こんにちは。恋愛心理研究家の関口美奈子です。結婚相談所「エースブライダル」を運営しています。
真剣交際を経て、いよいよ成婚退会。おめでとうございます、と言いたいところで、女性の会員さんからこんな声を聞くことがあります。「嬉しいはずなのに、退会の手続きを前にすると、急に怖くなって」。
先にお伝えします。その怖さは、相手への疑いとは限りません。成婚退会はゴールテープではなく、仲人という通訳がいなくなる日だからです。
これからは、言いにくいことも、行き違いも、二人で直接やりとりしていきます。だから退会の前に確かめておきたいのは、相手の良さではなく、通訳なしで話せる二人かどうかです。今日は、女性が成婚退会の前に確かめておきたいことを、六つにまとめました。
成婚退会の前に、女性が不安になりやすい理由
結婚で暮らしが変わるのは、男女どちらも同じです。ただ、名字、住む街、職場への通い方など、目に見える変化を引き受ける側に立つのは、今もまだ女性であることが多いものです。
変わるものが多いほど、退会という区切りの前で足がすくむのは自然なことです。この不安は、相手を疑う気持ちではなく、自分の暮らしを大切にしている証拠です。だからこそ、気持ちだけで乗り切ろうとせず、確かめることで不安を小さくしていきます。
なお、成婚の扱い、退会の時期や手続き、成婚料は、相談所ごとに決まりが異なります。ここでは考え方をお話ししますので、具体的な手続きは、必ず担当の仲人に確認してください。成婚料の仕組みは結婚相談所の成婚料で、入会から成婚退会までの全体の流れは結婚相談所の流れで整理しています。
確かめること一:結婚の意思と時期を、言葉で交わしたか
真剣交際の流れの中で、なんとなく「結婚するんだろうな」という空気になっている二人は少なくありません。けれど空気は、あとから解釈が分かれます。
確かめたいのは、結婚しようという意思を、お互いの言葉で交わしたか。そして、入籍や一緒に暮らし始める時期の目安を、ざっくりとでも共有しているかです。「来年の春ごろ」くらいの粗さでかまいません。時期の感覚が大きくずれたまま退会すると、待つ側に不安が積もっていきます。
確かめること二:暮らしの設計図を、一枚そろえたか
住む街、働き方、お金の管理、家事の分け方、お互いの家族との距離。全部を決めきる必要はありません。大切なのは、どこが決まっていて、どこがまだ話し合いの途中かを、二人が同じように分かっていることです。
とくに働き方と住まいは、女性の側で調整が必要になりやすいテーマです。「どちらかが合わせる」ではなく、「二人の事情のどこで折り合うか」を話せているか。話し合う項目は結婚前に話し合っておくべきことを使うと、漏れがありません。
確かめること三:両家への挨拶の段取りが見えているか
成婚退会の前後は、親への挨拶や顔合わせが続く時期です。どちらの家から先に伺うか、いつごろ顔合わせをするか。段取りが見えていると、退会後に慌てずに済みます。
ここで見ておきたいのは、段取りそのものより、相手が、自分の家族とあなたの間に立てる人かです。親の意見が割れたとき、あなた一人に説明を任せず、自分の言葉で親と話せるか。挨拶の準備は結婚の挨拶のマナーに、顔合わせは両家顔合わせ・食事会の流れとマナーにまとめています。
確かめること四:通訳なしで、意見の違いを話し合えたか
いちばん大切なのが、ここです。これまでは、言いにくいことがあっても、仲人を通して伝えることができました。成婚退会のあとは、それがなくなります。
退会の前に、意見が分かれそうな話題を一つ、仲人を通さずに二人で話し合ってみてください。住む場所でも、結婚式をするかどうかでもかまいません。見るのは結論ではなく、話し合い方です。
- 相手は、あなたの意見を最後まで聞いたか
- 意見が違ったとき、不機嫌で押し切ろうとしなかったか
