歩を踏み出せるよう、お手伝いしています。「お金の話をどう切り出せばいいか分からない」という方こそ、よければ一度、無料相談でお話を聞かせてくださいね。
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