こんにちは。恋愛心理研究家の関口美奈子です。結婚相談所「エースブライダル」を主宰しています。
先に結論からお伝えします。男性は、紺かグレーのスーツ(またはジャケットにきれいめのパンツ)に、白か淡いブルーの襟付きシャツと磨いた革靴。女性は、淡い色のひざが隠れる丈のワンピース(またはブラウスにスカート)に、ヒール低めのパンプスと小さめのバッグ。お見合いの服装は、これでほぼ外しません。
そのうえで、逆説を一つ。お見合いでいちばん強い服は、お相手の記憶に残らない服です。帰り道にお相手が思い出すのが「あの服」ではなく「あの笑顔」と「あの話」であること。服は主役ではなく、あなたという人を映すための背景です。今日は、男女別・会場別・季節別の正解を早見表にしたうえで、NG例がお相手の目にどう映るか、持ち物と身だしなみ、お見合い後のデート(仮交際)の服まで、順にお話しします。
先に要点だけ(30秒で読めます)
- 男性:紺かグレーのスーツかジャケパン。白か淡いブルーの襟付きシャツ、磨いた革靴。夏もお相手の前では一度ジャケットを着る
- 女性:淡い色で、座ってもひざが隠れる丈のワンピースかブラウス+スカート。3〜5cmほどのパンプス
- 季節で変えるのは素材と色。体型で変えるのはサイズと線。格はどの季節も下げない
- 会場は多くがホテルのラウンジ。見られるのは座った姿、手元、足元
- 最後に差がつくのは、眉・髪・爪・靴・においの五つの「端」
早見表:お見合いの服装、男性と女性の正解
まずは全体像です。迷ったら、この表のとおりに揃えれば十分です。
| 項目 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 基本の形 | スーツ、またはジャケット+きれいめのパンツ(ジャケパン) | ワンピース、またはブラウス+スカート |
| 色 | 紺・グレー・チャコール。シャツは白か淡いブルー | 白・ベージュ・淡いピンクや水色など、顔まわりが明るく見える色 |
| トップス | 襟付きシャツ。スーツならネクタイを締めると安心、ジャケパンなら外してもよい | 胸元の開きすぎないブラウスや薄手のニット。羽織りを一枚 |
| ボトム | スーツの共布。ジャケパンならグレーやベージュのスラックス | 座ってもひざが隠れる丈のスカート。パンツならセンタープレス入り |
| 靴 | 黒か濃い茶の革靴。かかとのすり減りと汚れを確認 | 3〜5cmほどのパンプス。履き慣れたもの |
| バッグ・小物 | 通勤かばんより小ぶりなもの。時計は控えめに | 膝や椅子の横に置ける小さめのバッグ。アクセサリーは小ぶりを一、二点 |
| 避けたいもの | Tシャツ、ジーンズ、スニーカー、くたびれた通勤かばん | 露出の多い服、ミニ丈、大きなロゴ、強い香り |
この表の基準は、じつは一つだけです。「結婚を前提に会う初対面の大人として、お相手に気をつかわせない服」。この一文さえ覚えておけば、表にない服で迷ったときも自分で判断できます。
なぜ「記憶に残らない服」が選ばれるのか
お見合いの時間は1時間ほど。その間、お相手はあなたの服を採点しているわけではありません。服を手がかりに、「この人と暮らしたら、どんな毎日になるだろう」と想像しているのです。清潔な襟、体に合ったサイズ、手入れされた靴。こうした小さな事実は、あなたの暮らしの予告編として届きます。
反対に、派手な色や凝ったデザインの服は、情報量が多すぎます。お相手の目は服に取られ、あなたの話が頭に入りにくくなる。服が静かな人ほど、中身がよく聞こえる。これが、背景になる服がいちばん強い理由です。
もう一つ、心の話をさせてください。目立とうとする装いは、どこかで「私を見て」という要求になります。場に合わせた装いは、「あなたとの時間を大切にしてきました」という先渡しの贈り物になる。持てる人は、いつも先に与える側に立ちます。お見合いの服は、その最初の贈り物なのです。第一印象がなぜそこまで大きいのかは第一印象の作り方でもお話ししています。
