婚活の返事辞典

親に反対されたときの伝え方

親に反対されたときの伝え方(関口美奈子)
結論:親の反対は、まず「何に」反対しているのかを分けて聞き取ってください。相手の人柄か、条件か、親自身の不安か。そのうえで相手には隠さず、ただし丸投げせずに伝え、担当カウンセラーには親への説明の段取りを相談します。決めるのは自分だと静かに持ち続けることが土台です。

判断の基準 そのまま伝えられる言い方 言わないほうがいい伝え方 返事の期限と動き方 決めたあとの一歩 解説

判断の基準

反対の中身を分ける「相手の人となり」への不安なのか、「仕事・住まい・年齢」など条件への不満なのか、「子どもが離れていく」親自身の寂しさなのか。中身によって、説明で解けるものと時間が要るものに分かれます。
相手にどう渡すか反対の事実は隠さないほうが信頼が保てます。ただし親の言葉をそのまま伝えると相手を傷つけます。「親が心配している点」として整え、「私はこう思っている」を添えて渡すのが型です。
自分の軸は揺れていないか親の反対で迷い始めたとき、迷いの出どころを確かめてください。親に言われて初めて気づいた不安なら向き合う価値があります。親を悲しませたくないだけなら、それは相手への評価ではありません。
会わせる段取り反対している親に相手を会わせるかどうかは、親の不安の種類で決めます。人柄への不安なら会うことで解けやすく、条件への不満なら先に自分が説明してから会わせたほうが相手を守れます。

そのまま伝えられる言い方7選

担当カウンセラーへの連絡、相手への一言は「コピー」でそのまま使えます。名前など〇〇の部分だけ変えてください。

1. 親に反対されたと伝える

相手へ確認する
正直に話しますね。親に〇〇さんのことを伝えたら、〇〇の点を心配していました。私の気持ちは変わっていません。ただ、〇〇さんにも知っておいてほしくて。一緒に考えてもらえますか。

事実と自分の意思を同時に渡すことで、相手は見捨てられる不安を持たずに受け止められます

2. 会ってほしいと頼む

相手へ進める
親は少し心配性なのですが、〇〇さんに会えばきっと安心すると思っています。いつか一度、一緒にうちに来てもらえませんか。日程は私が親と調整します。

段取りを自分が引き受ける姿勢を見せると、相手は「試される場」でなく「迎えられる場」と感じます

3. 担当に段取りを相談

担当へ進める
〇〇さんとの真剣交際について相談です。親に話したところ、〇〇の点で反対されました。私の気持ちは固まっていますが、親への説明の進め方について、これまでの事例をふまえて助言をいただけますか。

担当は親の反対を乗り越えた成婚例を数多く見ていて、親の性格に合った進め方を出せます

4. 相手側に配慮を頼む

担当へ確認する
親の反対のことは、〇〇さんには私から伝えました。先方の相談所に、〇〇さんの気持ちが揺れていないか、様子を聞いていただくことはできますか。

親の反対を知った相手が不安を抱えていないか、仲人経由で確かめると二人の間に隙間ができません

5. 自分の迷いを相談

担当へ迷っている
親に反対されてから、自分でも気持ちが揺れています。反対の内容が的を射ている気もして、整理がつきません。一度お時間をいただいて、話を聞いてもらえないでしょうか。

揺れを言葉にして渡すと、担当は親の指摘と自分の不安を分けて整理する手伝いができます

6. 親へ最初に言う一言

相手へ確認する
お父さんお母さんが心配してくれるのは分かっています。だから最初に聞かせてほしい。何がいちばん気になっているの。全部聞いてから、私の考えを話させてください。

反論より先に聞き切ることで、親は「否定された」と感じずに本音の不安を出しやすくなります

7. 自分に聞く

自分への問い迷っている
親が反対しなかったら、私はこの人と迷いなく進んでいただろうか。もし答えが「はい」なら、いま揺れているのは相手への評価ではなく、親への気持ちだ。

