こんにちは。恋愛心理研究家の関口美奈子です。
婚活パーティーやお見合いの帰り道、「今日会った人、誰だったか思い出せない」ということはありませんか。
実はこれ、あなたの記憶力の問題ではありません。
心理学にフォン・レストルフ効果という考え方があります。簡単に言えば、周囲と同じ色をしているものは、記憶からこぼれ落ちるという法則です。
のべ3万人以上の婚活相談を受けてきて感じるのは、「いい人」であることと「覚えている人」であることは、まったく別の才能だということです。
今日は、埋もれずに記憶に残る人になるための、ちょっとした視点の話をします。
フォン・レストルフ効果とは|「同じ色の中で浮くもの」が残る心理
心理学者ヘドヴィヒ・フォン・レストルフが示したこの効果は、周囲と似た要素の中に一つだけ異質なものがあると、それだけが強く記憶に残る、というものです。同じ色のボールが並ぶ中に一つだけ赤いボールがあれば、後で思い出せるのはその赤いボールだけ、という現象です。
これは視覚情報だけの話ではなく、人の印象にもそのまま当てはまります。婚活パーティーで十人と名刺交換をしても、翌日まで覚えているのは一人か二人。その一人になれるかどうかは、容姿の良し悪し以前に、輪郭のはっきりした情報を一つでも持っていたかどうかで決まっています。
婚活パーティーに潜む「没個性渋滞」
お見合いや婚活パーティーの自己紹介を、数えきれないほど聞いてきました。「趣味は旅行と食べ歩きです」「穏やかな性格です」「休日は映画を見ています」。どれも感じのいい言葉ですが、残念なことに、ほぼすべての参加者が口にする言葉でもあります。
悪意なく似た言葉が並ぶと、会場には没個性渋滞とでも呼びたくなる状態が生まれます。誰も間違ったことは言っていないのに、誰の輪郭も残らない。婚活プロフィール写真も同じで、無難に整えた一枚は、無難であるがゆえに記憶の渋滞に飲み込まれていきます。
なぜ「優等生プロフィール」は記憶から消えるのか
婚活において「減点されないこと」を目指す人は少なくありません。欠点を見せない、無難にまとめる、万人受けを狙う。その結果できあがるのが、角のない優等生プロフィールです。初頭効果という、最初の情報が強く残るという法則がありますが、最初に出す情報そのものが輪郭を持っていなければ、この効果も働きようがありません。
優等生プロフィールは、減点は避けられても加点はされません。記憶に残らないということは、比較の土俵にすら上がれていないということです。これは本人に魅力がないという話ではなく、ただ情報の出し方が周囲への同調に流れているだけなのです。
「浮く」ではなく「際立つ」をデザインする
ここで誤解してほしくないのは、この効果を使うというのが「奇抜になれ」という話ではないということです。浮くことと際立つことは別物です。浮くのは、場にそぐわない違和感を与えること。際立つのは、場に馴染んだうえで、一点だけ鮮明な輪郭を残すことです。
具体的には、自己紹介や写真に固有名詞を一つ混ぜることをお勧めしています。「読書が好き」ではなく「三年前から同じ作家だけを読み返している」。「料理が好き」ではなく「常備菜に白だしを欠かさない」。固有名詞は、他の誰とも被らない輪郭になります。第一印象は数秒で決まると言われますが、その後に記憶へ定着するかどうかは、この輪郭の有無が分けています。
まとめ:埋もれない人は、特別な人ではない
記憶に残る人というと、容姿や経歴が際立った特別な人を想像しがちですが、実際はそうではありません。周りと同じ言葉を使うのをやめて、自分だけの固有名詞を一つ持ち込むだけで、人は十分に際立ちます。欠点を隠すことより、輪郭を一つ残すことのほうが、結果として記憶に残るのです。
とはいえ、自分の輪郭は自分では見えにくいものです。何が自分らしい固有名詞なのか、何を削り何を残すべきか、客観的に整理するには他者の目が要ります。私が運営するエースブライダルでは、プロフィールや会話の組み立てを一人ひとりに伴走しながら見直しています。まずは無料相談で、ご自身の輪郭がどこにあるか、一緒に探してみませんか。
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