【男性】お見合いの服装:スーツは「格」より「サイズ」
ホテルのラウンジで会うならスーツ、カフェや休日の昼ならジャケパンでも十分です。迷ったらスーツを選んでください。「きちんとしてきてくれた」という感触は、お相手にとって素直にうれしいものです。
そして、新しい高いスーツを買う必要はありません。見られているのは値段ではなく、サイズと手入れです。
サイズの目安
- 肩:ジャケットの肩の縫い目が、自分の肩の端とそろっている
- 袖:腕を下ろしたとき、シャツの袖が1cmほどのぞく
- パンツ:裾が靴に軽く触れる程度。たまりすぎると野暮ったく見えます
- ボタン:ジャケットの前を留めたとき、生地が横に引っ張られない
見られているのは「端」
服の真ん中は誰でも整えてきます。差がつくのは端です。襟の黄ばみ、袖口のほつれ、靴のかかと、座ったときにのぞく靴下。靴下は、座ってもすねの肌が見えない長さの、無地の濃い色を。爪と眉、鼻まわりも、この「端」に含まれます。清潔感の整え方は清潔感のある男性の身だしなみで詳しくまとめています。
仕事帰りにお見合いをする方は、朝の時点でシャツの替えを用意しておくと安心です。夕方のシャツのくたびれは、本人が思う以上に目に入ります。
バッグと、服の値段の考え方
通勤で使っているリュックや、書類でふくらんだビジネスバッグは、それだけで「仕事の途中に寄った人」に見えます。仕事帰りなら、大きな荷物は駅のロッカーに預け、小ぶりのかばん一つで向かうと、座ったときの足元がすっきりします。
服の値段については、手頃な価格の服でもまったく問題ありません。お相手は値札を見ていません。見ているのは、肩が合っているか、袖が長すぎないか、生地がくたびれていないか。高い服を買うより、手頃な服を自分の体に合わせて直すほうが、ずっと上等に見えます。お金をかけるなら、服より靴の手入れと、眉や髪を整えることに回してください。顔まわりと足元は、服の値段の差を簡単に逆転させます。
【女性】お見合いの服装:ワンピースは「座った姿」で選ぶ
試着室では、立って鏡を見て服を選びます。けれどお見合いの1時間、お相手が見ているのは、ほとんどが座った姿です。ホテルのラウンジのソファは低く深めのことが多く、座ると裾が上がります。立ってひざ丈の服は、座るとひざ上になる。座ってもひざが隠れる丈を目安にしてください。
色と素材
顔まわりが明るく見える色が味方です。白、ベージュ、淡いピンク、水色、ラベンダー。黒や紺を選ぶなら、襟元に明るい色やパールなど小さな光を一つ足します。素材は、とろみのあるものや、座ってもシワになりにくいものを。
季節で変えるのは「素材」から
女性の服は、季節ごとに色より先に素材を選ぶと迷いません。基準は一つ、その素材が顔まわりに光を返すか、吸うかです。春夏は、シフォンやとろみのあるブラウスなど、光をやわらかく返す素材が表情を明るく見せます。秋冬は、目の詰まったニットやウール混のワンピースなど、あたたかみのある素材へ。ただ秋冬は全体の色が深くなりやすいので、白やベージュのインナー、小ぶりのパールを顔の近くに一つ置いて、表情が沈まないようにします。
避けたいのは、季節感を柄で出すことです。大きな花柄やはっきりしたチェックは、それだけで主役になり、帰り道にお相手が思い出すのが、あなたの笑顔ではなく服になってしまいます。季節は素材に語らせて、柄には語らせない。これが、女性のお見合い服で品を保ついちばん簡単な方法です。
靴・バッグ・髪とネイル
パンプスは3〜5cmほどの、歩き慣れたものを。駅から会場まで、ホテルの長い廊下まで、意外と歩きます。バッグは膝の上や椅子の横に置ける小さめのものが、座った姿を崩しません。髪は顔にかからないように。ネイルは淡い色で短めに整えておくと、カップを持つ手元まで品よく見えます。
パンツスタイルは失礼?
