こんにちは。関口美奈子です。
「自分は求めているのに、相手はそうでもない」「逆に、応えるのが負担に感じてしまう」。パートナーとの性欲の差・温度差は、とてもデリケートで、口に出しにくい悩みです。求める側は「拒まれた」と傷つき、求められる側は「応えなければ」と苦しむ。どちらも、つらいものですよね。
でも、まずお伝えします。性欲の差があるのは、ごく自然なこと。愛情の差では、ありません。今日は、その向き合い方をお話しします。
性欲に個人差があるのは、当たり前
まず、知っておいてほしいこと。性欲の強さや、求める頻度には、もともと、大きな個人差があります。
食欲や睡眠欲に個人差があるのと同じで、性欲も、人によってまったく違います。さらに、体調、年齢、仕事の疲れ、ストレスでも、大きく変わる。だから、二人の間に温度差があるのは、むしろ当たり前のことなんです。同じくらいの欲求の人同士のほうが、珍しいくらい。「うちは、ずれている」と落ち込む必要は、ありません。違って、当然。そこから始めましょう。
「求める回数」と「愛情」は、別もの
性欲の差で、いちばんつらいのは、それを「愛されていない証拠」と、受け取ってしまうことです。でも、ここははっきり言えます。求める回数と、愛情は、別ものです。
求める側も、応える側も、相手を大切に思っていることは、本当に多いんです。求めないのは、あなたが魅力を失ったからではないし、求めるのは、いやらしいからでもない。求められない不安のお話でもお伝えしたように、頻度と愛情を、まず切り離す。これだけで、温度差を「拒絶」と感じる苦しさが、ぐっと和らぎます。
「どちらが正しい」を、やめる
温度差をこじらせる、いちばんの原因。それは、「どちらが正しいか」を、争ってしまうことです。
求める側は「普通は、もっとあるはず」と思い、求められない側は「そんなに必要?」と思う。でも、ここに、正解はありません。どちらの欲求も、間違っていないんです。大切なのは、相手を「おかしい」と決めつけず、「自分とは違うんだ」と、認め合うこと。価値観の違いと同じで、性欲の差も、優劣ではなく、ただの「違い」。そう捉えるだけで、責め合いから抜け出せます。
歩み寄れる「中間点」を、一緒に探す
では、どう向き合うか。鍵は、性そのものだけで考えず、親密さの形を広げて、二人で中間点を探すことです。
求める側は、毎回が性的な行為でなくてもいい、と知る。手をつなぐ、ハグする、肌をふれあわせる——スキンシップでも、安心や愛情は満たされます。求められる側は、できる範囲で、相手の気持ちに応える歩み寄りを。そして、何より、責めずに、気持ちを言葉にして話し合うこと。「あなたを拒んでいるわけじゃない」「無理はしなくていい」。その一言が、すれ違いをほどきます。性のコミュニケーションを、あきらめないでください。
まとめ:違いを、責め合わない
性欲の差は、自然なこと。求める回数と愛情は別もので、どちらが正しいということも、ありません。だから、まず、お互いを責めるのを、やめましょう。
違いを認め合い、親密さの形を広げ、責めずに気持ちを話し合う。そうして、二人だけの「ちょうどいい」を、一緒に探していく。温度差は、なくすものではなく、歩み寄りながら、付き合っていくものです。デリケートなお悩みですが、二人で向き合えば、関係は、もっと穏やかになります。
一人で抱えてつらいときは、よければ一度ご相談くださいね。デリケートなお気持ちも、大切にうかがいます。