性の悩み

スキンシップが
苦手なとき

関口美奈子

こんにちは。関口美奈子です。
「相手を好きなのに、手をつなぐのも照れてしまう」「スキンシップが苦手で、自分は愛情が足りないのだろうか」——そんなふうに、ひそかに悩んでいる方は少なくありません。けれど、ここで最初にお伝えしたいことがあります。
スキンシップが苦手なのは、愛情が薄いからではなく、ただ「触れ合いに慣れていない」だけです。慣れていないことは、これから少しずつ慣らしていけます。今日は、触れ合いが照れくさい人が、自分を責めずに親密さを育てていくための考え方と、小さな一歩をお話しします。

スキンシップが苦手=愛情が薄い、ではない

まず、いちばん大切なことから。スキンシップが苦手なことと、相手を思う気持ちの深さは、まったく別のものです。

触れ合うのが照れくさい人ほど、「自分は冷たいのかもしれない」と自分を責めてしまいがちです。でも、それは違います。触れ合いは、もともと得意・不得意がある分野。スポーツや楽器と同じで、慣れている人もいれば、これから慣れていく人もいる、ただそれだけのことなんですね。愛情があるからこそ「うまく触れ合えない自分」が気になるわけで、その悩み自体が、相手を大切に思っている証拠なのです。まずは、苦手な自分を責めるのをやめましょう。

なぜ照れる?「触れ合いの慣らし運転」が足りないだけ

では、なぜ触れ合いが照れくさく感じるのでしょうか。私はこれを、「触れ合いの慣らし運転」という言葉で説明しています。

車も、エンジンをかけてすぐ全速力では走れません。ゆっくり走らせて、少しずつ調子を整えていきますよね。触れ合いも、まったく同じです。育った家庭で抱きしめ合う習慣が少なかった人、過去に触れ合いで気まずい思いをした人、もともと自分に自信が持ちにくい人——こうした背景があると、心の「慣らし運転」の区間が、人より少し長くなるだけなのです。決して壊れているわけではありません。必要なのは、いきなり全速力を出すことではなく、ゆっくり助走の距離をとること。そう考えると、少し肩の力が抜けませんか。

まずは「手をつなぐ」小さな一歩から

慣らし運転の第一歩として、おすすめしたいのが「手をつなぐ」ことです。

触れ合いが苦手な方ほど、つい大きなことを目標にしてしまい、ハードルが上がって動けなくなります。そうではなく、もっとも小さな触れ合いから始めてください。隣に座るとき肩がふれる距離にする、歩くとき手をつなぐ、別れぎわに軽く手を重ねる。たったそれだけで十分です。人は安心できる触れ合いを重ねると、「オキシトシン」と呼ばれる、安心感や信頼に関わるホルモンが分泌されやすくなると言われています。小さな触れ合いが、次の触れ合いを少しだけ楽にしてくれる。この積み重ねが、慣らし運転そのものなのです。からだの相性に悩む方は、からだの相性についてのコラムもあわせて読んでみてください。

触れ合いが足りないなら、言葉で補う

触れ合いがどうしても照れくさい間は、言葉で気持ちを補うのがとても有効です。

「ありがとう」「一緒にいると安心する」「あなたが好きだよ」。こうした言葉は、触れ合いと同じように、相手に安心感を届けます。スキンシップが少ない時期でも、言葉のぬくもりがあれば、相手は「大切にされている」と感じられるのです。触れ合いと言葉は、どちらか一方ではなく、両輪で親密さを育てるもの。からだで伝えるのが苦手なら、その分を言葉で渡せばいい。得意なやり方で愛情を届ければ、それでいいのです。相手から愛情を感じにくいと悩む方は、求められないと感じるときのコラムもヒントになるはずです。

相手と「触れ合いの話」をしてみる

そしてもう一つ。勇気がいりますが、苦手であることを、相手にやさしく伝えてみることです。

黙っていると、相手は「拒まれている」「嫌われているのかな」と感じてしまいがちです。だからこそ、「嫌いなのではなくて、照れてしまうだけなんだ」「少しずつ慣れていきたい」と、正直に言葉にしてみてください。打ち明けることで、相手も歩幅を合わせてくれますし、二人で「ちょうどいい触れ合いのペース」を一緒に探していけます。触れ合いは、片方ががんばるものではなく、二人で育てていくもの。すれ違いが長く続いている場合は、セックスレスについてのコラムもあわせて読むと、関係を見つめ直すきっかけになるでしょう。

まとめ:照れくさい自分のまま、一歩ずつ

スキンシップが苦手なのは、愛情が薄いからではなく、触れ合いに慣れていないだけ。だから、自分を責める必要はまったくありません。手をつなぐような小さな一歩から「触れ合いの慣らし運転」を始め、足りない分は言葉で補い、苦手なことは相手と分かち合う。それだけで、親密さは少しずつ、確かに育っていきます。

焦らなくて大丈夫です。照れくさい自分のままで、一歩ずつでいい。大切なのは、完璧に触れ合えることではなく、相手と心地よい距離を二人で見つけていくことです。
とはいえ、長年の癖や照れは、一人ではほぐしにくいもの。もし「どう一歩を踏み出せばいいか分からない」と感じているなら、よければ一度、無料相談でお話を聞かせてくださいね。あなたのペースに寄り添って、一緒に考えます。

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よくある質問

スキンシップが苦手なのは、愛情が薄いということですか?
いいえ、そうとは限りません。スキンシップが苦手な多くの方は、愛情が薄いのではなく、ただ触れ合うことに慣れていないだけです。育った家庭で触れ合う習慣が少なかったり、過去の経験から照れが先に立ったりするだけで、相手を大切に思う気持ちとは別の問題です。慣れていけば、少しずつ自然になっていきます。
触れ合いが照れくさいとき、何から始めればよいですか?
いきなり大きな触れ合いを目指す必要はありません。手をつなぐ、肩がふれる距離で並んで座る、別れぎわに軽く触れるといった、小さな一歩から慣らしていくのがおすすめです。安心できる触れ合いを少しずつ積み重ねるうちに、照れは自然とやわらいでいきます。
スキンシップが苦手なことを、相手にどう伝えればよいですか?
「嫌いなのではなく、照れてしまうだけ」と正直に言葉で伝えるのが一番です。黙っていると相手は拒まれたと感じてしまいがちです。苦手であることと、これから少しずつ慣れていきたい気持ちをやさしく共有できると、二人で歩幅を合わせやすくなります。

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