こんにちは。恋愛心理研究家の関口美奈子です。
結婚相談所「エースブライダル」を運営し、のべ3万人以上の男女と向き合ってきました。その現場でいちばん問われ続けてきたのが、人の心をどう掴むかということです。
先に、この講演の立場をはっきりさせておきます。人心掌握術とは、人を操る技術ではありません。
人心掌握術とは何か
人心掌握術とは、相手が自分の意思で動きたくなる状態を、あらかじめ用意しておく技術のことです。命令や駆け引きで動かすのではなく、動く理由が相手の側に生まれるように、関係の土台を先に整えておく。それが本来の意味です。
ここを取り違えると、学ぶほど人が離れていきます。相手を思い通りにする技術として使えば、必ず見抜かれるからです。握ろうとするほど、人の心は逃げていきます。私が講演で最初にお伝えするのは、この逆説です。
掌握とは、握らないことである
3万人以上を見てきて、人望を集める人に共通していたのは、話術でも押しの強さでもありませんでした。「先払いの信頼」です。
返ってくるかどうかを確かめてから動くのではなく、先に与える。相手が言い出しにくいことを、こちらから引き取る。この順番を守れる人のところに、人も情報も集まります。逆に、見返りを計算してから動く人は、その計算を必ず相手に読まれます。
人心掌握とは、力で握ることではなく、相手が自分から手を伸ばしたくなる場所に立っていることです。
講演でお伝えする4つの技術
考え方だけでは現場は変わりません。講演では、明日から使える形にまで落として持ち帰っていただきます。
① 関心の先出し。人は、自分に関心を向けてくれた相手に関心を返します。心理学でいう返報性は、好意だけでなく関心にも働きます。何を話すかより先に、何を聞くかを設計します。
② 本当の困りごとを引き出す質問。相手が最初に口にする悩みは、たいてい本題ではありません。表に出た困りごとの一つ下に降りる質問の型をお伝えします。
③ 関係を壊さない伝え方。叱る、断る、お願いする。この3つは、内容ではなく順番と前置きで結果が変わります。
④ 顧客心理の読み方。接客と営業の現場で、買う前の人が何を見ているか。判断を左右する心理の働きを、実務の言葉で解説します。
講演メニュー
| 演題(例) | お伝えする内容 | 主な対象 |
|---|---|---|
| 人心掌握術の基本|先に与える人が、なぜ最後に選ばれるのか | 掌握の逆説と「先払いの信頼」。人望が集まる人の共通点を、心理学と現場事例から | 経営者・管理職・全社員 |
| 相手の本音を引き出す質問法 | 表に出た悩みの一つ下に降りる質問の型。傾聴を技術として分解します | 管理職・営業職・相談業務 |
| 叱る・断る・お願いする|関係を壊さない伝え方 | 同じ内容でも結果を分ける順番と前置き。ハラスメントを恐れて伝えられない層にも | 管理職・チームリーダー |
| 接客と営業に効く顧客心理 | 買う前の人が見ているもの。判断を左右する心理の働きを実務の言葉で | 接客業・営業職・店舗運営 |
こんな課題をお持ちの組織へ
・指示は通っているのに、人が自分から動かない
・部下が本音を言ってくれない。問題が起きてから報告が上がる
・営業や接客で、商品説明はできるのに関係が続かない
・厳しく言えば萎縮させ、優しくすれば伝わらない、の間で止まっている
・研修をやっても、現場に戻ると元に戻ってしまう
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おわりに
人心掌握術という言葉には、どこか策略めいた響きがあります。けれど現場で本当に効いていたのは、いつもいちばん地味なものでした。先に与える。相手の話を最後まで聞く。約束を小さく守り続ける。
技術は、その土台の上でしか効きません。講演では、その順番ごとお伝えします。