恋愛・結婚

お見合いの会話
例文集

関口美奈子

こんにちは。恋愛心理研究家の関口美奈子です。結婚相談所「エースブライダル」を運営しています。
お見合いの会話に苦手意識のある方ほど、話題のメモをたくさん用意して臨みます。けれど、会話が弾むお見合いは、話題が多いのではありません。相手の答えを受け取ったあとの「返しの型」を持っているのです。質問はきっかけにすぎず、会話の温度を決めるのは、答えが返ってきた次の一言のほう。
このページは、場面ごとにそのまま口にできる台詞と、「なぜその一言が効くのか」だけを集めた例文集です。話題の選び方や心構えはお見合いで何を話せばいい?にまとめていますので、考え方から知りたい方はそちらからどうぞ。

はじめに覚えたい、返しの型「受ける・添える・渡す」

例文を覚える前に、ひとつだけ型を。相手の答えを受ける(相づちと一言の感想)、自分の話を少しだけ添える、そして質問で相手に渡す。この三拍子です。

  • 相手「休みの日は、よく近所を走っています」
    あなた「走るの、気持ちよさそうですね(受ける)。私は歩く専門で、朝の散歩が好きなんです(添える)。走るのは、朝と夜どちらが多いですか?(渡す)」

質問だけを重ねると、お見合いは面接になります。「添える」があるから、相手もあなたのことを知ることができ、会話が一方通行の聞き取りから、行き来のあるやりとりに変わる。以下の例文も、ほとんどがこの型の変奏です。どれかひとつだけ覚えるなら、この型を。

1. 最初の一言と自己紹介:席につくまでの30秒

最初の一言の役目は、気の利いたことを言うことではありません。「今日は良い時間にしましょう」という合図を、先に出すことです。

  • 「はじめまして、〇〇と申します。今日はお時間をつくっていただいて、ありがとうございます」
    お礼を別れ際ではなく最初に言うと、最初の一分で場の空気がやわらかくなります。
  • 「ここ、落ち着いていていいですね。場所はすぐにわかりましたか?」
    天気の話より「今この場」の話のほうが、二人に共通の話題として立ち上がります。
  • (飲み物を選ぶとき)「何にしようか迷いますね。いつもはコーヒー派ですか?」
    メニュー選びは、二人の最初の共同作業。好みを聞き合うのは、もう小さな自己開示の交換です。
  • 「実は少し緊張していて。でも、お会いできるのを楽しみにしていました」
    緊張は隠すより、明るく先に言ってしまうほうが、相手の肩の力も抜けます。
  • 「プロフィールを拝見して、お話ししてみたいことがいくつかあったんです」
    準備してきたことが伝わる一言。相手は「ちゃんと自分を見てくれた」と受け取ります。

2. 最初の5分:プロフィールを「確認」でなく「入口」に

プロフィールに書いてあることを「〇〇がご趣味なんですよね?」と読み上げるだけでは、答えは「はい」で終わります。聞くのは書いてある事実ではなく、その事実の奥にある理由や情景です。

  • 「写真がお好きと書かれていて。最近はどんなものを撮っているんですか?」
    「好きなんですよね?」ではなく「最近は」と時間を足すと、今の話が出てきます。
  • 「ご出身が〇〇なんですね。こちらに来て、いちばん驚いたことって何でしたか?」
    出身地は、比べる質問にすると思い出話が引き出せます。
  • 「食べ歩きがお好きなんですね。ここ最近でいちばんおいしかったお店、聞いてもいいですか?」
    「いちばん」を聞くと、相手は迷いながらも楽しそうに選んでくれます。
  • 「自己紹介文がやわらかい書き方で、どんな方なんだろうと思っていたんです」
    内容ではなく文章そのものを褒める一言は、意外なほど相手の心に残ります。

共通点が見つかったら、「私もです」で終わらせないこと。「私もです。〇〇さんは、どこがいちばん好きですか?」と、すぐに相手へ渡します。共通点は、自分の話をする権利ではなく、相手の話を深く聞くための口実です。

