こんにちは。関口美奈子です。
「仕事のモチベーションが、どうしても上がらない」「やらなきゃいけないのに、やる気が出ない」。こうした波は、誰にでもあります。そして、やる気の出ない自分を、「怠けているのでは」「社会人失格だ」と、責めてしまう方も、多いんですよね。
でも、まずお伝えします。やる気が出ないのは、あなたの意志が弱いからとは、限りません。今日は、モチベーションが上がらない正体と、やる気に頼らずに動き出す考え方を、お話しします。
やる気が出ないのは「サイン」かもしれない
まず、やる気が出ないとき、それを単なる「怠け」と決めつけないでください。多くの場合、それは、心や体からの「サイン」です。
目標を、見失っていないか。頑張りが、報われないと感じていないか。疲れが、たまっていないか。仕事に、意味を感じられなくなっていないか。やる気が出ないのは、こうした何かを、心が教えてくれているのかもしれません。だから、まず自分を責めるのをやめて、「何が、エネルギーを奪っているんだろう」と、立ち止まって見てみる。原因が見えると、対処も見えてきます。
「やる気が出るのを待つ」のをやめる
そして、これが、いちばん大切な考え方です。「やる気が出てから、動こう」をやめてください。その順番だと、いつまでも動けません。
多くの人が誤解していますが、やる気は、動き出す「前」に湧くものではなく、動き出した「後」から、ついてくるものです。心理学でも、人は、行動を始めることで、脳が乗ってくると言われます。掃除を始めたら止まらなくなった、という経験、ありませんか。あれと同じ。やる気→行動、ではなく、行動→やる気。この順番を、知っておくだけで、ずいぶん楽になります。
ハードルを下げて「5分だけ」始める
では、やる気がないまま、どう動き出すか。コツは、ハードルを、思いきり下げることです。
「全部やろう」と思うから、重くて動けません。そうではなく、「まず5分だけ」「資料を開くだけ」「1行だけ書く」。それくらい、小さくする。一度始めてしまえば、たいてい、そのまま続けられます。先延ばしのコラムでもお伝えしたように、大切なのは、完璧に進めることより、「とりあえず、手をつける」こと。動き出しさえすれば、やる気は、後からついてきます。
「できたこと」に、目を向ける
モチベーションを保つには、自分への「声かけ」も大切です。やる気が下がっているときほど、人は、「できていないこと」ばかりに、目を向けてしまいます。
「あれもできていない」「まだ終わらない」——これでは、エネルギーが、どんどん削られます。そうではなく、一日の終わりに、「今日、できたこと」を、一つでも数える。小さな前進を、自分で認めてあげる。この積み重ねが、自信になり、次の一歩の燃料になります。減点ではなく、加点で、自分を見る。これは、自信を保つ習慣でもあります。
それでも動けないなら、まず休む
最後に、大切なこと。いろいろ試しても、どうしても動けない。そんなときは、無理に頑張らず、まず、しっかり休んでください。
やる気が出ないのが、単なる気分ではなく、心と体の、疲れの限界であることも、あります。そんな状態で、ムチを打っても、空回りするだけ。ときには、立ち止まって、休むことが、いちばんの近道です。メンタルを回復させてから、また動き出せばいい。休むことは、サボりではなく、長く走り続けるための、大切なメンテナンスです。
まとめ:やる気は、後からついてくる
仕事のモチベーションが上がらないのは、怠けではなく、サインかもしれません。やる気が出るのを待つのをやめ、ハードルを下げて小さく動き出す。できたことに目を向け、疲れているなら、まず休む。
大切なのは、やる気を、無理にひねり出そうとしないこと。やる気は、動き出した後から、ついてきます。だから、完璧な意欲が湧くのを待たず、まず「5分だけ」。その小さな一歩が、止まっていた歯車を、また回し始めます。自分を責めず、上手に付き合っていってくださいね。
仕事のメンタルや、組織のモチベーションのお話は、企業研修・講演でもよくお伝えしています。ご関心のある方は、よければお気軽にご相談ください。