恋愛・結婚

仮交際の進め方
(女性編)

関口美奈子

こんにちは。恋愛心理研究家の関口美奈子です。結婚相談所「エースブライダル」を運営しています。
「仮交際を並行するのが辛いんです」。女性の会員さんから、何度も聞いてきた言葉です。誰かを傷つけている気がする。どの人にも悪い気がする。会うたびに気持ちが揺れて、自分が何を感じているのかも分からなくなる。
先にお伝えします。並行が辛いのは、あなたが不誠実だからではありません。比べる物差しを持たないまま、比べているからです。
比べるのは、相手のスペック同士ではありません。その人と会った日の、帰り道の自分です。今日は、この物差しの使い方と、本交際に進む人の見極め方をお話しします。

仮交際の並行が、女性にとって辛くなる三つの理由

まず、辛さの正体をほどいておきます。原因が分かれば、半分は軽くなります。

一つ目は、気の配りすぎ。連絡の返信、予定の調整、会う日の装い。一人ひとりに手を抜かない人ほど、人数が増えると一気に消耗します。辛さの多くは、実は心の問題ではなく、段取りの量の問題です。

二つ目は、「選ぶ側」に立つことへの居心地の悪さ。選ばれることには慣れていても、自分が誰かを選び、誰かをお断りすることには慣れていない。お断りが、相手を傷つける行為のように感じてしまうのです。けれど仮交際は、お互いが選び合う場です。お相手の男性もまた、あなたを含めて比べています。選ぶことは、奪うことではありません。罪悪感そのものの正体は婚活の同時進行と罪悪感で詳しく書きました。

三つ目は、比べる基準がないこと。Aさんは優しい、Bさんは話が面白い、Cさんは条件がいい。長所の種類がばらばらなので、比べようとするたびに答えが変わります。会うたびに一番が入れ替わる。これが、いちばん心をすり減らします。

比べるのは相手ではなく「帰り道の自分」

そこで、物差しを一本にします。相手の長所を並べるのをやめて、会った日の帰り道、自分がどんな状態だったかで比べるのです。

帰りの電車で、次のことを確かめてみてください。

  • 疲れているか、少し軽くなっているか
  • 話し足りなかったか、取り繕って疲れたか
  • 次に会う日のことを、自分から思い浮かべたか
  • 今日の自分の振る舞いを、好きだと思えるか
  • この人に、今日あったことを話したいと思うか

相手の長所は人によって種類が違いますが、帰り道の自分は、いつも同じ自分です。だから比べられる。スマホのメモに、会った日ごとに一行だけ書き残しておくと、数回で傾きがはっきり見えてきます。

ここで大事なのは、会っている最中の楽しさより、帰り道の軽さを信じることです。会話が盛り上がっても、帰り道にどっと疲れる相手がいます。逆に、派手さはないのに、帰るころには肩がほどけている相手もいる。結婚は、盛り上がりより、ほどける時間の長さでできています。

「いい人なのに、ときめかない」をどう扱うか

仮交際で、女性がいちばん迷うのがこれです。条件もいい、人柄も誠実。なのに、心が動かない。

ここでは、ときめきがないことと、違和感があることを分けて考えてください。

ときめきは、会う回数とともに育つことがあります。人は、繰り返し会う相手に少しずつ好意を持ちやすくなります。心理学でいう単純接触効果です。会うたびに緊張がほどけ、帰り道が少しずつ軽くなっているなら、その人の評価はまだ途中です。

一方で、違和感は回数では消えにくいものです。手をつなぐ場面を想像すると体がこわばる。食事の仕方や店員さんへの態度が、どうしても気になる。こうした感覚は、理屈で上書きしようとしても、いずれ戻ってきます。ときめきは待ってもいい。違和感は、待たなくていい。これが、迷ったときの分け方です。

男性の本気度は、言葉より「段取り」に出る

「会うと楽しいけれど、向こうが本気なのか分からない」。これもよく聞く迷いです。

男性の本気度は、言葉よりも段取りに出ます。

  • 次に会う日を、自分から提案してくれるか
  • お店や行き先を、あなたの好みを踏まえて考えてきてくれるか
  • 連絡の間隔が、忙しい時期も含めて安定しているか
  • 自分の家族や友人、将来の暮らしの話が、少しずつ出てくるか

「会いたい」と言うのは簡単ですが、予定を組み、店を調べるのは手間がかかります。手間を惜しまないことは、その人なりの告白です。反対に、言葉は甘いのに段取りがいつもあなた任せなら、その温度は言葉ほど高くないかもしれません。

