講演・研修

ウェルビーイング・リレーションシップ

登壇する関口美奈子

こんにちは。恋愛心理研究家の関口美奈子です。
結婚相談所を運営しながら、日本社会の孤独化・未婚化を長く追いかけてきました。
ウェルビーイングをテーマにお話しするとき、最初に置く前提があります。ウェルビーイングは、心を強くすることではありません。関係の質の問題です。

幸福度を決めているのは「つながりの残高」

働く人の充実を考えるとき、私たちはつい個人の内面に原因を求めます。ストレス耐性が低い、考え方が後ろ向きだ、と。けれど現場で見てきた限り、人を支えていたのはいつも関係のほうでした。

私はこれを「つながりの残高」と呼んでいます。困ったときに声をかけられる相手が何人いるか。頼ってもいいと思える関係がいくつあるか。この残高が少ない人は、同じ出来事でも深く削られます。

そして残高は、性格ではなく環境と習慣で増減します。だからこそ、組織で扱える課題になります。

いちばん残高が減っているのは、働き盛りの男性

日本で最も関係が痩せているのは、若者でも高齢者でもありません。働き盛りの中年男性です。職場の関係が唯一の関係になり、そこから外れた瞬間に何も残らない。相談する習慣もないまま年を重ねていきます。

これを個人の性格の問題にしても解決しません。かつては地域や親戚や社縁が、黙っていても関係を運んできました。その装置が社会から外れたことを、私は「縁の市場化」と呼んでいます。

つまり、いま関係が薄いのは努力を怠ったからではなく、支度の手順を誰も教えなかったからです。健康経営やウェルビーイング施策を考えるとき、ここを外すと施策は表面で終わります。

講演メニュー

演題(例)お伝えする内容主な対象
働く人のウェルビーイング|つながりの残高という考え方幸福度を関係の質から捉え直す。個人の内面に原因を求めない見立て健康経営担当・人事・全社員
組織の孤独をどう減らすか働き盛りの孤立が起きる構造と、日常の関わりでできる打ち手経営者・人事・管理職
リレーションシップ|関係を育てる技術職場・家庭・地域。関係は才能でなく手順で育つという実務全社員・自治体・団体
人生100年時代の関係づくり定年後に何も残らない人と、残る人。現役のうちに増やす残高中堅・シニア層・自治体
パートナーシップと家庭の関係の質家庭の関係が仕事の充実を支える。夫婦・パートナーとの対話設計全社員・自治体・団体

取り扱いの範囲について

本テーマでは、関係の質という側面からウェルビーイングを扱います。医学的な診断や治療、メンタル不調への医療的助言は行いません。医療的な支援が必要な場面では、専門機関へおつなぎいただくことを前提としたうえで、その手前にある日常の関係づくりをお話ししています。

関連する講演テーマ

▶ 少子化・未婚化・孤独化の社会論 ▶ 経営者・管理職向け講演セミナー ▶ コミュニケーション・人間関係の研修 ▶ コラム:日本でいちばん孤独なのは誰か

おわりに

ウェルビーイングという言葉は、ともすれば個人の心構えの話に回収されます。けれど関係は、一人では作れません。だからこそ、組織や地域が扱える課題なのです。

大きな制度を入れなくても、残高は増やせます。その具体を、明日から試せる形でお持ち帰りいただきます。

よくある質問

ウェルビーイングの講演では、何を扱いますか?
心を強くする方法ではなく、関係の質から捉え直します。中心は「つながりの残高」という考え方です。残高は性格でなく環境と習慣で増減するため、組織で扱える課題になります。
組織の孤独は、なぜ問題になるのですか?
日本で最も関係が痩せているのは働き盛りの中年男性で、職場が唯一の関係になりやすいためです。これは性格ではなく、縁を運ぶ装置が社会から外れたことによる構造的な変化です。
メンタルヘルス研修としても依頼できますか?
関係の質という側面から扱います。医学的な診断・治療や医療的助言は行いません。専門機関へつなぐことを前提に、その手前にある日常の関係づくりをお話しします。
自治体の住民向け講座でも実施できますか?
実施しています。人生100年時代の関係づくり、地域での居場所、定年前後の関係の作り直しなど、住民の年代や関心に合わせて構成します。

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