失恋から
立ち直る方法

関口美奈子

こんにちは。関口美奈子です。
大切な人を失った失恋の痛みは、本当に苦しいものです。何をしても手につかず、夜になると涙が止まらない——そんな日々を過ごしている方もいるかもしれません。
でも、まず知ってほしいことがあります。立ち直れないのは、あなたが弱いからではありません。むしろ、「早く忘れよう」と気持ちにフタをするほど、傷は長引いてしまうんです。今日は、失恋から少しずつ前へ進むための考え方をお話しします。

失恋がつらいのは、当たり前のこと

まず、自分を責めるのをやめましょう。失恋は、大切なものを失う「喪失体験」です。つらくて当然なんです。

失恋の痛みは、気の持ちようではありません。研究でも、失恋は脳にとって、身体の痛みに近い反応を引き起こすことが分かっています。だから、「いつまでも引きずって情けない」なんて、思わないでください。深く悲しめるのは、あなたが本気で人を愛した証拠。その痛みは、あなたの誠実さの裏返しなんですね。

「忘れよう」とするほど、忘れられない

ここに、大事な逆説があります。失恋から早く立ち直りたい一心で、「もう忘れよう」「考えないようにしよう」とすると、かえって相手のことばかり考えてしまう。

感情は、抑え込もうとすると、強くなる性質があります。「泣くな」と自分に言い聞かせるほど、悲しみは行き場をなくして、心の奥でくすぶり続ける。
だから、立ち直る第一歩は、忘れることではありません。まず、悲しみを、きちんと感じきることです。泣きたいときは泣く。つらいと認める。フタをせず、感情を流してあげる。それが、回復のいちばんの近道なんですね。

立ち直るための、4つのステップ

悲しみを感じることを許したうえで、少しずつ前へ進むための、四つのステップをお伝えします。

1.感情を、外に出す。信頼できる友人に話す、ノートに気持ちを書き出す。心の中だけにためこまない。
2.生活リズムを、整える。よく眠り、食べ、体を動かす。心が弱っているときほど、体から整えると効きます。
3.連絡先やSNSと、少し距離を置く。相手の情報が目に入る環境は、傷を何度もえぐります。一時的に見ない工夫を。
4.新しいことに、少しだけ触れる。小さな趣味、行ったことのない場所。気を紛らわすより、新しい時間を“足していく”イメージで。

その経験は、あなたを深くする

つらい渦中にいると信じられないかもしれませんが、失恋は、あなたを確実に成長させます。

深く傷ついた経験は、人の痛みが分かる優しさになります。一つの恋が終わったことで、自分が本当に大切にしたいものが見えてくることもあります。
そして何より、「あんなにつらくても、私は立ち直れた」という事実は、これから先のあなたを支える、静かな自信になります。失った恋は、無駄にはなりません。あなたの中に、ちゃんと残って、次の縁を育てる土になっていくんですね。

時間と、自分への優しさを信じて

最後に。
失恋の痛みは、時間が必ずやわらげてくれます。今は信じられなくても、いつか「そんなこともあったな」と、穏やかに思い出せる日が、必ず来ます。

焦って忘れようとしなくていい。早く立ち直ろうと、自分を急かさなくていい。今はただ、傷ついた自分を、いちばんの親友のように、やさしくいたわってあげてください。自分を満たし、自分を大切にできる「持てる人」は、痛みの先で、また誰かに温かい縁を贈れるようになります。
あなたは、ちゃんと愛せる人です。その心は、この失恋で失われたりしません。どうか、自分への優しさを忘れずに、一日ずつ進んでいってくださいね。

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