こんにちは。関口美奈子です。
「性的なことが、どうも苦手」「正直、性欲というものが、あまりない」。そう感じて、「自分は、どこかおかしいのでは」「人として、欠けているのでは」と、ひそかに自分を責めている方。実は、少なくありません。世の中が「性に積極的なのが普通」という空気だからこそ、よけいに、言い出せず、苦しくなる。
でも、まずお伝えします。その自分を、責めなくて、いいんです。今日は、その背景と、向き合い方をお話しします。
性への関心には、大きな個人差がある
まず、知っておいてほしい、大切なこと。性への関心の強さには、とても大きな個人差があります。そして、関心が薄いことも、自然なあり方の一つです。
性に積極的なことだけが「正しい」わけでは、ありません。もともと、性的な惹かれを持ちにくい人もいます。それは、欠けているのではなく、その人らしさの一つ。世の中の「普通」とされるイメージは、あくまで一部であって、すべての人に当てはまるものではありません。だから、「みんなと違う」ことを理由に、自分を異常だと、思わないでください。あなたは、あなたのままで、いいんです。
背景には、いろいろなものがある
一方で、「以前はそうでもなかったのに」という場合は、何かが背景にあることもあります。それを知っておくのも、大切です。
強いストレスや、疲れ。心や体の、不調。過去の、つらい経験。こうしたものが、性への気持ちに、影響していることがあります。原因は、人それぞれ。どれも、あなたが悪いわけでは、ありません。そして、もし体調の変化が気になったり、つらさが続いたりするなら、一人で抱えず、医療機関などの専門家に相談するのも、よい選択です。それは、弱さではなく、自分を大切にする行動です。
「しなければ」で、自分を追い込まない
パートナーがいる方は、とくに「応えなければ」と、自分を追い込みがちです。でも、無理をして、自分をすり減らす必要は、ありません。
ここで思い出してほしいのが、性的同意の考え方です。性は、義務ではなく、お互いが心から望むときに、尊重し合うもの。「応えられない自分は、失格だ」と責める必要は、ないんです。そして、性だけが、愛情表現ではありません。手をつなぐ、ハグする、言葉で愛情を伝える——親密さの形は、たくさんあります。性に偏らず、二人の心地よい形を探していい。それも、立派な愛のかたちです。
正直に伝えることが、関係を守る
では、パートナーと、どう向き合えばいいか。鍵は、やはり、正直に、気持ちを伝えることです。我慢して笑っていると、すれ違いが深まります。
「あなたが嫌なわけじゃない」「今は、こういう状態なの」。そう、責めるのでも、突き放すのでもなく、自分の状態を、やさしく言葉にする。それができれば、相手も理解し、二人で歩み寄れます。黙って無理を重ねるより、正直な対話のほうが、ずっと関係を守ります。一人で抱え込まないこと。それが、何より大切です。
まとめ:あなたのあり方を、否定しない
性的なことが苦手だったり、性欲が薄かったりするのは、おかしなことでも、欠けていることでもありません。性への関心は、人それぞれ。まず、その自分を、責めるのを、やめてください。
もし背景に不調があるなら、専門家を頼っていい。パートナーには、無理をせず、正直に気持ちを伝える。そして、性だけにとらわれず、二人の心地よい親密さを探していく。あなたのあり方を、あなた自身が、否定しないこと。それが、いちばん大切です。世間の「普通」に、自分を合わせなくて、いいんですよ。
誰にも言えずに抱えているなら、よければ一度ご相談ください。あなたの気持ちを、否定したりはしません。