社会・論考

なぜ国際結婚が
増えたのか

関口美奈子

こんにちは。関口美奈子です。結婚相談所「エースブライダル」を運営し、社会の変化も見つめてきました。
「国際結婚をする人が、増えたね」。街でも、SNSでも、そう感じる場面が増えました。これを、「最近の人は、海外志向だから」と片づける声もあります。
でも、私はこう考えます。国際結婚の増加は、個人の好みの問題ではありません。出会いが国境を越えて広がった——「縁のボーダーレス化」という、社会の構造変化なのです。今日は、その正体を読み解きます。

「縁のボーダーレス化」とは何か

まず、私の造語から説明させてください。「縁のボーダーレス化」とは、人と人が縁を結ぶ範囲から、「国境」という枠が外れていく現象のことです。

かつて、結婚相手は、ほぼ例外なく「同じ国の、近くにいる人」でした。出会いは、地理に縛られていたのです。ところが今、その縛りが、急速にほどけつつあります。国際結婚が増えたのは、人々が突然「外国人と結婚したい」と思うようになったからではありません。そうではなく、外国の人と出会える「土俵」そのものが、日常に広がった。原因は、好みではなく、出会いの構造の変化なんです。

なぜ「ボーダーレス」になったのか──三つの力

では、なぜ縁から国境が外れたのか。大きく、三つの力が働いています。

①インターネットとアプリ:オンラインでつながれば、距離も国籍も、もはや障害ではありません。出会いが、物理的な近さから解き放たれました。
②人の移動の活発化:留学、就労、観光。国境を越えた移動が当たり前になり、職場や地域で外国の人と出会う機会が増えました。
③日本社会の多様化:日本で暮らす外国の人が増え、隣人として、同僚として、自然に縁が生まれるようになりました。
これらは、すべて社会の構造が変わった結果です。縁の市場化で出会いが地理から切り離されていく流れの、国境版とも言えます。

変わるのは「同じ国の人と結婚する」という前提

この「縁のボーダーレス化」が示しているのは、もっと根本的な変化です。それは、「結婚相手は、同じ国の人から選ぶ」という、当たり前だった前提が、崩れ始めているということ。

縁を結ぶ相手の範囲が、地理や国籍から解き放たれると、人は何を基準に相手を選ぶのか。残るのは、国や肩書きではなく、「価値観」と「相性」です。これは、家族や地域共同体の変容とも、深くつながっています。人口が減り、社会が多様化していく日本で、縁の結び方そのものが、静かに、しかし確実に組み替えられている。国際結婚の増加は、その大きな地殻変動の、目に見える表れなのです。

国境を越えても、変わらない「結婚の本質」

ただし、ここで強調しておきたいことがあります。縁がボーダーレスになっても、結婚の本質は、何ひとつ変わらないということです。

国際結婚では、言語、文化、宗教、家族観——違いは、たしかに大きい。でも、その違いは、面倒なものではなく、二人で擦り合わせ、尊重し合っていく対象です。これは、同じ国の人同士の結婚で、価値観や金銭感覚をすり合わせるのと、根っこは同じこと。違いが大きいぶん、より丁寧な対話が要るだけです。相手を理解しようとする誠実さ——それさえあれば、国境は、愛の障害にはなりません。縁の形が変わっても、人が人を大切に思う、その芯は普遍なのです。

まとめ:縁は、地理から自由になっていく

国際結婚の増加は、個人の海外志向ではなく、ネット・移動・社会の多様化によって、縁から国境という枠が外れていく「縁のボーダーレス化」の表れです。それは「同じ国の人と結婚する」という前提を崩し、人が価値観と相性で相手を選ぶ流れを、加速させています。

私たちは今、縁の結び方が、地理から自由になっていく時代を生きています。それは、出会いの可能性が、かつてないほど広がっているということでもある。けれど、どれだけ縁の形が変わっても、大切な人を理解し、尊重し合うという結婚の本質は、変わりません。枠が外れた時代だからこそ、その芯を見失わずにいたいですね。
私たちエースブライダルは、変わりゆく時代の中でも、価値観と相性で結ばれる、誠実な縁を大切にお手伝いしています。これからの出会いを考える方は、よければ一度、無料相談でお話を聞かせてくださいね。

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よくある質問

なぜ国際結婚は増えているのですか?
個人の好みの変化というより、出会いの範囲が国境を越えて広がったためです。インターネットやマッチングアプリ、留学・就労での移動、外国人住民の増加により、以前は出会えなかった相手と日常的に出会えるようになりました。出会いの土俵そのものが、地理的な枠を外れたことが大きな要因です。
国際結婚は、日本社会にどんな意味を持ちますか?
結婚相手を「同じ国の人」から選ぶという前提が、当たり前ではなくなりつつあることを示しています。縁を結ぶ相手の範囲が地理から解き放たれ、価値観や相性で選ぶ流れが強まっています。これは少子化や人口減少の中で、社会の多様化とも結びつく変化です。
国際結婚で、大切にすべきことは何ですか?
言語や文化、宗教、家族観などの違いを、面倒なものとしてではなく、二人で擦り合わせていく対象として尊重することです。違いが大きいぶん、丁寧な対話が欠かせません。国境を越えても、相手を理解しようとする誠実さという、結婚の本質は変わりません。

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