婚活の返事辞典

話が合わない相手との仮交際

話が合わない相手との仮交際(関口美奈子)
結論:「話が合わない」は、ひとつの理由ではありません。趣味が違うだけなら続ける価値があり、会話の呼吸が合わないなら三回目で判断し、価値観の土台が違うなら早めに終えます。どれに当たるかを分けてから、担当カウンセラーに「もう一回会う」か「終了する」かを伝えるのが、後悔の少ない順番です。

判断の基準 そのまま伝えられる言い方 言わないほうがいい伝え方 返事の期限と動き方 決めたあとの一歩 解説

判断の基準

趣味か呼吸か土台か好きな映画が違うのは趣味、間の取り方や笑う場所が違うのは呼吸、お金や家族の考えが違うのは土台。終了を考えるのは土台の違いだけです。
沈黙が苦しいか話が途切れたとき、気まずさを感じたか、それとも平気だったか。沈黙が平気な相手なら、話題が少なくても暮らしは続きますし、結婚後の静かな夜も怖くありません。
自分が話しすぎていないか合わないと感じるとき、実は自分が場を回そうとして疲れている場合があります。次は相手に質問を渡して、返ってくる言葉の量を見てから判断します。
場所を変えて試したか店の騒がしさや座席の向きで会話は変わります。終了を決める前に一度だけ、静かな席か歩きながらのデートに変えて、同じ相手をもう一度見ます。

そのまま伝えられる言い方8選

担当カウンセラーへの連絡、相手への一言は「コピー」でそのまま使えます。名前など〇〇の部分だけ変えてください。

1. 場所を変えて再挑戦

担当へ迷っている
〇〇さんとは、お話の呼吸が少し合わない気がしています。ただ誠実な方なので、もう一度だけ違う場所でお会いしてから決めたいと思います。

終了を急がない姿勢が伝わり、担当も先方へ前向きに伝えられます。

2. 理由を整えて終了

担当へ断る
〇〇さんとは三回お会いしましたが、会話が続かず、お互いに気を遣う時間が長くなっています。終了の連絡をお願いできますか。理由は「価値観の方向が違う」で構いません。

理由の言い方まで指定すると、担当が先方へ整えやすくなります。

3. 先方の感触を聞く

担当へ確認する
〇〇さんとの交際について、先方はどのように感じているか、聞こえている範囲で教えていただけますか。私だけが合わないと感じているのか確かめたいです。

一方通行の思い込みを、担当の情報で正せます。

4. 沈黙が平気な人

担当へ進める
〇〇さんとは趣味は違いますが、沈黙が気にならない方でした。続けたいので、次回の約束を進めます。

続ける根拠を言葉にしておくと、後で迷ったとき戻れます。

5. 静かな店を提案

相手へ進める
前回は店がにぎやかで、ゆっくり話せなかった気がします。次は少し静かな場所で、〇〇さんの仕事の話をちゃんと聞かせてください。

合わなかった理由を店のせいにして、相手を責めずに仕切り直せます。

6. 落ち着く過ごし方

相手へ確認する
〇〇さんは、休みの日はどんなふうに過ごすのがいちばん落ち着きますか。私は〇〇です。

趣味でなく「落ち着き方」を聞くと、暮らしの相性が見えます。

7. 聞き役を交代

相手へ進める
私ばかり話してしまったので、次は〇〇さんの好きなものを教えてほしいです。おすすめの場所があれば、連れていってください。

相手に主導権を渡すと、本来の話し方が出てきます。

8. 沈黙の感触を思い出す

自分への問い迷っている
沈黙の時間、気まずかったのか、それとも案外楽だったか。楽だったなら、話題の量は問題ではない。

話題の量でなく沈黙の質で測ると、答えが変わることがあります。

言わないほうがいい伝え方

「話が合わないので」とそのまま理由に書く

相手には「つまらない人」と言われたのと同じ重さで届き、相手側の相談所との関係も傷みます。

盛り上げようと、自分の話を増やす

空白を埋めるほど相手は聞き役に固定され、合わないという印象を自分で作ってしまいます。

一回目の沈黙だけで終了を決める

初回は誰でも硬くなります。初回の静けさは、相性ではなく緊張の表れであることがほとんどです。

相手に「話が続かないですね」と言う

本人に言うと、次から相手は話題を用意する作業になり、自然な会話はさらに遠のきます。

返事の期限と動き方

話が合わないと感じたら、その日のうちに終了を出さず、担当カウンセラーに「一度だけ場所を変えて会う」と伝えて次の約束を取ります。二回目以降も同じなら、デートの翌日に担当へ終了を連絡します。終了の理由は担当が言葉を整えて先方に伝えるので、相手に直接言う必要はありません。仮交際の期限は相談所の規定を担当に聞いておきます。

決めたあとの一歩

進めると決めたら次のデートは、静かな席か歩きながらのデートにします。会話の内容より、間が持つかどうかを見ます。話題は用意せず、相手の仕事や休日の話に質問を三つ返すだけで、相手の話す量が増え、合う合わないの判断材料がそろいます。
断ると決めたら担当に終了を伝え、理由は「会話の方向が違う」のような、相手の人格を傷つけない言葉にします。合わないと感じた経験は、次のお見合いで「沈黙が楽な人」を見分ける目になります。終えた交際も、次の相手に使えます。

「話が合う」より「間が合う」で選ぶ

婚活で「話が合わない」と感じる人の多くは、話題の量で相性を測っています。共通の趣味があって、会話が途切れなければ合う相手。けれど結婚後の暮らしは、話し続ける時間より黙っている時間のほうが長い。相談所で成婚まで進む人を見ていると、決め手になっているのは話題の多さではなく、黙っていても気まずくない相手かどうかです。会話が弾むかより、間が合うか。見る場所を変えると、同じ相手が違って見えます。

「間が合う」というのは、沈黙の長さに同じ感覚を持っていることです。食事中に黙っても平気か、歩いているときに無言でいられるか。これは話題の工夫では作れません。逆に、話が途切れないのに疲れる相手もいます。その疲れは、間が合わない合図です。趣味の違いは後から埋められますが、沈黙の感覚は埋めにくい。ここを見分けると、終了するべき相手と続けるべき相手が入れ替わることがあります。

持てる人は、会話を「盛り上げる」のではなく「相手が話しやすい場所を作る」ことに力を使います。静かな席を選ぶ、質問を返す、黙る時間を怖がらない。それは相手への余裕の渡し方であり、婚活の技術というより、暮らしの態度です。話が合う相手を探すより、相手が話しやすい自分でいること。沈黙を一緒に過ごせる相手が、暮らしの相手です。

ほかの場面の返事

よくある質問

趣味がまったく合わなくても結婚できますか
できます。趣味は結婚後に別々に楽しめますし、相手の趣味を教わる時間は会話になります。見るべきは趣味の一致より、お金の使い方や家族との距離の考え方です。そこが合えば、趣味の違いは暮らしの彩りになります。
話が合わないと担当に伝えると、相手に失礼になりますか
担当は理由をそのまま先方へは伝えません。相手の人格を傷つけない言葉に整えてから渡すのが担当の役目です。伝えるときは「会話の方向が違った」「価値観の優先順位が違った」のように、どちらが悪いでもない言い方にすると整えやすくなります。
何回会ってから終了を決めるのがいいですか
回数の決まりはありませんが、場所を変えて一度試してから決めると後悔が減ります。初回は緊張、二回目は様子見で、三回目に本来の呼吸が出る人が多いです。期限の数え方は所属先で違いますから、担当に教えてもらってください。