こんにちは。恋愛心理研究家の関口美奈子です。結婚相談所「エースブライダル」を運営しています。
「真剣交際に入ってから、かえって不安になりました」。仮交際のころより落ち着いてもいいはずなのに、連絡の間隔ひとつで心がざわつく。女性の会員さんから、よく打ち明けられる気持ちです。
先にお伝えします。真剣交際で不安になるのは、うまくいっていないからではありません。失いたくないものが、初めてできたからです。
そして真剣交際は、相手をふるいにかける試験期間ではありません。よそゆきを一枚ずつ脱いで、ふだん着の二人を確かめる期間です。今日は、その過ごし方と、不安の扱い方をお話しします。
真剣交際は、「よそゆき」を脱いでいく期間
お見合いから仮交際のあいだ、お互いにいちばん感じのいい自分で会ってきました。それは礼儀であり、正しいことです。けれど結婚は、よそゆきの二人ではなく、ふだん着の二人で暮らすことです。
だから真剣交際で確かめたいのは、特別な日の相性ではなく、何でもない日の相性です。
- 平日の夜、仕事終わりに短く会ってみる
- スーパーで一緒に買い物をして、何をかごに入れるかを見る
- 疲れている日や、予定が崩れた日の振る舞いを知る
- 相手の好きな場所だけでなく、自分の好きな場所にも連れていく
素敵なレストランを重ねるより、こうした場面を一つでも多く重ねるほうが、結婚後の暮らしはずっと想像しやすくなります。
何でもない日に見ておきたい、彼の三つの顔
ふだん着の時間を重ねると、特別な日には見えなかった顔が見えてきます。とくに次の三つは、結婚後の暮らしにそのままつながります。
一つ目は、予定が崩れたときの顔。電車が遅れた、予約していたお店が満席だった。そんなとき、不機嫌になるのか、「じゃあ別のところを探そうか」と切り替えられるのか。暮らしは、予定どおりにいかないことの連続です。
二つ目は、自分より立場の弱い人への顔。店員さんやタクシーの運転手さんへの話し方には、その人が身内に向ける態度の未来が映ります。あなたへの優しさより、ここに出る優しさのほうが、長い目で見て正直です。
三つ目は、あなたが疲れているときの顔。今日は少し元気がないと伝えたとき、無理に盛り上げようとするのか、そっと予定を短くしてくれるのか。どちらが正しいということではなく、あなたが楽になるほうを選んでくれるかを見てください。
この三つは、よそゆきの時間にはなかなか出てきません。だから真剣交際の過ごし方は、特別な演出より、何でもない時間を増やすことが大切なのです。
暮らしの話は、会うたびに一つずつ
真剣交際は、暮らしの話を始める時期でもあります。ただし、いきなり全部を話し合う必要はありません。会うたびに一つずつで十分です。
話しやすい順番の目安は、住みたい街や暮らしのイメージから。次に働き方、それからお金の使い方や、お互いの家族との距離。重い話題ほど後に置くと、話し合いが尋問になりません。何を話しておくべきかは結婚前に話し合っておくべきことにまとめています。
聞き方のコツは、質問で終わらせず、自分の考えを先に一つ置くことです。
「私は、結婚しても平日の夜にちゃんと話す時間がある暮らしにしたいなと思っていて。〇〇さんは、どんな平日がいいですか?」
先に自分の手札を見せると、相手も安心して自分の考えを出せます。
真剣交際の不安は、四つに分けると扱える
真剣交際の不安は、ひとかたまりで抱えるといちばん重くなります。女性の会員さんから聞く不安は、多くの場合、次の四つのどれかです。
一つ目:「本当に、この人でいいのか」
選んだ直後に、選んだことが怖くなる。これは、あなたが真剣に選んだ証拠です。この不安が、相手のどこかに原因があるのか、それとも結婚という変化そのものへの不安なのかを分けてみてください。変化への不安なら、相手を替えても消えません。見分け方は結婚に踏み切れない女性の心理で詳しく書きました。
二つ目:「彼の気持ちが見えない」
