婚活の返事辞典

真剣交際で決め手がないとき

真剣交際で決め手がないとき(関口美奈子)
結論:決め手がないのは、相手に魅力がないからではなく、「決め手」という言葉で探しているものが結婚には存在しないからです。探すものを「決め手」から「減点がないこと」と「暮らしを想像できること」に変えます。その上で担当カウンセラーに迷いの中身を話し、相手と暮らしの具体的な話を一つ進める。それで答えは動き出します。

判断の基準 そのまま伝えられる言い方 言わないほうがいい伝え方 返事の期限と動き方 決めたあとの一歩 解説

判断の基準

減点がゼロに近いか加点を探すと見つかりません。お金・家族・働き方・清潔感で、一緒に暮らせないほどの減点があるか。なければ、それが決め手です。
暮らしを想像できるか毎朝この人と同じ台所に立つ場面を思い浮かべて、嫌か平気か。「ときめかない」と「想像できない」は別物で、平気なら想像はできています。
迷いを話せる相手か迷っていることを本人に言えそうか。言えるなら結婚の土台は十分で、言えないなら、まだ相談し合える関係になっていないということです。
他の誰かと比べているか決め手がないのではなく、過去の相手や理想の像と比べているだけの場合があります。比べる相手が目の前にいないなら、答えはすでに手の中にあります。

そのまま伝えられる言い方8選

担当カウンセラーへの連絡、相手への一言は「コピー」でそのまま使えます。名前など〇〇の部分だけ変えてください。

1. 珍しくないか聞く

担当へ迷っている
〇〇さんとの真剣交際について、不満はないのですが、決め手と言えるものが見つからず迷っています。この状態は珍しくないのか、〇〇さんの経験から伺えますか。

「珍しくないか」と聞くと、担当は似た事例から整理を手伝えます。

2. 残り期間を確かめる

担当へ確認する
真剣交際の残り期間と、延長の可否について教えてください。〇〇さんとは暮らしの話を進めたいと思っており、時間の見通しを持ちたいです。

期限を知ってから動くと、焦りで決める失敗を避けられます。

3. 段取りへ進む

担当へ進める
迷いはありましたが、〇〇さんとなら生活を組み立てられると感じました。プロポーズに向けて、段取りの相談をさせてください。

決め手でなく「組み立てられる」を根拠にした、現実的な進め方です。

4. 住む場所を一緒に

相手へ確認する
〇〇さんと結婚したあとの暮らしを具体的に考えてみたいです。住む場所は、お互いの職場からどのあたりが現実的だと思いますか。

具体的な話が一つ進むたび、想像の材料が増えます。

5. 派手な理由はない

相手へ進める
〇〇さんといると、無理をしていない自分でいられます。派手な理由はないけれど、それが私にはいちばん大きいです。

決め手がないことを、そのまま強みとして伝えられます。

6. 迷いを話せる関係

相手へ確認する
正直に話すと、迷いがないわけではありません。でも迷いを〇〇さんに話せること自体が、私にとっては大事なことだと思っています。

迷いを共有できる関係かどうかを、相手の反応で確かめられます。

7. 結婚しない理由

自分への問い迷っている
この人と結婚しない理由を、一つでも具体的に言えるか。言えないなら、それが答えかもしれない。

決める理由より、決めない理由を探すほうが答えが早いです。

8. 言い訳を探していないか

自分への問い進める
決め手を探しているのか、それとも、決めない言い訳を探しているのか。どちらの時間が長いか。

自分の本音がどちらを向いているか、問いの形で測れます。

言わないほうがいい伝え方

「決め手がないので終了します」と担当に伝える

理由として成立せず、相手側には「魅力がない」と届きます。終える前に減点の有無を確かめます。

相手に「何か決め手をください」と求める

相手は試されている気持ちになります。決め手は相手がくれるものではなく、自分の見方で生まれます。

友人の「運命を感じないならやめな」を採用する

恋愛の物差しで結婚を測った助言です。相談所の交際は、暮らしの物差しで測ります。

決め手が出るまで、暮らしの話を先送りする

具体的な話を避けている限り、想像の材料は増えず、決め手は永遠に来ません。

返事の期限と動き方

真剣交際の期間は相談所ごとに規定があり、延長できるかも相談所で異なります。決め手がないと感じた時点で、終了ではなく「迷い」として担当カウンセラーに伝え、残り期間を確かめます。その上で、次の二回のデートで住まいと働き方の話を一つずつ進め、期限の一週間前には方向を担当に伝えるつもりで動くと、追い詰められずにすみます。

決めたあとの一歩

進める決め手を探すのをやめ、暮らしの具体的な話を一つ進めます。住む場所、家計の分け方、親への挨拶の順番。話が前に進むたびに「この人とやれる」という感覚が積み上がり、それが決め手の代わりになります。
もう少し考える迷いの中身を担当カウンセラーに言葉で渡します。「ときめかない」「他と比べている」「結婚自体が怖い」のどれかを伝えると、担当は手当ての仕方を一緒に考えてくれます。一人で抱える時間を、相談所の時間に変えます。

決め手は「探すもの」ではなく「積み上がるもの」

真剣交際で「決め手がない」と悩む人は、結婚を恋愛の延長として見ています。恋愛では「この人しかいない」という感覚が先に来て、それが決め手になりました。けれど相談所の結婚は、条件と誠実さで選び、暮らしの中で愛情を育てる順番です。先に確信が来ない。だから「決め手」という言葉で探すと、いつまでも見つかりません。探し物の名前が間違っているのです。

相談所で成婚した人に話を聞くと、決め手を一言で言える人はほとんどいません。代わりに「この人となら揉めても話せると思った」「一緒にいて無理をしていなかった」という、加点ではなく減点のなさを挙げます。いわば静かな決め手です。派手な理由がないことは、迷う理由ではなく、結婚に向いている印です。大きな一つの理由より、小さな安心の積み重ねのほうが、暮らしでは長持ちします。

持てる人は、決め手を相手に求めません。自分の見方を変えることで、同じ相手に決め手を見つけます。暮らしの話を一つ進めるたび、相手の誠実さが見える。見えた分だけ、安心が積み上がる。その積み上がりが決め手です。相手を採点する側から、一緒に暮らしを組み立てる側へ回ること。決め手は見つけるものではなく、二人で積み上げるものです。

ほかの場面の返事

よくある質問

ときめきがないまま結婚していいのでしょうか
相談所で成婚する人の多くは、ときめきより安心を選んでいます。ときめきは出会いの時期に強く、暮らしの中では薄れるものです。一緒にいて楽か、迷いを話せるか。この二つがあるなら、ときめきの不足は結婚の障害になりません。
決め手がないのに真剣交際を続けるのは、相手に失礼ですか
失礼ではありません。真剣交際は、結婚を決めるために暮らしの話を進める期間です。決まっていないからこそ、確かめるために続ける。迷いを隠して相手に合わせるより、迷いながら具体的な話を進めるほうが、相手にとっても誠実です。
期限が迫っているのに決められません
担当カウンセラーに、延長できるかと残りの期間を確かめてください。扱いは相談所の規定で違います。期限に追われて決めるより、期限を知って動くほうが落ち着いて考えられます。迷いの中身を担当に言葉で渡すと、整理が早くなります。