- 話し合いのあと、ぎくしゃくせず元の空気に戻れたか
- あなた自身も、言いたいことを飲み込まずに言えたか
四つ目は、自分への確認です。相手に嫌われたくなくて、言いたいことを飲み込み続けていないか。我慢で成り立つ合意は、結婚後に利息をつけて戻ってきます。
確かめること五:不安の正体を、仕分けたか
退会前の不安は、ひとかたまりにしておくと、相手への不信のように見えてしまいます。紙に書き出して、二つに分けてみてください。
一つは、相手に原因がある不安です。約束を守らない、お金の話をはぐらかす、あなたの家族や友人を軽んじる。こうした不安は、退会の前に必ず仲人に相談してください。退会前だからこそ、第三者に入ってもらえます。
もう一つは、変化そのものへの不安です。一人の時間が減る、名字が変わる、知らない街に住む。これは相手を替えても消えない種類の不安で、決めたあとに多くの人が経験する揺れです。マリッジブルーとはで詳しく書きました。どちらの不安かで、とるべき行動はまったく変わります。
確かめること六:自分の居場所を、手放していないか
最後は、相手ではなく、自分への確認です。結婚が決まる時期は、予定のほとんどが相手と結婚準備で埋まりがちです。
友人と会う時間、仕事で大事にしていること、一人で過ごす時間。これらを、結婚のために全部差し出していないか。自分の居場所を持ち続けている人は、夫婦の間に行き違いが起きたときも、自分を見失わずに話し合えます。
結婚は、二人の居場所を一つにまとめることではありません。それぞれの居場所を持ったまま、帰る場所を一つつくることです。
退会の前に、担当の仲人に聞いておきたいこと
二人の確認とは別に、手続きの面で仲人に聞いておくと安心なことがあります。細かな決まりは相談所ごとに違うので、思い込みで進めず、言葉で確かめておきましょう。
- この相談所では、どの段階を「成婚」として扱うのか
- 成婚退会の手続きは、いつ、どんな流れで行うのか
- 成婚料はいつ、いくら、どのように支払うのか
- 退会後に困ったことがあったとき、相談に乗ってもらえるのか
- 退会前に、二人そろって仲人と話す機会をつくれるか
最後の一つは、ぜひお願いしてみてください。二人の前で仲人が、それぞれの不安や、まだ話し合いの途中のことを言葉にしてくれると、通訳のいる最後の会話が、通訳なしの会話の練習台になります。
お金や手続きの話は、おめでたい空気の中では切り出しにくいものです。けれど、あとで「知らなかった」と慌てるほうが、二人の門出に影を落とします。確かめることは、疑うことではありません。
IBJでいう「成婚」は婚約のこと:退会前に知っておきたい決まり
「成婚」という言葉から、入籍や結婚式を思い浮かべる方は少なくありません。けれど結婚相談所でいう成婚は、もっと手前の区切りです。IBJのルールでは、交際中に結婚の婚約、またはそれと同等の成果があったときを成婚としています。結婚の口約束や、宿泊、同棲、交際期間を延長して通算6ヵ月を経過した場合なども、成婚とみなされます(出典:IBJ ルール&マナー・2026年9月確認)。
つまり成婚退会は、「結婚しよう」と二人で約束したことを区切りに、相談所を卒業することです。入籍はまだ先で、その間の準備は二人で進めていきます。だからこそ、上の六つの確認が効いてくるのです。
成婚料の扱いも、退会前に確かめておきたい点です。私たちエースブライダル(IBJ加盟)の場合、成婚料は330,000円(税込)で、お支払いは銀行振込またはクレジットカード決済から選べます。いつ、どの方法で支払うかを先に決めておくと、おめでたい時期にお金のことで慌てずに済みます。仕組みは結婚相談所の成婚料で詳しく書いています。
成婚退会で後悔しやすい三つのパターン