3. 仕事・休日・趣味:聞き方と、聞かれたときの返し方

聞くときの一言

  • (仕事)「そのお仕事で、うれしかった瞬間ってどんなときですか?」
    業務の中身より手応えを聞くと、その人が何を大切にしているかが見えます。
  • (仕事)「毎日、朝は早いほうですか?」
    生活のリズムは結婚後の暮らしに直結するのに、重くならずに聞ける数少ない入口です。
  • (休日)「お休みの日は、家でゆっくり派ですか、出かける派ですか?」
    二択にすると答えやすく、「どちらでもないんです」と返ってきても、そこから話が始まります。
  • (趣味)「それを始めたきっかけって、何だったんですか?」
    きっかけには、その人の人生の分かれ道が隠れています。

聞かれたときの返し方:「はい」で終わらせない

意外に見落とされているのが、自分が質問されたときの答え方です。一語で答えて終えると、相手は次の質問を探し続けることになり、会話は面接になります。答え+ひとこと理由+質問返しで、ボールを相手に戻しましょう。

  • 「ご趣味は?」と聞かれたら
    「料理です。休みの日にまとめて作り置きをするのが、ちょっとした楽しみで。〇〇さんは、お料理されますか?」
  • 「お仕事は忙しいですか?」と聞かれたら
    「時期によります。年度末は忙しいですが、そのぶん夏は休みが取りやすいんです。〇〇さんは、忙しい時期ってありますか?」
  • 「休日は何をしていますか?」と聞かれたら
    「最近は近所のパン屋さんめぐりです。まだ三軒目なんですけど。〇〇さんは、ご近所に好きなお店ありますか?」

話すのが苦手な方ほど、この型が助けになります。話し上手になる必要はなく、ボールを持ちすぎないだけでいいのです。人見知りの方のお見合いの準備は人見知り・話すのが苦手な方の婚活にもまとめています。男性で、自分の会話やふるまいが相手にどう映っているかを客観的に知っておきたい方は、男度診断も参考にしてください。会話のクセは、自分ではいちばん気づきにくいものです。

4. 結婚観・価値観を、重くならずに聞く

結婚観を知りたいのは当然です。お見合いは、結婚を前提に会う場なのですから。ただ、「結婚後は共働きを希望されますか?」と正面から聞くと、場は一気に審査の空気になります。コツは二つ。自分の話を先に差し出すことと、未来の条件ではなく、今の暮らしを聞くこと。今の暮らしを聞けば、未来の暮らしはおのずと透けて見えてきます。

  • (住まい)「私、いまの街がけっこう気に入っていて。〇〇さんは、にぎやかなところと静かなところ、どちらが落ち着きますか?」
    「どこに住みたいか」ではなく「どちらが落ち着くか」。条件ではなく感覚を聞くと答えに正解がなくなり、相手が構えません。
  • (家事)「一人暮らしだと、料理と掃除のどっちが得意かで性格が出ますよね。私は料理派です」
    分担を聞く前に、今の得意不得意を話題にする。分担の相談は、交際が進んでからで間に合います。
  • (働き方)「〇〇さんは、今のお仕事、これから先も続けていきたい感じですか?」
    仕事への思い入れを聞けば、結婚後の働き方の考えは自然とにじみ出てきます。
  • (家族との距離)「ご実家には、よく帰られるんですか?」
    家族との距離感は、同居や親の話を持ち出さなくても、帰省の頻度ひとつでかなり伝わります。
  • (結婚そのもの)「〇〇さんが、結婚っていいなと思ったのは、どんなときでしたか?」
    身近な夫婦の話を聞くと、その人が思い描く結婚の輪郭が、問い詰める響きなしに浮かび上がります。

お子さんについての希望のように大切なことは、お見合いの場で結論を急がず、仮交際に入ってから落ち着いて確かめるほうが、お互いに本音で話せます。

そして結婚観を聞くときにいちばん大切なのは、答えをその場で採点しないこと。「そうなんですね、〇〇さんらしいですね」と一度受け取ってから次へ進みます。持てる人は、違いを見つけても顔に出しません。違いは、あとで二人で話し合えばいいものだと知っているからです。

5. 沈黙が来たとき:新しい話題ではなく、前の話に戻る

沈黙が来ると、多くの方が慌てて新しい話題を探します。けれど、唐突な新しい話題は「話すことがなくなりました」と相手に知らせてしまいます。いちばん自然なのは、さっきの話に戻ること。会話の途中で、あとで戻れる場所に栞を挟んでおく感覚です。