失礼ではありません。ただ初回は、スカートやワンピースのほうがやわらかい印象が伝わりやすいのも事実です。パンツを選ぶなら、センタープレスの入ったきれいめなものに、ブラウスやジャケットを合わせて上品さを添えましょう。
女性のお見合いで避けたい服
選ぶ基準より、外す基準のほうが覚えやすいかもしれません。お見合いで損をしやすいのは、次のような服です。
- 肩や胸元が大きく開いた服:座って話す1時間、お相手の視線の置き場がなくなります。
- 大きな柄、強い原色、全身黒:服が主役になり、表情が後ろに下がります。
- 座ると丈が短くなるスカート、体の線がはっきり出るニット:本人が裾や姿勢を気にして、会話に集中できなくなります。
- 音の鳴るアクセサリー、香りの強い香水:テーブルをはさんだ距離では、思った以上に届きます。
どれも「おしゃれかどうか」ではなく、相手があなたの話を聞けるかどうかで外しています。お見合いの服は、話を聞いてもらうための舞台装置です。
写真の印象と、当日の服をそろえる
女性のお見合いでもう一つ大切なのは、プロフィール写真との差です。お相手は写真を見て申し込んでいます。写真で淡い色を着ていたなら、当日も近いトーンの服を選ぶと、会った瞬間の「写真のままの人だ」という安心につながります。写真の選び方はお見合い写真(女性編)にまとめています。
当日の朝に確かめる五つ
- 座って鏡を見て、ひざが隠れているか
- 前かがみになっても、胸元が開きすぎないか
- コートは脱ぎやすく、たためる素材か(ホテルでは受付やクロークで預けることもあります)
- ストッキングの予備をバッグに入れたか
- パンプスで駅から会場まで歩けるか
会場別:ホテルラウンジ/カフェ/オンラインで変えること
同じお見合いでも、会場によって見られ方が少しずつ変わります。
| 会場 | 男性 | 女性 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|---|
| ホテルのラウンジ | スーツ。ネクタイがあると安心 | ひざが隠れる丈のワンピース、ストッキング | ソファが低い。座った姿、裾、靴のかかとが目に入りやすい |
| カフェ・喫茶室 | ジャケパンでも十分。ジャケットは着ていく | ブラウス+スカート、きれいめのワンピース | 席が近いので、香りは控えめに。白い服は飲み物に気をつける |
| オンライン | 無地の襟付きシャツ+ジャケット | 顔まわりが明るい無地のトップス | 細かいストライプや千鳥格子は画面でちらつく。下半身も整える |
オンラインのお見合いでは、画面が色を薄く、輪郭をぼかして映します。対面より少しだけはっきりした色を選び、柄は無地か大きめのものに。上だけ整えて下は部屋着、というのは、飲み物を取りに立った瞬間に伝わってしまいます。服より先に見られるのは、光と背景です。カメラの高さや部屋の選び方まで含めた準備はオンラインお見合いのやり方とコツにまとめています。
なお、IBJのお見合いは原則対面で、オンラインで行うのは双方が合意した場合です。オンラインのとき、お相手が見ているのは胸から上の一枚の絵です。背景に洗濯物や散らかった棚が映れば、それも服の一部として届きます。画面のなかでは、服と背景と照明で一つの装い。服だけ整えて背景を放っておくのは、スーツに寝ぐせで出かけるのと同じです。
ホテルラウンジで、服はこう見えている
結婚相談所のお見合いは、会う場所がほぼ決まっています。IBJのルール&マナーでは、お見合いは1時間前後、場所は基本的にシティホテルのラウンジ、お茶代は男性が支払うことになっています(出典:IBJ「ルール&マナー」、2026年9月時点で確認)。つまりお見合いの服は、「ホテルのラウンジで1時間座る服」として選べば、ほぼ間違いありません。
ラウンジという場所には、服の見え方を変える三つの条件があります。
一、照明がやわらかく、思ったより暗い
ホテルのラウンジは落ち着いた暖色の照明が多く、昼でも窓から離れた席は意外と暗く感じます。黒や濃紺の服は、この光のなかで輪郭が沈み、顔色まで少し暗く見えます。男性ならシャツの白、女性なら襟元の明るい色やパール。顔のすぐ下に、光を返すものを一つ置く。それだけで、同じ照明の下でも表情が一段明るく届きます。
二、ソファが低く、座った姿が長い
