失恋・別れからの再出発ガイド

恋愛で同じ失敗を繰り返さないために

恋愛で同じ失敗を繰り返さないために(関口美奈子)
結論:直すところを、まず一つに絞ってください。過去の恋を三つ並べて、終わり方に共通する自分の行動を一つだけ見つけ、次の恋ではそれだけを変えます。相手の選び方を全部変える必要はありません。一点だけ変えると、同じ道の途中で分かれ道が見えるようになります。

考え方の軸 今日からできる行動と言葉 やらないほうがいいこと 時間の目安と、焦らなくていいこと 気持ちが動いたら 解説

考え方の軸

繰り返しは性格でない同じ失敗が続くのは、性格の欠陥ではなく、同じ場面で同じ手を打っているだけです。手は変えられます。性格を直そうとするより早く、確実に変わります。
共通点は一つで足りる過去の恋を全部反省すると、直すことが多すぎて動けません。終わり方に共通する自分の行動を一つ見つければ、次の恋での変える場所が決まります。
相手の型でなく場面の型「いつも似た人を選ぶ」より、「いつも似た場面で黙る」「似た場面で合わせすぎる」のほうが直しやすい。相手を変えるより、自分の場面の反応を変える。
選び直す権利を使う繰り返した失敗は、ふられた回数の記録ではなく、次に何を確かめればいいかを知っている状態です。その知識を持って、相手を選び直す側に立ってください。

今日からできる行動と言葉7選

行動は「今日」「今週」「落ち着いてから」の順に並んでいます。言葉の例は「コピー」でそのまま使えます。

1. 三つの恋を一行ずつ書く

今日行動
過去の恋を三つ選び、それぞれ「終わる直前に自分がしていたこと」を一行で書く。相手の行動ではなく、自分の行動だけを書く。

自分の行動に絞ると、変えられる共通点が見つかるため

2. 自分にかける言葉

今日言葉
「同じ失敗をしたのは、同じ手を打っただけ。手は今日から変えられる」

性格の問題にせず、行動の問題として扱えるため

3. 変える一点を決める

今週行動
三行に共通する行動から、次の恋で変える一点を決めて、スマホのメモの一番上に置く。「不満は三日以内に言う」のような、行動で書く。

一点に絞ると、場面が来たときに思い出せるため

4. 友人への言葉

今週言葉
「私がいつも恋で同じことをしているように見えるなら、遠慮なく教えてほしい。自分では見えにくいから」

外から見ている人は、繰り返しの型に気づきやすいため

5. 担当カウンセラーへの言葉

今週言葉
「交際が終わるときの自分の行動に共通点があると思っています。次の交際では、その場面が来たら相談させてください」

場面が来たときに第三者の目が入ると、同じ手を打ちにくいため

6. 場面が来たら一度だけ違う手を

落ち着いてから行動
新しい相手と、いつもの失敗の場面が来たと気づいたら、決めておいた一点を一回だけ試す。うまくいかなくても、試せたことを記録する。

一回でも違う手を打てた経験が、型を崩す起点になるため

7. 相手に伝える言葉

落ち着いてから言葉
「前の恋では、気になることを言わずにためてしまう癖がありました。今回は早めに言うようにするので、聞いてもらえるとうれしいです」

変えようとしている一点を相手が知ると、協力してもらえるため

やらないほうがいいこと

「自分は恋愛に向いていない」と結論を出して、原因探しをやめる

性格の問題にした瞬間、変えられる行動が見えなくなります

失敗の原因を全部相手のせいにして、次は相手の条件だけ変える

自分の場面の反応が同じなら、違う相手とも同じ終わり方になります

反省点を十個も二十個も書き出して、全部を一度に直そうとする

直す数が多いほど、肝心の場面で何も思い出せません

同じ失敗をしないように、気持ちが動いても距離を取り続ける

失敗の場面に入らなければ、変えた手を試す機会も来ません

時間の目安と、焦らなくていいこと

変える一点を決めるのは、今週中にできます。けれど、その一点を試せる場面は、新しい恋が数週間から数か月進んでからやってきます。待つ時間を無駄と思わないでください。場面が来たときに一回違う手を打てれば、その恋の結果に関係なく、繰り返しの型は一つ崩れています。何度目かで自然に手が変わっていれば、もう同じ失敗ではありません。

気持ちが動いたら

気持ちが少し動いたら変える一点をメモに置いたまま、新しい出会いの場に顔を出してみてください。相手を採点する前に、自分がいつもの場面でどう反応したかを観察する。違う手を一回打てたら、その日の自分を褒めてください。
まだ重いままなら三つの恋を一行ずつ書く作業だけで、今は十分です。共通点が見えなくても構いません。信頼できる人に三行を見せて、外から見えることを聞くのも一つの方法です。気持ちが沈んだまま戻らないときは、公的な相談先を使ってかまいません。

同じ失敗は、性格でなく同じ場面の同じ手から生まれる

「どうしていつも同じ終わり方になるんでしょう」と聞かれるとき、相手の名前も経緯も毎回違います。違うのに同じに見えるのは、終わる直前の場面で、ご本人が毎回同じ反応をしているからです。不満をためて黙る、合わせすぎて疲れる、確かめずに決めつける。相手が変わっても、場面と手が同じなら、結末は似てきます。

私はこれを同じ曲の二番のようなものだと考えています。つまり、歌詞は変わっているのに、メロディーが同じだから同じ曲に聞こえるということです。メロディーに当たるのが、場面での自分の反応です。歌詞を変えようと相手の条件を入れ替えても、メロディーが同じなら二番、三番と続きます。変えるのは相手ではなく、その場面での自分の一手です。

持てる人は、失敗の数を自分の価値の減点として数えません。繰り返したからこそ、次に何を変えればいいかを一点に絞れる。その一点を相手に正直に伝え、相手が指摘しやすい空気を先に作っておく。協力してもらえる関係は、そこから育ちます。失敗の回数は、あなたが次に打てる手の数でもあります。

ほかの場面

よくある質問

いつも似たタイプを選んでしまうのは、直せますか?
相手のタイプより、関係が終わる直前の場面で自分がどう反応しているかに目を向けるほうが直しやすいです。似た人を選ぶこと自体は悪くなく、同じ場面で同じ手を打つことが繰り返しを作っています。
失敗の原因が自分では分かりません。
過去の恋を三つ選び、終わる直前に自分がしていたことを一行ずつ書いてみてください。それでも見えなければ、信頼できる友人や担当カウンセラーに三行を見せると、外からの目で共通点が見つかることが多いです。
変える一点を決めても、その場面でまた同じことをしてしまいそうです。
一回目から成功しなくて大丈夫です。場面が来たと気づけただけで、以前とは違います。気づいた回数を記録し、次にもう一度試す。数回のうちに手が変わっていけば、繰り返しの型は崩れています。