人間関係を
リセットしたいとき

関口美奈子

こんにちは。関口美奈子です。
「もう、全部の人間関係を、リセットして、どこか遠くで、誰も知らない自分になりたい」。ときどき、そんな衝動に、駆られることは、ありませんか。連絡先を、すべて消したくなる。SNSも、アカウントごと、消したくなる。
その気持ち、決して、おかしなものではありません。でも、勢いで動く前に、知っておいてほしいことがあります。今日は、リセット願望の正体と、後悔しない、関係の整理のしかたを、お話しします。

リセット願望は「疲れすぎた心」の悲鳴

まず、知っておいてほしいこと。人間関係をリセットしたくなるのは、あなたの性格の問題では、ありません。心が、限界に近づいている「サイン」です。

人に気をつかいすぎて、我慢を重ね、無理を続けると、心のエネルギーは、少しずつ、すり減っていきます。そして、ある日、限界が来ると、「もう、全部、ゼロにしたい」という衝動が、湧いてくる。これは、わがままではなく、疲れすぎた心の、悲鳴なんです。だから、その衝動を感じる自分を、責めないでください。むしろ、「私、相当がんばって、疲れているんだな」と、気づいてあげてください。

勢いで「全部」切ると、後悔する

ただし、ここで、大切な注意があります。その勢いのまま、人間関係を「全部」断ち切るのは、おすすめしません。後悔することが、多いからです。

なぜなら、リセットしたくなっているとき、あなたの中では、「本当に距離を置きたい相手」と、「ただ疲れているだけで、実は大切な相手」が、ごちゃ混ぜになっているからです。勢いで全部を切ると、本当はつながっていたかった人まで、失ってしまう。そして、心が回復したあとに、「あの人とは、切らなければよかった」と、悔やむことになります。だから、衝動のピークで、大きな決断をしないこと。これが、鉄則です。

まず「切る」より「休む」

では、どうすればいいか。リセットしたくなったら、いちばん最初にすべきは、関係を「切る」ことではなく、自分が「休む」ことです。

人付き合いから、少し離れて、一人の時間を持つ。誘いを、断ってもいい。SNSを、しばらく見ない。人間関係に疲れたときは、まず、すり減った心を、回復させることが先決です。休んでみると、不思議なことに、「全部、嫌だ」と思っていた気持ちが、和らいで、「あの人とは、やっぱり大切だな」と、冷静に見えてくることが、多いんです。決断は、回復してから。それで、間に合います。

「全部か、ゼロか」ではなく「濃さの調整」

そして、心が落ち着いたら、関係を整理していきます。コツは、「全部つながるか、全部切るか」の、ゼロか百かで考えないこと。大切なのは、付き合いの「濃さ」を、調整することです。

完全に縁を切らなくても、会う頻度を減らす。連絡を、ゆるやかにする。SNSの通知を、切る。こうして、心地よい距離を、相手ごとに選んでいく苦手な人とは距離を取り、大切な人とは、ほどよくつながる。一度離れても、必要なら、また、つながれます。完全な決別より、ゆるやかな距離の調整のほうが、後悔が少なく、あなたの心も、守れるんです。

まとめ:休んでから、選べばいい

人間関係をリセットしたくなるのは、心が疲れすぎたサイン。でも、勢いで全部を切ると、後悔します。まずは、切るより、休むこと。心を回復させてから、ゼロか百かではなく、付き合いの濃さを、相手ごとに調整していく。

すべてをリセットしなくても、あなたは、楽になれます。疲れた心を、まず、いたわってあげてください。そして、落ち着いてから、あなたにとって心地よい距離を、ゆっくり選んでいけばいい。人間関係は、白か黒かではなく、グラデーション。あなたが、無理なくいられる距離を、見つけていってくださいね。
人付き合いのお悩みは、講演でもよくお伝えしています。ご関心のある方は、よければお気軽にご相談ください。

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