低く沈むソファでは、ジャケットの前ボタンを留めたままだと胸元が突っ張り、スカートは想像以上に上がります。男性は座るときにジャケットのボタンを外し、立ち上がったら留め直す。女性は、座ったときにひざがそろう丈と、裾の広がりすぎない形を。家を出る前に、低めの椅子に一度座って鏡で確かめておくと安心です。
三、周りにも「きちんとした人」がいる
ホテルのラウンジには、商談の方、ほかのお見合いの方、記念日を過ごす方。きちんと装った人がたくさんいます。その場で一人だけ軽装だと、お相手は「一緒に座っている自分まで浮いている」と感じます。反対に、場の格に自然に溶けている人は、隣に座るお相手の居心地まで守っている。ラウンジで選ばれる服とは、お相手に恥をかかせない服のことです。持てる人の装いは、自分を飾るためではなく、同席する人の居場所を整えるためにあります。
もう一つ。ロビーで待ち合わせる最初の数秒は、座った姿より先に、立ち姿と歩き方が見られます。背筋、靴音、腕にかけたコートやかばんの扱い。ここだけは、立って見られていると意識しておきましょう。
季節別:変えるのは「素材と色」だけ、格は下げない
季節に合わせるとき、服の格まで下げる必要はありません。会場は空調の効いた室内が多いので、屋外の暑さ寒さより「脱ぎ着で調整できるか」を基準にすると失敗しません。
| 季節 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 春 | ライトグレーや明るめの紺。冬の重いコートを持ち越さない | 淡い色のワンピースに薄手のカーディガンやジャケット |
| 夏 | 汗じみの目立ちにくい白や淡いブルーのシャツ。ジャケットは手に持って移動し、会場の前で羽織る。ハンカチは2枚 | 白や水色など涼しげな色。ノースリーブなら羽織りを。露出の加減はほかの季節と変えない |
| 秋 | 紺やブラウン系の深い色。シャツは明るい色で顔を沈ませない | ベージュ、キャメル、ボルドー。全身が暗くならないよう顔まわりに明るさを |
| 冬 | コートは会場の手前で脱ぐ。コートやマフラーの毛玉を確認 | 目の詰まったきれいめなニットやワンピース。着ぶくれしない厚みに。コートとブーツの汚れを確認 |
季節に合った装いは、おしゃれのためではありません。「この人は、自分の外側がちゃんと見えている」という、生活への信頼をお相手に手渡すものです。
夏と冬のお見合い:いちばん迷う二つの季節
季節の早見表で全体はつかめたと思います。そのうえで、相談が集中するのが夏と冬です。どちらも、屋外と室内の温度差が大きい季節。服は外の気温ではなく、会場の室温と、移動中の汗や寒さの両方に合わせるのが基本です。
男性の夏:ジャケットは「着て会い、断ってから脱ぐ」
真夏のスーツは暑い。それは、お相手も分かっています。移動中はジャケットを手に持ち、シャツ一枚で構いません。会場の手前、できれば化粧室で汗を拭き、ジャケットを羽織ってからお相手の前に立ちます。席に着いて暑ければ、「今日は暑いので、上着を脱いでもよろしいですか」と一言断ってから脱ぐ。この一言で、脱いだジャケットは「だらしなさ」ではなく「気づかい」に変わります。
シャツは汗じみの目立ちにくい白や淡いブルーを。下に汗を吸う肌着を着ると、背中の汗が表に出にくくなります。半袖シャツはジャケットを脱いだ瞬間に急にくだけて見えるので、長袖を腕まくりせずに着るほうが無難です。
女性の夏:涼しさより「透けない、冷えない」
夏の白や水色はさわやかですが、薄い生地はラウンジの明るい窓際で透けることがあります。肌になじむ色のインナーを合わせ、窓を背にして立った姿を鏡で確かめておくと安心です。ホテルのラウンジは冷房がしっかり効いていることが多いので、ノースリーブや薄手のワンピースには、カーディガンなど羽織りを一枚。寒さで肩がすくむと、表情までこわばって見えます。汗をかいたときのために、ハンカチは2枚と汗拭きシートを。
男性の冬:コートまでがお見合いの服
冬は、コートがお相手の目に入る最初の服になります。スーツにカジュアルなダウンジャケットを重ねると、そこだけ休日になってしまう。できればウールのコートを。ダウンを着るなら、黒や紺の細身で光沢の少ないものを選び、会場に入る前に脱いで腕にかけます。マフラーや手袋の毛玉、コートの肩のほこりは、明るいロビーで意外と目立ちます。