  • 「さっきの〇〇のお話、もう少し聞いてもいいですか?」
    相手は「ちゃんと覚えていてくれた」と感じます。沈黙が、関心の証明に変わる一言です。
  • 「そういえば、さっき話してくださった旅行、どこがいちばんよかったですか?」
    「そういえば」は、沈黙を自然な間に変えてくれる言葉です。
  • 「〇〇さんのお話を聞いていたら、私も行ってみたくなりました」
    質問ではなく感想で戻るのも手。相手が自分から続きを話してくれます。
  • 「少し緊張がほぐれてきました。〇〇さんはどうですか?」
    場そのものを話題にする一言。沈黙を、二人で笑える空気に変えます。

数秒の沈黙は、お茶をひと口飲む間くらいに考えておけば十分です。沈黙そのものとの付き合い方は会話が続かないのはなぜ?で詳しくお話ししています。

6. 終わり方と、次につなぐ一言

お見合いは1時間前後で切り上げるのが目安です。盛り上がっていても、名残惜しいくらいで終えるほうが、「もう一度会いたい」という気持ちが残ります。

ここで知っておきたいのが、IBJのお見合いでは当人同士の連絡先交換や、交際成立前に食事やデートに誘うことが禁止されていること。だから「次」は約束ではなく、楽しかった場面を具体的な言葉にして手渡します。

  • 「あっという間でした。〇〇のお話、すごく楽しかったです」
    「楽しかったです」だけより、どの話が楽しかったかを添えると、社交辞令ではなく本心として届きます。
  • 「今日は本当にありがとうございました。お話しできてよかったです」
    最初のお礼と対になる、最後のお礼。始まりと終わりがそろうと、印象がきれいに閉じます。
  • 「教えていただいたお店、今度行ってみますね」
    誘いではなく、自分が行くという宣言。相手の話を受け取った証として残ります。
  • (お茶代のあとで)男性「今日はお付き合いいただいて、ありがとうございました」/女性「ごちそうさまでした。ありがとうございます」
    お茶代は男性が支払うのがIBJのルールです。支払いの場面は、最後に人柄が出るところ。短く、目を見て。

お見合いのあとの返事は、できれば当日中、遅くとも翌日の午後1時までに相談所へ伝えるのがIBJのルールです(出典:IBJ「お見合いのマナー・ルール」)。返事の伝え方はお見合い後の返事とお礼の伝え方、当日の流れ全体はお見合い当日の流れとマナーにまとめています。

7. 2回目(仮交際の最初のデート)で使う一言

仮交際に入って最初のデートで、お見合いと同じ質問を繰り返すと、相手は「覚えていないのかな」と感じます。2回目の会話の主役は、お見合いで聞いた話の続きです。お見合いが終わったら、相手が話してくれたことを短くメモしておくと、この日に効いてきます。

  • 「この前お話ししていた〇〇、あのあと行ってみたんです」
    前回の話を行動に移したと伝える一言は、何よりの好意の表現になります。
  • 「お見合いのときに〇〇がお好きとおっしゃっていたので、今日のお店、選んでみました」
    自分の話を覚えていてくれた、という体験は、人を深く安心させます。
  • 「この前は緊張していたので、今日はもう少しゆっくりお話しできたらうれしいです」
    二人の関係が一段進んだことを、言葉で確かめる一言です。
  • 「前回は私ばかり質問してしまったので、今日は〇〇さんからも何でも聞いてください」
    質問の主導権を渡すと、相手があなたに向けている関心の大きさがわかります。

