婚活の返事辞典

会話が盛り上がらなかった相手への返事

会話が盛り上がらなかった相手への返事(関口美奈子)
結論:盛り上がらなかったことは、見送る理由になりません。お見合いの会話は、お互いに緊張した者同士の初回ですから、静かなのが普通です。判断の基準は、沈黙が「気まずかったか」「穏やかだったか」。気まずさの原因が自分の緊張にあると思うなら、交際希望を出して二回目で確かめてください。

判断の基準 そのまま伝えられる言い方 言わないほうがいい伝え方 返事の期限と動き方 決めたあとの一歩 解説

判断の基準

沈黙の質を思い出す盛り上がらなかった時間のうち、冷や汗の沈黙と、ほっとする沈黙のどちらが多かったでしょうか。穏やかな沈黙を共有できる相手は、長く暮らす相手として実は貴重です。
どちらが緊張していたか自分が固かったのか、相手が固かったのか。自分なら二回目で解けます。相手なら、お見合いが苦手なだけの可能性があります。両方なら、むしろ似た者同士かもしれません。
相手が質問をくれたか盛り上がらなくても、相手があなたに質問を向けてくれていたなら、関心はあります。話が弾むかどうかは相性ではなく技術の問題で、技術は仮交際で育ちます。
帰り道の反芻盛り上がらなかったのに、相手の言葉を一つでも思い返していたなら、心は動いています。何も残らず、ただ疲労だけがあったなら、無理に進める必要はありません。

そのまま伝えられる言い方8選

担当カウンセラーへの連絡、相手への一言は「コピー」でそのまま使えます。名前など〇〇の部分だけ変えてください。

1. 自分の緊張を引き受けて進める

担当へ進める
〇〇さんの件、交際希望でお願いします。私が緊張して会話が途切れがちでしたが、穏やかに待ってくださる方でした。もう一度、落ち着いてお話ししてみたいです。

盛り上がらなかった原因を自分側に置くと、担当も相手側に前向きに伝えられます

2. 相手の感触を確かめる

担当へ確認する
〇〇さんとのお見合い、会話があまり続きませんでした。お相手も同じように感じていたのか、それとも緊張されていたのか、何か聞いていらっしゃいますか。

相手側も「盛り上がらなかった」と感じて迷っていることは珍しくありません

3. 迷いを相談する

担当へ迷っている
〇〇さんの件で迷っています。悪い印象はないのですが、話題がなくて気まずい時間が長かったです。相性なのか、私の話し方の問題なのか、ご意見をいただけませんか。

お見合いの会話の癖は自分では見えません。担当の目は、次の相手にも効く資産です

4. 気まずさが理由で見送る

担当へ断る
〇〇さんの件、今回は見送らせてください。何度か話題を変えてみたのですが、お互いに話が続かず、次に会っても同じ空気になりそうでした。お礼はお伝えください。

努力した上での結論だと示すと、担当があなたの判断を信頼して次へ動けます

5. 交際成立後の最初の連絡

相手へ進める
〇〇です。お返事をいただけてうれしいです。お見合いでは私がうまく話題を出せず、申し訳なく思っていました。次は〇〇さんが最近はまっていることを教えてください。