女性の冬:あたたかさは「中」で、見える部分は軽く
厚手のニットを重ねると着ぶくれし、座ったときに体の線が一回り大きく見えます。あたたかさはインナーで確保し、見える部分は目の詰まった薄手のニットやウール混のワンピースに。足元はストッキングか薄手のタイツ、ブーツで行くならきれいめのものを選び、泥はねの跡を落としておきます。乾燥する季節はスカートが静電気でまとわりつくこともあるので、静電気防止のスプレーがあると安心です。
体型と身長で迷ったら:隠すより「線を一本通す」
体型に自信がないと、人はつい大きめの服で体を隠そうとします。けれど、ゆったりした服は体を小さく見せるどころか、服の分だけ輪郭を大きく見せます。逆説的ですが、体型をきれいに見せる近道は、隠すことではなく、体に合わせることです。そのうえで、縦に一本、すっと通る線を作る。これが体型を問わず効く基本です。
ふくよかな体型の方
男性は、ジャケットのボタンを留めても生地が引っ張られないサイズを最優先に。紺やチャコールのスーツに、シャツとネクタイで縦に細長いVゾーンを作ると、すっきり見えます。女性は、ウエストの位置が分かるワンピースや、Aラインのスカートで縦の流れを作ります。胸元は開きすぎないVネックなど、首まわりに少し余白があると顔まわりが軽く見えます。どちらも、ぴったりしすぎず、泳ぎすぎない「ちょうど」を探してください。
細身・小柄な方
肩の落ちた大きなジャケットや長すぎる袖は、服に着られている印象になります。男性は肩と袖丈を合わせるだけで、ずいぶん頼もしく見えます。女性は、ひざが隠れる丈を守りつつ、裾が広がりすぎないものを。上下を近いトーンでまとめると、縦に伸びて見えます。
背が高い方
男性は袖と裾が短くなりやすいので、腕を下ろしたときに手首が出すぎていないか、座ったときにすねが見えないかを確認します。女性は、座るとスカート丈が短く見えやすいので、丈は少し長めを目安に。ヒールは低めで十分です。
年齢によって変えることはありますか
年齢で服の種類を変える必要はありません。どの年齢の方にも基準は同じで、場に合っていること、体に合っていること、手入れされていること。そのうえで、年齢を重ねるほど、服は新しさより質感と手入れで語るようになります。生地のつや、アイロンの線、磨かれた靴。流行を追うより、自分の暮らしに似合う一着をきちんと整えて着ていく人が、どの年齢でもいちばん品よく見えます。
服を整えても、お見合いが組めなければ始まりません。私が主宰する結婚相談所エースブライダル(IBJ加盟・全国対応)では、プロフィール写真の撮り方から、お見合い当日の服装や会話まで、担当が一緒に準備します。無料相談は、話を聞いてみるだけでも大丈夫です。
NG例:その服は、お相手にどう見えているか
NGの理由は「マナー違反だから」ではありません。服は、あなたが口にしていない言葉を、勝手にお相手へ話してしまうからです。よくあるNGと、それがどう翻訳されて届くかを並べます。
- Tシャツ、ジーンズ、スニーカー:「この場を、結婚の入口ではなく、ただの休日だと思っている」と映ります。本人に悪気がなくても、真剣さの温度差として伝わります。
- 全身ハイブランド、大きなロゴ:「持ち物で自分の価値を示す人」「同じ水準を求められそう」と映ります。見せる装いは、お相手を観客席に座らせてしまいます。
- 露出の多い服、体の線が強く出る服:お相手は目のやり場に困り、会話に集中できません。結婚相手としての安心感より、別の種類の刺激を読み取られます。
- シワ、毛玉、かかとのすり減った靴:「自分のことが後回しの人」と映り、暮らしの手入れ全体を想像させます。
- プロフィール写真と印象が大きく違う装い:「写真は盛っていたのかな」。服そのものより、ずれが小さな不信になります。
- 強い香水や柔軟剤:1時間向かい合う距離では、香りに逃げ場がありません。つけるなら手首に少しだけ。
- おろしたての靴:靴擦れで歩き方がぎこちなくなり、表情にまで出ます。事前に何度か履いて慣らしておきます。
並べてみると、共通点が見えてきます。どれも、服が「私を見て」と主張しているか、「あなたのために整えていない」と伝えてしまっているか、のどちらかです。お見合いで好かれるのは、服ごと「あなたを見ています」と伝わる人です。