2回目のデートの位置づけや進め方は2回目のデートが大事な理由で詳しくお話ししています。

8. 言ってはいけない一言と、その言い換え

お見合いのNGな一言の多くは、悪意ではなく緊張から出ます。だから、言い換えをひとつ手元に持っておくだけで防げます。

  • NG「ご趣味は何ですか?」(プロフィールに書いてあるのに)
    言い換え「〇〇がお好きなんですね。いつ頃から始められたんですか?」
    プロフィールを読んできていない、と受け取られてしまいます。
  • NG「どうして今まで結婚されなかったんですか?」
    言い換え「相談所での活動を始めてみて、いかがですか?」
    過去の理由を問うより、今の気持ちを聞くほうが、相手は前向きに話せます。
  • NG「年収はどれくらいですか?」
    言い換え「お休みはしっかり取れるお仕事ですか?」
    数字ではなく暮らしぶりを聞くほうが、結婚後の生活は見えてきます。条件の確認は、担当のカウンセラーに相談すれば十分です。
  • NG「前の恋人とは、どうして別れたんですか?」
    言い換え「〇〇さんが、一緒にいて楽だなと思うのは、どんな人ですか?」
    過去ではなく好みを聞けば、知りたいことはずっと軽やかに伝わってきます。
  • NG「へえ、意外ですね」(相手の趣味や仕事に対して)
    言い換え「素敵ですね。もう少し教えてください」
    「意外」は、相手を勝手な枠にはめていたことを伝えてしまいます。
  • NG「私なんて、全然モテないので」
    言い換え「こういう場に慣れていなくて。でも、今日はお会いできてうれしいです」
    自虐は、相手に否定のフォローを強います。緊張は、前向きな言葉とセットで。

まとめ:例文より先に、相手の言葉を拾う耳を

例文は、緊張で頭が真っ白になったときの手すりです。けれど、本当に相手の心に残るのは、台本どおりの一言ではなく、相手が口にした言葉を拾って返した一言のほう。受ける・添える・渡すの型と、さっきの話に戻るための栞。この二つがあれば、話題が尽きることはありません。

会話が上手な人とは、たくさん話す人ではなく、相手に「もっと話したい」と思わせる人です。お見合いで余裕のある人ほど、上手に話そうとせず、相手の言葉を丁寧に受け取っています。
エースブライダルでは、お見合い前の会話の練習から、お見合い後の振り返りまで伴走しています。画面越しのお見合いの話し方はオンラインお見合いのやり方とコツもあわせてどうぞ。

もっと恋愛心理やモテる秘訣、魅力を高める方法を知りたい方は、こちらへ。
YouTube「モテ男TV」で、恋愛・結婚・男磨きのヒントを動画で発信しています。

▶ モテ男TV(YouTube)を見る

よくある質問

お見合いの最初の一言は、何と言えばいいですか?
「はじめまして、〇〇と申します。今日はお時間をつくっていただいて、ありがとうございます」のように、名乗りとお礼を最初に伝えるのがおすすめです。お礼を別れ際ではなく最初に言うことで、「今日は良い時間にしましょう」という気持ちが伝わり、場の空気がやわらかくなります。
お見合いで会話を続けるコツは?
相手の答えを受け取り(相づちと感想)、自分の話を少し添え、質問で相手に返す「受ける・添える・渡す」の型がおすすめです。質問だけを重ねると面接のようになりますが、自分の話を少し添えることで、会話が行き来のあるやりとりになります。
お見合いで結婚観はどう聞けばいいですか?
自分の話を先に差し出し、将来の条件ではなく今の暮らしを聞くのがコツです。「にぎやかなところと静かなところ、どちらが落ち着きますか?」「ご実家にはよく帰られるんですか?」など、今の感覚や習慣を聞くと、重くならずに相手の価値観が見えてきます。
お見合いで沈黙になったら、どうすればいいですか?
新しい話題を探すより、「さっきの〇〇のお話、もう少し聞いてもいいですか?」と前の話に戻るのが自然です。相手の話を覚えていたことが伝わり、沈黙が関心の証明に変わります。
お見合いの終わりに、次のデートに誘ってもいいですか?
IBJのお見合いでは、当人同士の連絡先交換や、交際成立前に食事やデートに誘うことは禁止されています。次につなげたいときは、「〇〇のお話、すごく楽しかったです」と、楽しかった場面を具体的に言葉にして伝えましょう。返事は、できれば当日中、遅くとも翌日の午後1時までに相談所へ伝えます。
2回目のデート(仮交際の最初のデート)では、何を話せばいいですか?
お見合いで聞いた話の続きが主役です。「この前お話ししていた〇〇、あのあと行ってみたんです」のように、前回の話を覚えていることを伝えると、相手は安心します。お見合いと同じ質問を繰り返すのは避けましょう。

関連ページ

人見知りの方の婚活(エースブライダル) オンラインお見合いのやり方と本音(エースブライダル) ← コラム一覧 お見合いで何を話せばいい? お見合いの流れ お見合い後の返事とお礼 会話が続かないのはなぜ? 2回目のデートが大事な理由