こんにちは。恋愛心理研究家の関口美奈子です。
のべ3万人以上の会員様と面談してきて気づいたことがあります。婚活が進まない人の多くは、条件が悪いのでも、努力が足りないのでもありません。
「自分だけはそのうち、自然にいい人と出会える」という根拠のない楽観バイアスに、行動を止められているのです。
楽観バイアスとは、悪いことは他人に起きても自分には起きないと感じる心理の名称です。婚活の場ではこの働きが逆向きにも作用し、良いことも「自分には当然いずれ訪れる」と錯覚させます。
この記事では、楽観バイアスが婚活を遅らせる仕組みと、根拠なき自信を行動に変える方法をお伝えします。
「そのうち」に隠れた楽観バイアスの正体
楽観バイアスとは、悪いことは自分には起きないと感じる心理の傾向を指す言葉です。交通事故や病気の統計を見ても、多くの人は「自分だけは大丈夫」と感じます。
婚活の現場では、この働きが逆方向にも作用します。「良い出会いも、自分にはいずれ自然に訪れる」という根拠のない確信です。
面談していると、条件も清潔感も申し分ないのに、なぜか行動が遅い方に出会います。話を聞くと共通しているのは「まだ本気を出していないだけ」「時期が来たら動く」という言葉です。これは謙虚さではなく、楽観バイアスが行動を止めているサインです。
なぜ『動かない人』ほど自信満々なのか
不思議なことに、婚活が進まない人ほど、自分の将来には強気な傾向があります。これは矛盾ではなく、心理の仕組みとして説明できます。
楽観バイアスは、根拠を検証する手間を省いてくれる分、心を守ってくれます。行動できない理由の裏側にも、実は同じ仕組みが隠れていることが多いのです。「動かなくても、いずれ何とかなる」という前提があるから、動かないことへの危機感が薄れます。
一方で、努力して結果が出ていない人ほど、現実を直視して不安になり、かえって早く動き出します。皮肉にも、余裕のある人ほど油断し、余裕のない人ほど前に進むという逆転が起きるのです。
楽観バイアスが呼び込む『保留の複利』
婚活における楽観バイアスの一番の怖さは、それが一度きりの油断では終わらないことです。「今回は保留」「今月は忙しいから来月」という先送りは、利息のように少しずつ積み重なっていきます。
これは双曲割引とも重なる心理です。未来の自分に対しては甘い見積もりをして、今の快適さを優先してしまう。楽観バイアスは、その先送りに「大丈夫、まだ間に合う」という根拠のない安心を貼り付けてしまいます。
気づけば、同世代の友人が次々に結婚を決め、婚活市場そのものの顔ぶれも変わっている。保留していた時間は、静かに複利で膨らんでいたことに、後になって気づく方をこれまで何人も見てきました。
根拠なき自信から『検証できる自信』への切り替え
楽観バイアスをなくす必要はありません。前向きな気持ちは、婚活を続けるための大切な燃料でもあります。問題は、その自信に「検証」が伴っていないことです。
例えば「自分はきっと出会える」と思うなら、今月何人に会ったか、プロフィールを何回見直したか、具体的な行動の数字で裏づけを取ってみてください。婚活がうまくいかない原因の多くは、能力や条件ではなく、この検証の不在にあります。
根拠のない自信を、行動という証拠のある自信に置き換えるだけで、同じ「大丈夫」という言葉の意味が変わります。前者は自分をごまかす言葉で、後者は自分を支える言葉です。
まとめ:楽観は捨てなくていい、行動という証拠を添えるだけでいい
楽観バイアスは、あなたを怠け者にする欠陥ではありません。人が前向きに生きるために備えている、ごく自然な心の機能です。
ただ婚活においては、その楽観に行動という裏づけを添える必要があります。「そのうち出会える」と思うなら、そのうちを今月に、今月を今週に、少しずつ手前に引き寄せてみてください。
一人で先送りの癖と向き合うのが難しいと感じたら、エースブライダルの無料相談で、今の行動量を一緒に点検することもできます。根拠のない自信を、検証できる自信に変える伴走は、いつでもお受けしています。
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