先に謝るのではなく「次に聞きたいこと」を置くと、相手は答えを用意して来てくれます

6. 話題を持ち込む提案

相手へ進める
次に会うとき、お互いに好きな本か映画を一つ持ち寄りませんか。話が続かなくても、それについて話せば一時間くらいあっという間だと思います。

話題を事前に共有する約束は、沈黙への不安を二人で軽くする仕組みになります

7. 短い二回目を提案する

相手へ進める
次は一時間ほど、お茶だけで気軽にお会いできたらうれしいです。来週の土曜か日曜で、ご都合のよい時間はありますか。

短い約束は盛り上がらなくても終われる安心を生み、かえって会話が弾みます

8. 自分への問い

自分への問い迷っている
相手が話しやすい質問を、私は一つでも用意していただろうか。していないなら、盛り上がらなかったのは二人の責任だ。

用意していなかったなら、盛り上がらなかった原因の半分はこちらにあります

言わないほうがいい伝え方

話がつまらなかったのでお断りします。

つまらなかったのは相手ではなく場だった可能性があります。相手の人格評価になる言葉は避けて

会話が盛り上がらなかったので、たぶん合わないと思います。

盛り上がりで相性を決めると、お見合いが得意な人しか選べなくなります。理由は別の軸で

相手が全然話してくれなくて困りました。

相手の無口を責める形になります。担当には「どちらも緊張していた」と事実だけを伝えて

返事の期限と動き方

盛り上がらなかった相手への返事は、当日の感覚に引きずられやすいので、一晩おいた翌日に担当へ返すのが落ち着いた動き方です。何日以内かの決まりは担当に聞いておきましょう。迷いが残るなら、期限の前に「相手の感触を知りたい」と担当へ一報を入れ、その返事を待ってから結論を出しても遅くありません。

決めたあとの一歩

進めると決めたら二回目は会話の盛り上がりを目標にしないでください。目標は「相手の好きなものを一つ知る」だけ。質問を三つ用意し、答えに驚く準備をして行くと、沈黙は減ります。それでも静かなら、静かでいられる相性を喜んでいい場面です。
断ると決めたら見送るときは、相手の話し方への評価を理由にせず、二人の間で会話が育たなかったという事実だけを担当に伝えてください。同時に、自分の質問の準備が足りていなかったなら、次のお見合いの前にそこを直しておくと結果が変わります。

盛り上がらない二人が、静かに長く続く

結婚相談所で長く見ていると、お見合いで盛り上がった二人が仮交際ですぐ終わり、お見合いでしんとしていた二人がご成婚される場面に何度も出会います。なぜでしょうか。盛り上がりは、その場を回す技術の産物です。技術のある人は誰とでも盛り上がれますし、技術のない人は好きな人とも盛り上がれません。つまり盛り上がりは、相性を測る物差しとしては、かなり粗いのです。

私が大切にしているのは、沈黙のときの表情です。話が途切れたとき、相手が困った顔をしたか、ほっとした顔をしたか。これを「沈黙の相性」と考えてみてください。言葉が途切れても空気が壊れない相手とは、結婚してからの長い時間を穏やかに過ごせます。逆に、盛り上がりで沈黙を埋め続ける関係は、どちらかが疲れた日に息苦しくなります。

持てる人は、場を盛り上げようとしません。相手が話しやすい空気を先に渡します。それは質問を用意することだったり、相手の答えに驚いてみせることだったり、黙っていても嫌な顔をしないことだったりします。盛り上げる人ではなく、安心させる人が選ばれる。お見合いの静けさは、その練習の場だと思ってください。盛り上がらなかった時間は、二人の相性の失敗ではなく、まだ始まっていないだけです。

ほかの場面の返事

よくある質問

盛り上がらなかったのに相手が交際希望でした。
相手にとっては、静かな時間が心地よかったのかもしれません。あなたが感じた盛り上がらなさと、相手が感じた居心地は別物です。嫌な点がないなら一度進めて、二回目の会話で確かめてください。相手の関心は、あなたが思うより高い可能性があります。
会話が苦手で毎回盛り上がりません。
盛り上げる必要はありません。質問を三つ用意して、相手の答えを一言繰り返すだけで会話は続きます。担当に模擬のお見合いをお願いするのも有効です。苦手な人ほど、準備した分だけ結果が変わります。
二回目も盛り上がらなければ終了ですか?
二回目で見るのは盛り上がりではなく、沈黙が気まずいか穏やかかです。穏やかなら三回目まで続けていいと思います。三回会っても気まずさが抜けないなら、終了は自然な判断です。担当に経過を共有しながら決めると、迷いが減ります。