こんにちは。恋愛心理研究家の関口美奈子です。
今日は、面談室で何度も聞いてきた、ある小さな罪悪感の話から始めます。
「相談所を変えたいんですが、裏切っているみたいで言えません」。
結論から言います。合わないと感じたら、変えていいんです。
結婚相談所は、人生を預ける教会ではありません。あなたの結婚を後押しする、ひとつの手段にすぎません。
のべ3万人以上と面談してきたなかで、転籍したことでようやく動き出し、翌年に成婚退会していった方を、私は何人も見送ってきました。
今日は、変えるべきサインの見極め方と、気まずくならない伝え方についてお話しします。
「転籍ブレーキ」をかけているのは誰?
先月、38歳の女性会員からこんな相談を受けました。「担当のカウンセラーさんが悪い人じゃないのは分かっているんです。でも、紹介される人がどうしても響かなくて。でも今さら変えますなんて、わがままですよね」。彼女は半年間、同じ違和感を抱えたまま、お見合いを重ねていました。
この「転籍ブレーキ」の正体は、相談所への義理立てではありません。実は「合わないと言ったら、自分の見る目がなかったと思われるのでは」という、自分自身への評価不安です。入会を決めたのは自分だから、その判断を覆すのが怖い。だから、違和感に蓋をして、合わない紹介を受け続けてしまいます。
でも、入会時に見えていた情報と、実際に動いてみて分かることは、別物です。最初の選択が間違っていたのではなく、情報が更新されただけ。違和感に気づけたこと自体が、あなたの婚活が進んだ証拠です。そこに罪悪感を持つ必要はありません。
変えたほうがいいサインと、ただの甘えの違い
とはいえ、「なんとなく気が乗らないから変える」のと、「本当に合っていないから変える」のは、見分ける必要があります。見るべきは三つです。ひとつ目は紹介の質。希望を伝えているのに、的外れな紹介が続いていないか。二つ目は連絡の速さと誠実さ。質問への返信が常に曖昧だったり、こちらの事情を覚えていなかったりしないか。三つ目は担当者との相性そのもの。話していて、本音を言いにくい空気がないか。
一方で、ただの甘えで変えようとしているケースもあります。例えば、紹介された人が三人続けて自分の希望条件からわずかに外れていた、というだけで「ここは合わない」と結論づけてしまう場合です。これは相談所の問題ではなく、条件の持ち方を見直すサインかもしれません。婚活の高望みとはで書いたように、条件を「暮らしの言葉」に翻訳できていないと、どの相談所にいても同じ結果になります。
見極め方はシンプルです。担当者を変えてもらっても改善しないか、同じ違和感が三か月以上続いているなら、それは相性の問題です。たった一度の紹介に落胆しただけなら、まだ判断は早いかもしれません。
転籍で本当に変わること、変わらないこと
正直に打ち明けると、私が運営するエースブライダルでも、すべての方に合うとは限りません。以前、仲人同士のつながりが薄いデータマッチング型を希望されていた方に、うちのような伴走型のスタイルを勧めてしまい、半年経っても噛み合わないままだったことがあります。最終的に、その方には別の相談所をご紹介しました。合わない関係を続けさせることのほうが、よほど不誠実だと思ったからです。
転籍で変わるのは、紹介のアルゴリズムや担当者との相性、会員層の雰囲気です。結婚相談所の種類と違いにあるように、仲人型かデータマッチング型かだけでも、合う人はまったく変わります。これは洋服のサイズのようなもので、デザインが良くても丈が合わなければ、着心地は悪いままです。
一方で、変わらないのはあなた自身の婚活力です。プロフィールの磨き方、お見合いでの話し方、条件の整理の仕方。ここを変えないまま相談所だけ変えても、同じ結果を繰り返します。結婚の決め手とはで触れたような、自分なりの軸がないまま転籍すると、次の相談所でも同じ違和感にぶつかるので注意が必要です。
伝え方ひとつで、気まずさは消える
転籍を伝えるとき、多くの方が身構えすぎています。コツは、理由を相手のせいにしないことです。「担当者が合わなかった」ではなく「自分に合うスタイルが、ほかにあると分かった」と伝えるだけで、相手も受け取りやすくなります。事実、退会の申し出を快く受け入れるカウンセラーは、むしろ多いのです。会員が納得して次に進むことを、きちんとしたプロほど喜びます。
伝えるタイミングは、できるだけ早いほうがいいです。不満をため込んでから切り出すと、積年の恨みのような空気になり、お互い気まずくなります。「最近、少し違うかもしれないと感じています」と、早めに小さく伝えておくだけで、改善の機会も生まれますし、最終的に転籍するとしても角が立ちません。
そして何より、退会の手続きで消耗しないことです。契約内容を確認し、必要な書類をそろえ、淡々と進める。結婚相談所の流れで書いた入会時の確認事項は、退会時にも同じだけ大事です。感情ではなく手順で片づけると、驚くほど早く気持ちも切り替わります。
まとめ:相性は「相談所」ではなく「担当者」に宿る
結婚相談所を変えることは、婚活をやり直すことではありません。合う場所に、乗り換えるだけです。相性が合わないまま続けることのほうが、よほど時間を失います。違和感を抱えたまま我慢することは、誠実さではなく、ただの停滞です。
のべ3万人以上と面談してきて思うのは、成婚した方の多くが、どこかで一度「合わないものを手放す」決断をしているということです。相談所でも、担当者でも、時には自分が握りしめていた条件でも。手放した分だけ、ちょうどいい相手と出会う余白ができます。
合わない場所で足踏みするより、合う場所で一歩を踏み出したほうがいい。それだけを、覚えて帰ってください。もし今、今の相談所との相性に迷っているなら、エースブライダルの無料相談で、今の状況を一度客観的に整理してみませんか。転籍が正解かどうかも含めて、一緒に見極めていきます。
もっと恋愛心理やモテる秘訣、魅力を高める方法を知りたい方は、こちらへ。
YouTube「モテ男TV」で、恋愛・結婚・男磨きのヒントを動画で発信しています。