お盆の帰省が
憂うつなとき

関口美奈子

こんにちは。関口美奈子です。
お盆が近づくと、「また、義実家への帰省か……」と、気が重くなる方。少なくありません。気をつかう相手と、長い時間を過ごす帰省は、楽しみであると同時に、大きな気疲れの種でもあります。「みんな当たり前にこなしているのに、憂うつな自分は、心が狭いのかな」と、自分を責めてしまう方も。
でも、安心してください。義実家での帰省が憂うつなのは、ごく自然なことです。今日は、その付き合い方を、お話しします。

気疲れするのは、当たり前のこと

まず、これをお伝えしたいんです。義実家で気疲れするのは、あなたが我慢強くないからでも、性格が悪いからでもありません。当たり前のことなんです。

考えてみてください。気をつかう相手と、ふだんは住まない家で、長い時間、近い距離で過ごす。これで疲れない人のほうが、むしろ珍しい。義実家は、どんなにいい関係でも、「完全にくつろげる場所」ではないんですよね。だから、「憂うつだな」と感じる自分を、責めないであげてください。まず、「気疲れして、当たり前」と認めること。そこから、心が少し軽くなります。

「いい嫁・いい婿」を、目指しすぎない

義実家ストレスを大きくする、いちばんの原因。それは、「完璧に、いい嫁・いい婿でいなければ」と、頑張りすぎることです。

気が利いて、家事も手伝い、会話も盛り上げ……と、満点を目指すほど、心はすり減ります。でも、そんなに頑張らなくて、いいんです。目指すのは、満点ではなく、「ほどよい嫁・婿」。にこやかに挨拶し、最低限の礼儀を守れば、それで十分。全員に好かれようとするのをやめるだけで、肩の荷が、ぐっと下りますよ。

「逃げ場」を、あらかじめ作っておく

次に、具体的なコツを。義実家で消耗しないために、「逃げ場」を、あらかじめ用意しておくことです。

たとえば、滞在時間を、最初から区切っておく。「夕方には出ます」と決めておけば、ゴールが見えて、楽になります。また、ずっと同じ空間にいると気が詰まるので、こまめに席を立つ。「お皿、片づけますね」「少し外の空気を」と、自然に一人になる時間を作る。完全に避けられないなら、上手に小さな休憩を挟む。この工夫だけで、気疲れは、ずいぶん和らぎます。

一人で抱えず、パートナーと協力する

そして、これがいちばん大切です。義実家のストレスを、一人で抱え込まないこと。本来、頼るべき相手が、すぐ隣にいます。あなたのパートナーです。

義実家は、もとはといえば、パートナーの実家。だからこそ、間に入って、あなたを守る役割は、パートナーにあるんです。事前に、「実は、帰省が少し憂うつなの」「つらいときは、助けてほしい」と、正直に伝えておきましょう。我慢して笑っていると、パートナーは、あなたのつらさに気づけません。夫婦で本音を共有し、二人で協力して臨む。帰省は、嫁・婿が一人で耐えるものではなく、夫婦のチームプレーなんです。

まとめ:自分の心を、いちばんに

お盆の帰省が憂うつなのは、当たり前のこと。だから、まず自分を責めるのを、やめましょう。そのうえで、完璧を目指さず「ほどよく」、逃げ場を用意し、そして何より、パートナーと協力する。

帰省は、家族を大切にする、大事な時間です。でも、そのために、あなた一人が、すり減ってしまっては、本末転倒。自分の心を、いちばんに大切にしながら、上手に、この季節を乗り切ってくださいね。無理を、しすぎませんように。
夫婦や家族の関係のお話は、講演でもよくお伝えしています。ご関心のある方は、よければお気軽にご相談ください。

関連ページ

← コラム一覧 「嫌われたくない」で疲れるとき 苦手な人との付き合い方