仮交際のころより連絡が減った。会うペースが落ち着いた。それだけで不安になる女性は少なくありません。けれど関係が安定すると、連絡が短く穏やかになるのは自然なことです。
見るべきは連絡の量ではなく、約束が守られているか、先の予定が話題に出るかです。言葉より段取りに本気が出るのは、真剣交際でも同じです。どうしても気になるときは、探らずに、自分の希望として伝えます。
「会えない週も、夜にひと言やりとりできると安心するんです。短くていいので」
三つ目:「お断りした人のほうが、よかったのでは」
真剣交際に入ると、仮交際でお断りした人がふと浮かぶことがあります。これは未練というより、手放したものを確かめたくなる心の動きです。浮かんだら、その人と会った日の帰り道の自分を思い出してみてください。いまの相手と会った帰り道のほうが軽いなら、答えはもう出ています。
四つ目:「体の距離が分からない」
手をつなぐ、触れる、泊まりがけの旅行。どこまでがいいのか分からず、気まずくなる二人は少なくありません。結婚相談所には、交際中のふるまいについて、相談所や所属する連盟ごとの決まりがあります。自己判断せず、担当の仲人に確認してください。
そのうえで、どのペースが心地よいかは、二人で言葉にして大丈夫です。「まだ少し怖い」と言える相手かどうかも、結婚相手を見極める大事な材料です。
不安を、相手への試し行動にしない
不安が強くなると、人はつい相手を試したくなります。わざと返信を遅らせる。ほかの男性の話をして反応を見る。「私のこと、本当に好き?」と何度も聞く。
けれど試し行動は、相手の本気を確かめるどころか、「自分ではこの人を安心させられない」という無力感を相手に残します。真剣交際で男性が身を引くきっかけは、女性の欠点より、この無力感であることが少なくありません。
不安は、試すのではなく、預けてください。預け先は二つあります。一つは、相手本人。責める形ではなく、「こういうとき不安になるから、こうしてくれると嬉しい」とお願いの形で。もう一つは、担当の仲人です。相手に言いにくい不安を置いておける場所があることが、結婚相談所の真剣交際のいちばんの強みです。
プロポーズを、待つだけにしない
真剣交際が続くと、「いつプロポーズしてくれるのだろう」と待つ時間が長くなりがちです。待つあいだに、不安は育ちます。
結婚の話は、女性から切り出してかまいません。ただし催促ではなく、自分の意思の共有として。
「〇〇さんと一緒にいる時間が、私はすごく落ち着くんです。この先のことも、一緒に考えていけたらと思っています」
意思を先に見せてもらえた男性は、自分の気持ちも言葉にしやすくなります。詳しくはプロポーズされる女性の特徴に、結婚への最後の一歩は真剣交際から結婚へ進めるにはにまとめています。
まとめ:不安は、関係が本物になった合図
真剣交際で不安になるのは、失いたくないものができたからです。不安をなくそうとするより、扱い方を覚えてください。
- 真剣交際は、よそゆきを脱いで、何でもない日の相性を確かめる期間
- 暮らしの話は、会うたびに一つずつ。自分の考えを先に置いて聞く
- 不安は四つに分ける。選んだ怖さ、気持ちが見えない、手放した人、体の距離
- 不安を試し行動にせず、相手と仲人に預ける
- プロポーズは待つだけでなく、意思の共有で近づける
ふだん着のあなたを見て、それでも隣にいたいと言ってくれる人。その人と出会えたことを、不安ごと大切にできる人が、結婚という長い関係を育てていけます。その前の段階は仮交際の進め方(女性編)に、成婚退会の前に確かめたいことは成婚退会の前に確かめること(女性編)にまとめています。
エースブライダルでは、真剣交際のあいだも仲人が伴走し、相手に言いにくい不安の置き場所になっています。一人で抱えている方は、一度、無料相談でお話を聞かせてくださいね。
まずは話を聞いてみるところから。結婚相談所エースブライダル(関口美奈子 主宰・IBJ加盟・全国対応)
エースブライダルの無料相談はこちら