並行を回す実務:人数、予定、装い

辛さの半分は段取りの量から来ている、とお話ししました。だから、仕組みで軽くできます。

人数は、二人から三人ほどまで。それ以上になると、一人ひとりを見る目が粗くなり、帰り道の記録もつけられなくなります。

週末をまるごと埋めない。土日の両方に予定を入れると、比べる前に疲れてしまいます。一人で過ごす時間を一つ残しておくと、帰り道の自分の感覚が鈍りません。

装いは、お見合いから一段ほどく。仮交際のデートは、お見合いほど整えすぎないほうが、お互いに素の顔が見えます。デート服の考え方はお見合いの服装の後半、仮交際の章にまとめています。

そして、進行状況は一人で抱えないこと。担当の仲人と「いつまでに誰と、どこまで確かめるか」を決めておくだけで、頭の中の渋滞はかなり片づきます。

「付き合うか迷う」ときに、決めるための三つの問い

本交際に進むとは、他の方をお断りして、一人と向き合うことです。迷うのは当然です。そんなときは、次の三つを自分に聞いてみてください。

一つ目。この人の欠点を一つ挙げて、それと一緒に暮らせるか。欠点のない人はいません。見るべきは、欠点があるかではなく、その欠点を自分が許せる種類かどうかです。

二つ目。困ったことが起きたとき、この人に連絡したいと思うか。楽しい時間を分け合える人と、困った時間を預けられる人は、必ずしも同じではありません。結婚で効いてくるのは、後者です。

三つ目。他の方をお断りしても、惜しくないか。ここで惜しさが残るなら、まだ比べる時間が必要かもしれません。惜しさより安堵が勝つなら、それが答えです。

本交際に進むタイミングの全体像は仮交際から本交際に進むにはに、恋愛全般での付き合うまでの進み方は出会ってから付き合うまでの期間に書いています。お断りするときの伝え方は婚活でお断りする時の伝え方をどうぞ。

まとめ:物差しを一本にすれば、並行は辛くなくなる

仮交際の並行が辛いのは、あなたが誠実だからです。そして、比べる物差しを持たないまま比べているからです。

相手の長所を並べるのをやめて、会った日の帰り道の自分で比べる。ときめきは待ってもいいけれど、違和感は待たなくていい。男性の本気度は、言葉より段取りに出る。人数と予定は仕組みで減らす。そして迷ったら、欠点と暮らせるか、困ったときに連絡したいか、他の方を手放して惜しくないかを聞く。

選ぶことを怖がらないでください。よく選べる人は、選んだ相手を大切にできる人です。

エースブライダルでは、仮交際の並行中も、仲人が一人ひとりの状況を一緒に整理し、本交際に進むかどうかの判断に伴走しています。並行が辛くて立ち止まっている方は、一度、無料相談でお話を聞かせてくださいね。

まずは話を聞いてみるところから。結婚相談所エースブライダル(関口美奈子 主宰・IBJ加盟・全国対応)

エースブライダルの無料相談はこちら

よくある質問

仮交際で複数の人と並行するのは、女性でも普通のことですか?
結婚相談所の仮交際は、複数の方と並行して会いながら相性を確かめる段階です。女性だから一人に絞るべき、ということはありません。本交際に進むときに一人に絞るのが一般的な流れなので、それまでは比べながら見極めて大丈夫です。
仮交際の並行が辛いときは、人数を減らしてもいいですか?
減らしてかまいません。辛さの多くは、連絡や予定の管理と、比べる基準がないことから来ます。二人から三人ほどに絞り、会った日の帰り道の自分の状態で比べるようにすると、同じ人数でも負担はかなり軽くなります。
いい人なのにときめかない相手とは、仮交際を続けるべきですか?
ときめきがないことと、生理的な違和感があることは分けて考えてください。会うたびに少しずつ緊張がほどけていくなら、気持ちはあとから育つことがあります。一方で、触れられることを想像して体がこわばる、食事の仕方がどうしても気になるといった違和感は、回数を重ねても消えにくいものです。
仮交際で男性の本気度はどこで分かりますか?
言葉より段取りに出ます。次に会う日を自分から提案してくれるか、お店や行き先を考えてきてくれるか、連絡の間隔が安定しているか。こうした手間を惜しまない人は、あなたとの時間を大切にしようとしています。

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