清潔感チェックリスト:眉・髪・爪・靴・におい
清潔感は、足し算ではなく引き算です。何かを付け足して手に入るものではなく、「気になるところが一つもない」状態のこと。そしてお相手が気になるのは、たいてい服の真ん中ではなく、顔と手と足元の端です。お見合いの前日と当日の朝に、この五つだけ確かめてください。
| 項目 | 確かめること | 整え方の目安 |
|---|---|---|
| 眉 | 眉尻がぼやけていないか。眉間や上まぶたに産毛が残っていないか | 形を大きく変えるより、はみ出た毛を整えるだけで表情が締まる |
| 髪 | 襟足と耳まわりの伸び、寝ぐせ、フケ、スタイリング剤のつけすぎ | カットはお見合いの数日前に。女性は顔にかからないまとめ方を |
| 爪 | 長さ、爪の間の汚れ、ささくれ、ネイルのはがれ | カップを持つ手元はずっと見られている。短く整え、ハンドクリームを |
| 靴 | かかとのすり減り、つま先の傷、ほこり。靴下の丈やストッキングの伝線 | 前日に磨く。低いソファでは足元がお相手の視界に入りやすい |
| におい | 服の生乾き臭、たばこ、口臭、香水や柔軟剤の強さ | 服は前日に風を通す。香りは近づいて初めて気づくくらいに |
五つのうち、顔の印象をいちばん大きく変えるのが眉です。服を完璧に整えても、眉がぼやけていると表情全体が眠たく見える。逆に眉が整っていると、同じスーツでも顔がきりっと締まります。男性は、自分で抜いたり剃ったりするうちに形が崩れていることも多いので、一度プロに形を作ってもらうと、あとは伸びた分を整えるだけで保てます。私たちが運営するメンズ眉毛サロンWinsomeは、そのための場所です。眉が顔の印象を左右する理由は眉毛で第一印象が変わる理由に、眉・服装・写真を整える順番は婚活の身だしなみにまとめています。香りの加減に迷う方は香水のつけ方マナーもどうぞ。
写真と実物の差を作らない:服は「プロフィール写真の続き」
結婚相談所のお見合いは、お相手があなたのプロフィール写真を見て「会ってみたい」と思ったところから始まります。つまりお相手は、写真の人に会いに来ている。ここに、見落とされがちな逆説があります。実物が写真より良すぎても悪すぎても、差そのものが小さな不安になる。
写真では明るい色のワンピースだったのに当日は黒一色、写真ではスーツだったのに当日はラフなジャケット。お相手は口には出しませんが、頭のなかで写真と目の前のあなたを照らし合わせています。差が小さいほど、「写真のとおりの人だった」という安心が、そのまま信頼の最初の一枚になります。
いちばん簡単なのは、プロフィール写真で着た服、あるいは同じ系統の色と形の服でお見合いに行くことです。写真を撮る段階で「お見合いに着ていける服」を選んでおけば、差は最初から生まれません。髪型や眉の形も、撮影時から大きく変えないのが原則です。写真の撮り方そのものは婚活プロフィール写真のコツで、女性の方はお見合い写真(女性編)で詳しくお話ししています。
持ち物と身だしなみ:眉、服、写真の順で整える
身だしなみには順番があります。顔の印象をいちばん左右するのは眉です。眉を整え、服を合わせ、最後に写真を撮る。この順番で整えると、プロフィール写真と当日の実物の差が小さくなり、お相手の「写真の印象どおりの人だった」という安心につながります。詳しくは婚活の身だしなみ:眉・服装・写真の順番にまとめました。男性で、眉を自分で整えるのが不安な方は、私たちが運営するメンズ眉毛サロンWinsomeで一度形を作ってもらうと、あとは自分で保ちやすくなります。
前日までに
- 服のシワ、シミ、ボタンのゆるみを確認し、必要ならクリーニングやアイロンを
- 靴を磨き、かかとのすり減りを確認する
- 髪を切るなら数日前に。切りたてより、少しなじんだころが自然です
- 爪を短く整える
- 当日の服を一式そろえて一度着てみる。低めの椅子に座り、裾、ボタン、シワを鏡で確認する
- 服に風を通し、においを残さない
- 翌日の天気と気温、会場までの道のりと所要時間を確かめる
服を前の晩に決めておく理由は、当日の朝の迷いを消すためです。朝に服で迷った人は、その迷いを顔に残したまま家を出ます。前の晩に決めた人は、朝の時間を表情と会話の準備に使える。お見合いの余裕は、前日の夜に作られます。
当日の持ち物
