こんにちは。恋愛心理研究家の関口美奈子です。
婚活プロフィールやお見合いで、つい“望ましい自分”を書いてしまう。それは意志の弱さではなく、社会的望ましさバイアスという心のクセです。
のべ3万人以上の婚活相談を受けてきて分かったのは、盛れば盛るほど、後から疲れるのはあなた自身だということ。
今日は、正直さを手放さずに好印象を残す考え方をお伝えします。
社会的望ましさバイアスとは何か
社会的望ましさバイアスとは、人からどう見られるかを意識するあまり、実際の自分より「好ましいとされる姿」で答えてしまう心理の傾向です。アンケート調査でよく使われる概念ですが、婚活の場ほどこれが強く出る場面はありません。
プロフィールの趣味欄に、本当はそこまで熱心でもない「読書」や「映画鑑賞」を書く。休日の過ごし方を聞かれて、実際はだらだら過ごす日も多いのに「アクティブに過ごしています」と答える。これは嘘をつこうとしているわけではなく、人として自然に働く防御反応です。
問題は、このバイアスが強く出すぎると、プロフィールも会話も「自分の言葉」ではなくなっていくことです。相手が好きになるのは、望ましい誰かではなく、目の前にいるあなた自身のはずなのに。
“提出用の自分”を書いていませんか
私がこれまで見てきた婚活プロフィールの多くは、自己紹介文ではなく提出用の自分でした。年収、学歴、休日の過ごし方。それぞれは嘘ではないのに、並べた瞬間に「審査に通るための書類」になってしまっている。
提出用の自分がうまく機能するのは、最初の一通目までです。お見合いやデートで実際に話した瞬間、文章と本人の温度差に相手は無意識に気づきます。婚活プロフィールの書き方で大切なのは、盛ることではなく、等身大の自分がどんな暮らしをしているかを具体的に描くこと。「読書が好き」より「通勤電車で文庫本を一冊読み終えるのが楽しみ」の方が、人柄は伝わります。
正直さは弱みではなく、信頼の原材料
社会的望ましさバイアスが怖がらせるのは、欠点を見せることです。けれど心理学には両面提示という考え方があります。長所だけを並べるより、短所も合わせて伝えた方が、人はかえって信頼するという現象です。
両面提示とはでも触れていますが、「料理は得意ではないけれど、片付けは得意です」のように、弱みと強みをセットで出す人の方が、誠実に見える。完璧な自己紹介より、少し隙のある自己紹介の方が、結果として選ばれやすいのです。
望ましい自分を演じ続けるのは、実は防御ではなく消耗です。本交際に進んでから素の自分とのギャップに苦しむより、最初から等身大で始めた方が、関係は長く続きます。
お見合いの会話で“盛らない”技術
会話の場でも、このバイアスは静かに働きます。趣味を聞かれて相手が好きそうな答えを探してしまう。年収や仕事の話を、実態より少し良く聞こえるように言い換えてしまう。お見合いで何を話せばいい?という不安の裏には、たいていこの「望ましく答えなければ」という緊張があります。
盛らない会話のコツは、質問に対して評価ではなく事実を答えることです。「仕事は忙しいですか」と聞かれたら、「充実しています」ではなく「月に二回は休日出勤がありますが、平日は定時で帰れることが多いです」と具体的に答える。事実には迫力があり、評価には嘘が紛れ込みやすいのです。
まとめ:盛るのをやめた日から、婚活は軽くなる
社会的望ましさバイアスは、誰の中にもあります。なくそうとするより、「今これが働いているな」と気づけるようになることの方が現実的です。気づいた瞬間、望ましい自分ではなく、本当の自分の言葉に戻すことができます。
プロフィールも会話も、盛った分だけ後で帳尻を合わせる労力が増えます。等身大で始めた関係は、修正する必要がないぶん、ずっと楽です。
もし一人で自己紹介文を見直していて、どこが提出用になっているか分からないときは、第三者の目を借りるのが近道です。エースブライダルでは、プロフィールの添削からお見合いの会話の振り返りまで、無料相談で一緒に見直すことができます。盛らずに選ばれる自己紹介を、一緒に作っていきましょう。
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