こんにちは。関口美奈子です。
「パートナーから、もう求められない」「私は、女として見られていないのかもしれない」。口に出せないまま、こうした不安を、静かに抱えている方は、とても多いものです。隣で眠る相手に手を伸ばしてもらえない夜の寂しさは、想像以上に、心を削ります。
でも、まずお伝えしたいんです。求められない=愛されていない、ではありません。今日は、その不安の正体と、自分を責めずに向き合う考え方を、お話しします。
「求められない=愛がない」では、ない
求められないとき、私たちは反射的に「愛されていないからだ」「魅力がなくなったからだ」と考えてしまいます。でも、これは早合点なんです。
人が相手を求める頻度には、愛情とは別の、たくさんの要因が関わります。仕事の疲れやストレス、年齢や体調の変化、もともとの性欲の個人差——。求める回数が減ったのは、あなたへの愛が減ったからとは、限らないのです。愛情の大きさと、求める頻度は、必ずしも比例しません。まず、この二つを切り離して考えるだけで、不安の重さは、ずいぶん変わります。
つらいのは「自分の価値」を疑ってしまうから
求められないことが、なぜこんなにつらいのか。それは、性の問題というより、「自分の価値」が揺らぐからです。
「求められない自分には、価値がないのでは」。不安の根っこには、たいてい、この思い込みが隠れています。でも、考えてみてください。あなたの価値は、パートナーが手を伸ばすかどうかで、決まるものでしょうか。違いますよね。あなたの価値を、相手の反応だけで測るのを、やめましょう。それは、自分の心の手綱を、相手に丸ごと預けてしまうことだからです。自己肯定感を、自分の側に取り戻すことが、不安を和らげる土台になります。
愛情は、性だけのかたちではない
そして、見落としがちなことがあります。愛情の表現は、性だけではない、ということです。
「おかえり」と笑顔で迎えてくれる。あなたの話に耳を傾けてくれる。さりげなく気にかけてくれる。そうした日々の小さなしぐさの中にも、愛情は、ちゃんと表れています。性という分かりやすい一つの形ばかりを探していると、すでにそこにある愛情を、見落としてしまうんですね。愛されている証拠を、ほかのところにも探してみる。それだけで、心が満たされることもあります。
不安は、責めずに「言葉」にしていい
とはいえ、寂しさを一人で抱え続けるのも、つらいものです。そんなときは、その気持ちを、相手に伝えてもいいんです。コツは、責めずに、自分の気持ちとして伝えること。
「なんで求めてくれないの」と責めれば、相手は身構えます。そうではなく、「あなたに愛されていると、もっと感じたいの」と、素直な願いとして伝える。多くの場合、相手はあなたが傷ついていることに、気づいてすらいません。穏やかに言葉にすることが、すれ違いをほどく、いちばんの近道です。これは性のコミュニケーションの、第一歩でもあります。
まとめ:あなたの価値は、揺らがない
求められない夜は、寂しいものです。でも、それはあなたに魅力がないからでも、愛されていないからでもありません。あなたの価値は、相手の反応では、揺らぎません。
求める頻度と愛情を切り離すこと。自分の価値を、相手に預けないこと。性以外の愛情にも目を向けること。そして、寂しさは責めずに言葉にすること。こうして不安と向き合えると、相手の反応に一喜一憂しない、しなやかな「持てる人」へと変わっていけます。
一人で抱えるのがつらいときは、よければ気持ちを聞かせてくださいね。