成婚退会のあとに「もっと確かめておけばよかった」という声を聞くとき、その中身はだいたい三つに分かれます。どれも、相手選びの失敗ではなく、確かめる順番を後回しにしたことから起きています。
パターン一:おめでたい空気のまま、話し合いを持ち越した
成婚が決まった直後は、二人とも気持ちが高まっています。その空気を壊したくなくて、住まいや働き方の話を「退会してからゆっくり」と持ち越す。けれど退会後は、仲人という通訳がいません。話しにくいことほど、通訳がいるうちに一度テーブルに乗せておく。これがいちばんの予防になります。
パターン二:家族の話を、相手任せにした
挨拶や顔合わせの段取りを「向こうの家のことだから」と相手に任せきりにすると、あとで行き違いが見えてきます。お互いの家族の考え方、行事への関わり方。自分の家族についても、あらかじめ相手に伝えておきましょう。
パターン三:自分の不安を、飲み込んだまま退会した
「ここまで来て迷っているなんて言えない」。そう思って不安を飲み込んだまま退会すると、その不安は退会後に一人で抱えることになります。退会前なら、仲人に相談できます。迷いを口にするのは、わがままではなく、二人の門出を守る手続きです。
成婚退会後の流れ:両家への挨拶から入籍準備まで
成婚退会のあとは、二人で結婚に向けた準備を進めていきます。順番や時期は二人によって違いますが、おおよその流れは次のとおりです。
1.それぞれの親へ、結婚の報告と挨拶
まず、お互いの親に結婚の意思を伝え、相手を紹介します。どちらの家から先に伺うか、手土産や服装、当日の言葉は、結婚の挨拶のマナーを参考に準備してください。ここで相手が自分の家族とあなたの間に立てるかどうかも、自然と見えてきます。
2.両家の顔合わせ
両家への挨拶が済んだら、両家が一堂に会する顔合わせを行います。食事会の形で行う方が多く、場所選びや当日の進行は二人で分担しておくと安心です。流れとマナーは両家顔合わせ・食事会の流れとマナーにまとめています。
3.住まいと入籍日を決める
新しい住まいをどこにするか、いつ入籍するか、結婚式をどうするか。成婚退会の前に話し合った「暮らしの設計図」を、ここで具体的な予定に落としていきます。決まっていないことがあれば、結婚前に話し合っておくべきことで改めて確認してみてください。
4.入籍と、暮らしの手続き
婚姻届を提出したら、名字や住所が変わる方は、身分証や勤務先、銀行口座などの手続きが続きます。どちらが何を担当するかを分けておくと、慌ただしい時期も二人で乗り切れます。成婚退会から入籍までの時間は、手続きの期間であると同時に、通訳なしで話す二人の練習期間でもあります。
まとめ:退会は卒業ではなく、二人だけの会話の始まり
成婚退会の前に確かめておきたいのは、次の六つです。
- 結婚の意思と時期の目安を、言葉で交わしたか
- 暮らしの設計図の、決まったところと話し合い中のところを共有しているか
- 両家への挨拶の段取りが見え、相手が家族との間に立てるか
- 意見の違いを、仲人を通さず二人で話し合えたか
- 不安を「相手に原因があるもの」と「変化への不安」に仕分けたか
- 自分の居場所を、手放していないか
仲人という通訳がいるうちに、通訳なしで話す練習をしておく。退会の前にいちばん確かめたいのは、相手の条件ではなく、二人の会話の力です。真剣交際の過ごし方は真剣交際の過ごし方(女性編)に、女性の婚活全体の進め方は婚活女性ガイドにまとめています。
エースブライダルでは、成婚退会の前の不安や、二人の話し合いの整理にも仲人が伴走しています。これから婚活を始める方も、一度、無料相談でお話を聞かせてくださいね。
まずは話を聞いてみるところから。結婚相談所エースブライダル(関口美奈子 主宰・IBJ加盟・全国対応)
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