伝え方が上手い人の
特徴

関口美奈子

こんにちは。関口美奈子です。
「言いたいことが、うまく伝わらない」「正しいことを言ったはずなのに、なぜか相手が不機嫌になる」。仕事でも家庭でも、そんなもどかしさを感じることはありませんか。
じつは、伝わらないのは、あなたの話がつまらないからではありません。「正しさ」を優先して、「伝わり方」を後回しにしているから。伝え方が上手い人は、ここが違うんです。

人は「正論」ではなく「感情」で動く

まず、大前提をお伝えします。人は、正しいことを言われたからといって、素直に動くわけではありません。正論でねじ伏せられると、たとえ内容が正しくても、反発したくなるのが人間です。

「あなたは間違っている、正しくはこうだ」。この伝え方は、内容がどんなに正確でも、相手の心を閉じさせてしまいます。伝え方が上手い人は、これをよく知っている。だから、正しさを振りかざすのではなく、相手がどう受け取るかを、いつも先に考えるんですね。

伝わる人がやっている、4つのコツ

では、具体的にどうすればいいのか。伝え方が上手い人に共通する、四つのコツをお伝えします。

ひとつめ、結論から話す。「結論は〇〇です。理由は…」と先に着地点を示すと、相手は安心して聞けます。
ふたつめ、自分を主語にする。「あなたは間違っている」ではなく「私はこう感じた」。同じ指摘でも、角が立ちません。
みっつめ、相手の関心に翻訳する。自分の言いたいことを、「相手にとって何が得か」の言葉に置き換える。
よっつめ、否定ではなく提案で返す。「ダメ」ではなく「こうするともっと良くなる」。同じ中身でも、受け取りやすさがまるで違います。

「何を言うか」より「誰が言うか」

もうひとつ、見落とされがちな大切なことがあります。じつは、伝わるかどうかは、言葉の中身だけでは決まりません。「この人の言うことなら聞きたい」と思われているかが、土台にあるんです。

日ごろから相手を尊重し、話をよく聴き、信頼を積み重ねている人の言葉は、すっと届きます。逆に、普段ぞんざいに扱っている相手に、正論だけぶつけても響きません。伝え方の技術の前に、相手との信頼という“地ならし”がある。これを忘れてはいけないんですね。

伝え方は、才能ではなく技術

最後に。
「自分は口下手だから」と諦めている方に、お伝えしたいことがあります。伝え方は、生まれつきの才能ではありません。学んで身につけられる、立派な技術です。

私自身、もともとは吃音症や赤面症があり、人前で話すことも、伝えることも苦手でした。それでも、心理学やコミュニケーションを学び続ける中で、伝え方は変えられると実感してきました。
大切なのは、自分の正しさを通すことではなく、相手と心を通わせること。先に相手を尊重し、受け取りやすい言葉を贈れる——そんな「持てる人」の姿勢があれば、あなたの言葉は、もっと多くの人に届くようになりますよ。

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