職場の人間関係が
つらいとき

関口美奈子

こんにちは。関口美奈子です。
「仕事の内容は嫌いじゃない。でも、職場の人間関係がつらくて、朝、会社に行くのが憂うつ」。こうしたお悩みは、本当に多く、そして根が深いものです。一日の大半を過ごす場所だからこそ、人間関係のストレスは、じわじわと心を削っていきます。
でも、お伝えしたいんです。職場の人間関係で消耗してしまうのは、あなたが弱いからではありません。今日は、その理由と、心をすり減らさない距離の取り方をお話しします。

職場の人間関係が、特につらい理由

まず、知っておいてください。職場の人間関係は、もともと、つらくなりやすい構造になっています。

理由はシンプルです。職場は、相手を選べないから。プライベートなら、合わない人とは距離を置けます。でも職場では、苦手な人とも、毎日、長時間、関わらざるを得ません。逃げ場が少なく、利害もからむ。これだけ条件がそろえば、ストレスが大きくなって当然なんです。だから「こんなことで悩む自分はダメだ」と、自分を責めないでください。つらいのは、環境のせいです。

「全員と仲良く」を、手放す

つらさを抜け出す第一歩は、「職場の全員と、うまくやらなければ」という思い込みを手放すことです。

真面目な人ほど、苦手な人とも仲良くしようと頑張り、できない自分を責めます。でも、考えてみてください。職場は、友達をつくる場所ではなく、仕事をする場所です。全員に好かれる必要も、全員を好きになる必要も、ありません。人間関係に疲れたときの考え方と同じで、「全員に好かれよう」をやめるだけで、心はぐっと軽くなります。仲良くではなく、仕事が回ればいい。そう割り切っていいんです。

苦手な人とは「割り切った関係」でいい

では、苦手な人とは、どう付き合えばいいか。答えは、「割り切った関係」です。

無理に好きになろうとしない。心を開こうとしない。その代わり、仕事に必要な連携だけは、丁寧に行う。挨拶はする、報告はきちんとする。でも、心の距離は、しっかり保つ。これは冷たいことではなく、自分を守る、賢い知恵です。苦手な人を変えようとするより、「この人とは、仕事の関係」と線を引く。そう決めるだけで、相手の言動に、いちいち心を乱されなくなります。

つらすぎるときは、逃げてもいい

そして、これだけは伝えたいんです。我慢し続けることだけが、正解ではありません。

距離を取る工夫をしても、どうしてもつらい。心や体に不調が出てきた。そんなときは、無理をしないでください。信頼できる人に話す。業務上の問題として、上司や人事に相談する。部署異動や、転職という選択肢を考える。その場から離れることは、逃げではなく、自分を守る正当な行動です。あなたの心と体は、どんな職場より大切です。一人で抱え込まず、つらいときは、まわりや専門の窓口に、助けを求めてくださいね。

まとめ:自分の心を、いちばんに守る

職場の人間関係がつらいのは、相手を選べない環境のせいで、あなたの弱さではありません。だから、まず自分を責めるのを、やめてください。

全員と仲良くしようとしない。苦手な人とは、割り切った関係でいい。そして、つらすぎるときは、離れる勇気を持つ。職場の人間関係は、「がんばって好かれる」より、「上手に距離を取る」ほうが、ずっと楽になります。自分の心を、いちばんに守ってあげてくださいね。
人との距離や伝え方の悩みは、講演や研修でもよくお話しするテーマです。関心のある方は、よければお気軽にご相談ください。

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