迷いの出どころを相手と親に分けると、どちらに向き合えばいいかが見えてきます

言わないほうがいい伝え方

(相手へ)親がね、〇〇さんの仕事じゃ不安だって言ってて。

親の言葉を加工せずに渡すと、相手は反論できない場所から否定されたと感じます

(相手へ)親に反対されたから、少し距離を置きたい。

理由を親に預けた距離の取り方は、相手に「自分では決められない人」という印象を残します

(親へ)私の人生なんだから口を出さないで。

切り捨てる言葉は、親の不安を解かないまま対立だけを残し、結婚後の関係にも影を落とします

(担当へ)親を説得してもらえませんか。

担当は段取りの助言はできますが、親との対話を代わる立場ではありません。主役は自分です

返事の期限と動き方

親の反対を知ったら、相手には数日以内に自分の言葉で伝えてください。長く隠すほど、後で知ったときの傷が深くなります。担当への相談は相手に伝える前でもかまいません。段取りの助言をもらってから話すと整います。親との話し合いは一度で決着させず、何回かに分けて聞き取る前提で予定を組みます。交際期間の延長が要るなら、その扱いを前もって担当へ尋ねておきます。

決めたあとの一歩

進める進めると決めたら、親の不安を「質問の一覧」に書き換えてください。仕事は安定しているのか、住む場所はどうなるのか。相手と一緒に答えを用意し、親に説明する場を自分が設けます。相手を守りながら親を安心させる段取りそのものが、結婚後の家族づくりの練習になります。
もう少し考える親の指摘で自分の中の不安が見つかったなら、それは相手に確かめていい材料です。担当に相談しながら、相手と条件や将来の話を一つずつ詰めてください。親の反対をきっかけに話し合いが深まり、結果として進んだ例も少なくありません。

親の反対は、相手への評価ではなく親の不安

親に反対されたとき、多くの人は「相手に何か問題があるのでは」と考え直し始めます。けれど現場で聞いていると、親の反対の大半は相手の欠点ではなく、親自身の不安でできています。知らない人に大事な子どもを渡す怖さ、自分たちの老後への心配、思い描いていた相手像との違い。相手をよく知らないからこその不安であって、相手そのものへの判定ではないのです。

だから、まずやることは説得ではなく聞き取りです。何がいちばん気になっているのかを、反論せずに最後まで聞く。すると「条件が気に入らない」の奥に「幸せになれるのか」という願いが見えてきます。相手には、親の言葉をそのまま渡さず、親が心配している点として整えて伝える。そして私はこう思っている、と自分の意思を添える。この二つを守れる人は、相手からも親からも信頼を失いません。

相談所の担当は、親の反対を越えた成婚をいくつも見ています。段取りの相談相手として、遠慮なく使ってください。親の不安を解くために動けた人は、結婚後に相手の親とも向き合えます。親を説得した人ではなく、親の不安を聞き切れた人が、家族を増やせる人です。

ほかの場面の返事

よくある質問

親に反対されたことを相手に言うべきですか?
伝えたほうが信頼は保てます。ただし親の言葉をそのまま渡さず、「親が心配している点」として整え、自分の気持ちは変わっていないと添えてください。隠したまま進めると、後で知ったときの傷が深くなります。
親の反対を担当カウンセラーに相談してもいいですか?
相談してください。担当は親の反対を越えて成婚した例を多く知っていて、親の性格に合った説明の順番や、相手を親に会わせる時期の助言ができます。親との対話そのものは自分が担いますが、段取りの設計は担当の得意分野です。
親が反対のまま結婚を決めてもいいですか?
最終的に決めるのは自分です。ただし反対の中身が条件への不満なのか人柄への不安なのかを聞き分け、解けるものは説明してからのほうが、結婚後の親との関係が楽になります。担当と相談しながら、急がず段階を踏んでください。