こんにちは。関口美奈子です。
「あの人が不機嫌だと、まわりの空気が、一気に重くなる」「機嫌をそこねないように、いつも気をつかって、ぐったり疲れてしまう」。職場や家庭に、すぐ不機嫌になる人がいると、本当に、消耗しますよね。
でも、まずお伝えしたいんです。相手の機嫌は、あなたの責任ではありません。今日は、不機嫌な人の心理と、その機嫌に振り回されないための、対処法をお話しします。あなたの心を、守るために。
「不機嫌な態度」は、無言の要求
まず、不機嫌を、態度に出す人の心理から。あの「不機嫌オーラ」は、実は、無言の「要求」であることが、多いんです。
「機嫌が悪いことに、気づいてほしい」「機嫌を取って、なだめてほしい」「自分の思い通りに、動いてほしい」。言葉で、きちんと伝える代わりに、不機嫌という態度で、まわりを動かそうとしている。つまり、不機嫌を見せることは、一種の、コミュニケーション(しかも、未熟な形の)なんです。マウントを取る人と同じで、その背景には、たいてい、自分の感情を上手に扱えない、未熟さや不安があります。
「機嫌を取る」と、エスカレートする
ここで、いちばん大切な対処の原則を、お伝えします。それは、相手の機嫌を、過剰に取りに行かないことです。これが、効きます。
不機嫌な人に、慌てて「どうしたの?」「私が何かした?」と、機嫌を取りにいくと、どうなるか。相手は、「不機嫌になれば、みんなが気をつかってくれる」と、学習します。すると、不機嫌は、ますますエスカレートする。あなたの優しさが、相手のわがままを、育ててしまうんです。だから、機嫌取りという「エサ」を、与えない。これが、不機嫌な人と付き合う、最大のコツです。
「淡々と、いつも通り」が効く
では、機嫌を取らずに、どう接すればいいのか。答えは、「淡々と、いつも通りに接する」ことです。
相手が不機嫌でも、こちらは、動じない。いつも通りの態度で、必要なことだけ、淡々と話す。機嫌に、反応しない。すると、相手は、「不機嫌でも、思い通りにならない」と分かり、やがて、不機嫌をやめます。だって、効果がないんですから。相手の機嫌の波に、あなたが一緒に揺れないこと。あなたが凪いでいれば、相手の波も、いつか静まります。
「相手の機嫌は、相手のもの」と線を引く
そして、何より大切なのが、心の中で、「相手の機嫌は、相手の問題」と、はっきり線を引くことです。
気をつかいすぎる優しい人ほど、「私が、何か悪いことをしたのでは」と、相手の不機嫌を、自分のせいにしてしまいます。でも、違います。機嫌を、自分で整えるのは、その人自身の責任。あなたが、肩代わりする必要は、ありません。「課題の分離」の考え方そのままで、「この人は、今そういう状態なんだな」と、一歩引いて眺める。それだけで、心は、ぐっと楽になります。どうしても消耗するなら、関わる時間を減らし、距離を取るのも、立派な対処です。
まとめ:相手の波に、揺れない
不機嫌な人の態度は、無言の要求。だからこそ、機嫌を過剰に取りに行かず、淡々と、いつも通りに接することが効きます。そして、相手の機嫌は、相手の責任。あなたのせいでは、ありません。
あなたの優しさは、本来、素敵なものです。でも、その優しさで、自分をすり減らす必要は、ありません。相手の機嫌の波に、一緒に揺れず、自分の心を、穏やかに保つ。あなたの心の平和は、誰かの不機嫌より、ずっと大切です。上手に線を引いて、自分を守っていってくださいね。
人間関係のお悩みは、講演でもよくお伝えしています。ご関心のある方は、よければお気軽にご相談ください。