- ハンカチ(夏は2枚)、ティッシュ
- 手鏡と、化粧直しやあぶらとり紙
- 口臭ケア用品
- 折りたたみ傘
- 女性は替えのストッキング
- お茶代の用意(支払い方は所属する相談所の案内に沿って)
- 充電したスマホと、担当カウンセラーの連絡先
会場に着いたら、化粧室の鏡で最後に一度だけ確認します。襟、髪、歯、靴。この四つを見たら、あとは服のことは忘れてください。お相手の前に座ってからは、服ではなく会話に心を使う時間です。当日の流れはお見合いの流れとマナーで確かめられます。
お見合い後のデート(仮交際)の服装:お見合いから「一段ほどく」
交際が始まってから多くの人がつまずくのが、ここです。お見合いの装いは、いわば正装。2回目以降のデートまで同じ格好を続けると、きちんとはしていても、どこか堅く、距離が縮まりません。反対に、いきなり普段着に振り切ると、お見合いの日との落差にお相手が戸惑います。
目安は、お見合いから一段だけほどくこと。清潔感と品はそのままに、堅さだけを一枚脱ぐイメージです。
結婚相談所では、お見合いのあとにお互いが「また会いたい」と返事をすると、仮交際に進みます。仮交際は、お相手もほかの方と並行して会っている可能性がある期間です。だからこそ、ここで一つ逆説をお伝えします。仮交際で選ばれるのは、比べられて勝つ服ではなく、比べる気持ちを静かにさせる服です。華やかさで印象を上書きしようとするより、お見合いの日の印象と地続きで、「この人といると落ち着く」と感じてもらえる装い。その安心が、真剣交際へ進むかどうかを決める場面で効いてきます。
男性は「スーツからジャケパンへ」
スーツをジャケットときれいめのパンツに。ネクタイを外し、襟付きのシャツや上品なニットを合わせます。靴は手入れした革靴のままで構いません。仕事帰りそのままのくたびれたシャツは、この段階でも避けたいところです。
女性は「色と足元で、一段やわらかく」
ワンピースやスカートの上品さはそのままに、色や柄で少しだけ遊びを入れます。歩くデートなら、足元をきれいめのフラットシューズに。お見合いの日には見せなかったもう一つの顔が、ほどよい新鮮さになります。
3回目以降は「その人らしさ」が見える服へ
回を重ねるごとに、一段ずつほどいていきます。休日の過ごし方が伝わる服は、お相手が「この人との週末」を想像する手がかりになります。行き先は事前に共有しておきましょう。公園を歩くのか、レストランに入るのかで、ふさわしい服は変わります。服が一段ずつほどけていく過程は、そのまま二人の距離が縮まっていく過程でもあるのです。2回目のデートの進め方は2回目のデートが大事な理由でお話ししています。
服選びに自信がない方へ
恋愛経験が少ない方ほど、服に正解を求めすぎて疲れてしまいます。けれど、お見合いの服はセンスの試験ではありません。早見表のとおりに揃えれば、センスは要らないのです。本当に差がつくのは、服を着たあとの表情と、最初の一言です。会話の組み立てはお見合いの会話のコツに、経験が少ないことそのものへの向き合い方は恋愛経験が少ない方の婚活にまとめています。
まとめ:服は、今日のための気づかいを運ぶ器
- 男性は紺かグレーのスーツかジャケパン、白か淡いブルーのシャツ、磨いた革靴
- 女性は淡い色で、座ってもひざが隠れる丈のワンピースかブラウス+スカート、低めのパンプス
- ホテルはきちんと、カフェは一段やわらかく、オンラインは無地と明るさと下半身まで
- 季節で変えるのは素材と色だけ。格は下げない
- NGは、服が「私を見て」と主張しているか、「整えていない」と伝えてしまう服
- お見合い後のデート(仮交際)は、お見合いから一段ずつほどく。比べられて勝つ服より、落ち着ける服を
お見合いの服装で本当に伝わるのは、ブランドの格ではありません。「今日のために、ちゃんと整えてきました」という、お相手への気づかいです。それは言葉より雄弁に、あなたの誠実さを語ります。服を背景に下げられる人は、お相手を主役にできる人。それこそが、結婚という長い時間に向いている器なのだと、私は思います。
服も会話も、一人で準備しなくて大丈夫です。結婚相談所エースブライダル(関口美奈子 主宰・IBJ加盟・全国対応)
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