婚活の返事辞典

ピンとこなかった相手に交際希望を出すか

ピンとこなかった相手に交際希望を出すか(関口美奈子)
結論:ピンとこなかっただけなら、一度は交際希望を出すことをおすすめします。ピンとくる感覚は初対面で起きるものではなく、安心が積み重なった後に遅れてやってきます。見送っていいのは、ピンとこないではなく「どうしても受けつけない」と体が反応したときだけです。

判断の基準 そのまま伝えられる言い方 言わないほうがいい伝え方 返事の期限と動き方 決めたあとの一歩 解説

判断の基準

不快か、無風かピンとこないには二種類あります。嫌悪に近い不快と、何も起きなかった無風です。不快なら見送り、無風なら進む。この区別だけで、見送りの後悔はかなり減らせます。
相手の話の記憶お見合いから帰って、相手が話した内容を一つでも思い出せるでしょうか。思い出せるなら、関心は芽生えています。何も残っていないなら、緊張で相手を見ていなかった可能性もあります。
ときめきを探していないか恋愛の始まりのような高鳴りをお見合いに求めると、ほぼ全員がピンときません。探すものを高鳴りから「居心地」に変えると、同じ相手の見え方が変わります。
過去に惹かれた人の結末これまで初対面で強く惹かれた相手と、長く続いたでしょうか。続かなかったなら、初対面の感覚はあなたにとって信頼できる指標ではないかもしれません。

そのまま伝えられる言い方7選

担当カウンセラーへの連絡、相手への一言は「コピー」でそのまま使えます。名前など〇〇の部分だけ変えてください。

1. 正直に進める

担当へ進める
〇〇さんの件、交際希望でお願いします。初対面で強く惹かれたわけではないのですが、穏やかな方で安心して話せました。もう少し知りたいと思っています。

「安心して話せた」は担当が相手側に伝えやすい、いちばん前向きな保留の言葉です

2. 相手の感触を聞いてから決める

担当へ確認する
〇〇さんについて、正直ピンときていないのですが、嫌な点はありませんでした。お相手の感触がよければ進んでみたいのですが、いかがでしょうか。

担当は相手側の相談所と連絡しています。温度を知る窓口を使わない手はありません

3. 判断の軸を相談する

担当へ迷っている
最近どのお見合いもピンとこず、自分の基準が分からなくなってきました。私がこれまで良いと感じた方の共通点を、一緒に整理していただけませんか。

担当はあなたの過去のお見合いを全部見ています。傾向を知る近道です

4. 不快感があって見送る

担当へ断る
〇〇さんの件ですが、見送りにさせてください。話し方に少し苦手意識を持ってしまい、それが続きそうに感じました。お時間をいただいたお礼はぜひお伝えください。

不快の中身を一つ添えると、担当が次の相手選びで同じ型を避けられます

5. 交際成立後の最初の連絡

相手へ進める
〇〇です。この度はありがとうございます。お見合いでは私が緊張して固い話ばかりでしたので、次は〇〇さんの好きな休日の過ごし方を聞かせてください。

固かったのは自分だと引き受けると、相手も気楽になり素顔が出やすくなります

6. 二回目は場所を変える

相手へ進める
次はカフェではなく、少し歩ける場所にしませんか。〇〇あたりで、お昼を挟んで一時間くらい散歩できたらうれしいです。

向かい合わず横に並ぶ場面は会話が軽くなり、ピンとくる余白が生まれます

7. 自分への問い

自分への問い迷っている
この人の良さを、友人に三つ説明できるだろうか。三つ言えるなら、無風ではなく静かな追い風だ。

三つ言えるなら無風ではありません。言えないなら相手をまだ見ていない証拠です

言わないほうがいい伝え方

ピンとこなかったのでお断りします。

担当に理由が伝わらず、次の相手選びに生かせません。ピンとこないの中身を一つだけ言葉に

顔がタイプではなかったので見送ります。

相手側の相談所に伝わる可能性がある言葉です。外見の評価は感触の言葉に置き換えて

一応進めますけど、たぶんすぐ終わると思います。

予言は自己成就します。進めると決めたなら、進める理由だけを担当に渡しましょう

返事の期限と動き方

ピンとこない相手への返事ほど先延ばしになりがちですが、返事は早めに担当へ出すのが基本です。日数の目安は担当が把握しているので聞いてください。迷いが残るなら「ピンとこないが嫌な点はない」と感触のまま伝え、担当の意見を聞いた上で結論を出すと、一人で悩む時間が短くなります。

決めたあとの一歩

進めると決めたら仮交際の最初の二回は、ピンとくるかを採点する場ではなく、相手の素顔を見る場と決めてください。質問を一つ用意し、相手の答えに驚ける余地を残しておくと、三回目あたりで感じ方が変わることがあります。
断ると決めたら不快感が理由なら、迷わず担当へ伝えて大丈夫です。中身を一つだけ添えると、担当があなたの苦手な型を把握できます。見送った後に「惜しかったかも」と思ったら、その気持ちも担当に伝えておきましょう。

ピンとくる人ほど、結婚から遠いことがある

ピンとくる、という感覚の正体を考えたことはありますか。多くの場合それは、過去に惹かれた誰かと似た匂いへの反応です。つまり初対面のときめきは、新しい出会いではなく、昔の恋の再生ボタンだったりします。私はこれを「既視感の恋」と考えています。見覚えのある相手に心が動く。その相手と前回うまくいかなかったなら、同じ結末が待っている可能性があります。

一方で、ピンとこない相手は、あなたの過去にいなかった型の人です。知らない型なので、心が反応の仕方を知りません。だから無風に感じる。でも結婚相談所でご成婚された方々に伺うと、「最初は何とも思わなかった」という声が本当に多いのです。無風は、相性が悪い印ではなく、まだ学習していない印なのだと私は思います。

持てる人は、自分の直感を疑う余裕を持っています。直感を捨てるのではなく、直感が外れてきた分野では別の物差しを使う。恋愛の始まりで外し続けてきたなら、今回はあえて居心地の良さで選んでみる。その柔らかさが、新しい型の幸せを連れてきます。ピンとこない相手は、あなたがまだ出会ったことのない幸せの形かもしれません。

ほかの場面の返事

よくある質問

ピンとこない相手と進んでも時間の無駄では?
仮交際の数回は、無駄ではなく投資です。短い時間でも会う回数を重ねると、相手の表情や話し方の癖に慣れ、評価の軸が整っていきます。たとえ終了になっても、自分が何を心地よいと感じるかの材料が残ります。それは次のお見合いでそのまま生きます。
ピンとこなくても相手に悪い気がして断れません。
優しさがあるからこその悩みですね。ただ、進めるか見送るかは相手への評価ではなく、あなたの感触の報告です。見送りは担当が整えて伝えてくれますし、相手も次の縁へ早く進めます。不快があるなら見送ること自体が思いやりです。
何人会ってもピンとくる人がいません。
ピンとくるを待つ婚活は長引きやすいです。基準を「また会ってもいいか」に下げてみてください。その上で、三回会っても何も動かなければ終了で構いません。担当に過去のお見合いの傾向を見てもらうと、自分の基準の偏りが見えてきます。